抱え込まず気軽に相談を
患者本人だけでなく家族も支える在宅医療
ひまわりクリニック
(浦安市/新浦安駅)
最終更新日:2026/10/02
- 保険診療
認知症や末期がんの治療によって通院が難しい人や「最後は住み慣れた自宅で過ごしたい」と望む人が、自宅療養を選ぶケースは少なくない。そんなときの心強い味方となるのが在宅医療だ。しかし、「施設でなく個人宅でも受けられるのか」「どれぐらいの費用が必要か」といった疑問や、自宅に他人を入れることへの抵抗感から利用を躊躇する人も多いだろう。「施設はもちろん、どんなお宅にも伺います。患者さんだけでなくご家族のご要望、ご不安にも寄り添いますのでご安心ください」とほほ笑むのは、「ひまわりクリニック」の山田智子院長。認知症サポート医でもあり、高齢者医療や在宅医療に豊富な経験を持つ山田院長に、在宅医療についてわかりやすく教えてもらった。言葉の端々に、患者と家族への思いやりがにじむ取材となった。
(取材日2026年5月20日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q在宅医療を受けるにあたり、どんな事前準備が必要ですか?
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A
とりたてて何かを準備していただく必要はありません。これまで医療機関にかかられていた場合のみ、症状や診断結果、治療内容などが記載された「診療情報提供書」という書類をご用意いただけたらと思います。患者さんのお体の状態については、お薬手帳も参考にしながらしっかり診察していきますので安心してください。また、診療を始める時期や診療内容などは、実際にご自宅や施設に伺って状態を拝見し、患者さんご本人やご家族と相談の上で決めていきます。最初はわからないことも多いと思いますし、ご本人はもちろんご家族のお困り事や心身の健康状態も踏まえて進めてまいりますので、まずはお電話でご相談いただけたらと思います。
- Qどのような人が在宅医療の対象になりますか?
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A
何らかの理由でお一人での通院が難しい方です。幅広い疾患に対応できますから、「認知症なので病院で待ち時間を過ごせない」「交通手段がなくて通院できない」「家族と一緒に自宅で最後を迎えたい」という方も遠慮なくご相談ください。ご自宅にも、老人ホームなどの施設にも伺いますよ。なお、当院では施設と個人宅が3対7くらいの割合です。また、ご家族のみでお薬だけ受け取りに行かれている方、人工呼吸器の管理や輸血を要する方などもご利用いただけます。訪問では行えない専門的な治療が必要な場合は、在宅医療と共に大学病院などへの通院も可能です。わからないことがあれば、かかりつけ医や地域のケアマネジャーにお問い合わせください。
- Q訪問の頻度や費用について教えてください。
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A
訪問の頻度は月2回ほどの場合が多いのですが、患者さんが抱えていらっしゃる疾患やその重症度によって一人ひとり必要な回数が変わってきます。ご本人やご家族のご要望を踏まえて、一緒に相談しながら決めていきましょう。例えば、末期がんを患われている方ですと、週2回以上訪問する場合もあります。もし、ご本人とご家族のお考えが違う場合は、私たちが双方のお話を親身に伺い、一緒に良い方法を考えますのでご安心ください。また、費用に関してもご自宅や施設への訪問回数、容体に応じた診察内容、薬剤の使用や検査の有無などによって異なりますが、健康保険が適用となりますので1~3割の自己負担になります。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1まずは「こんにちは!」から。医師と看護師が訪問
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事前に相談員によって、患者の状態や家庭環境などの把握と在宅医療の説明が行われた後、医師と看護師が初回訪問を行う。同院では、あいさつから会話まで声のトーンを上げて明るい雰囲気づくりを心がけているという。認知症や寝たきり、末期がんなど症状はさまざまなため、診療方針は患者本人・家族・医師・看護師の間で話し合った上で決定する。
- 2リラックスした雰囲気で、患者本人と家族にヒアリング
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初回訪問時は、体の調子や食事、運動などの生活習慣、一日の過ごし方などについて医師から丁寧にヒアリングがされる。2回目以降は、訪問の度に「前回から変わったことはありますか」「ご本人やご家族が困られていることはありますか」など細かな確認も。また、医師はデイケア施設の連絡帳なども参考にしながら、自宅以外での生活の様子も把握。患者本人と家族の言葉にならない本心をくみ取り、上手に折り合いをつけてくれる。
- 3症状に合った丁寧な診察と治療。家族の心身のケアも
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症状に応じて、聴診、むくみや背中の床ずれの処置、胃ろうの管理、点滴など幅広い治療やケアが行われる。認知症の場合は対話を中心とした診療を行うことも。診療中の対応は丁寧で、血圧や体温を測定する際は「測ってもよろしいですか?」と声をかけてもらえる。また、患者本人はもちろん家族の心と体の健康状態への配慮も手厚い。困り事があっても次回の訪問まで我慢してしまうケースも多いため、何かあれば相談してほしいそうだ。
- 4エコー検査や血液検査、エックス線検査も自宅で実施
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血液検査やエコー検査、心電図検査、エックス線検査など必要に応じた検査を自宅で受けられる。同院内の医師、看護師、スタッフだけでなく、地域の訪問看護ステーションの看護師、ケアマネジャー、ホームヘルパーにも情報が共有され、多職種がチームとなって患者とその家族を支えてくれるという。
- 5診察や検査の結果を報告
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最後に診療の結果が報告され、終了。検査結果についても、わかりやすい言葉でかみ砕いて説明してもらえる。その際は家族も同席し、自宅での看病や介護をする上での不安や困り事を相談することができる。本人と家族の考え方が違う場合は、医師たちが間に入って双方にとって良い方法を親身に考えてくれる。また、病院で医師に聞きたいことを聞けなかった場合は、代わりに問い合わせるなど、病院との橋渡しをすることもあるそうだ。

