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小見山 博光 院長の独自取材記事

中野ひだまりクリニック

(中野区/東中野駅)

最終更新日:2025/01/23

小見山博光院長 中野ひだまりクリニック main

東中野駅から徒歩約4分の「中野ひだまりクリニック」は、外来診療や内視鏡検査、各種健診を中心に地域医療に力を入れているクリニック。外科・消化器外科・救命救急など多様な医療に従事し、実績を積み重ねた小見山博光院長が、内視鏡による病変の発見・治療・治療後の療養に至るまで、患者とその家族に寄り添いながら見守り続けたいと、恵比寿や世田谷で開業したクリニックを移転。消化器外科が専門の小見山院長をはじめ、各専門領域を持つ複数の医師が在籍し、さまざまなニーズに対応する。訪問診療に加え2024年7月からは、指定された疾患で、かかりつけ院として同院を受診している場合、緊急時の往診にも対応する地域包括診療も始めた。同院の特徴について小見山院長に聞いた。

(取材日2024年12月6日)

消化器内科や循環器内科、整形外科など幅広く診療

クリニックの成り立ちについてお聞かせください。

小見山博光院長 中野ひだまりクリニック1

私は順天堂大学医学部附属順天堂医院の消化器外科や、順天堂大学医学部附属静岡病院の救命救急センターなどで研鑽を積み、2007年に恵比寿で訪問診療専門のクリニックを立ち上げました。その後世田谷に移転しましたが、自分の地元である中野区で地域貢献したいという思いが膨らみ、2020年に現在の場所に移転。内科・消化器内科・外科を標榜するクリニックとしてリニューアルしました。現在は、内科・消化器内科・循環器内科・呼吸器内科・整形外科などの外来診療をはじめ内視鏡検査、各種健康診断を中心に、病気の発見から治療、術後のケアから在宅での看取りまで、ワンストップで患者さんをサポートできる体制を整えています。スタッフは私を含め2人の常勤医師の他に循環器内科・呼吸器内科・整形外科など各専門分野を持つ非常勤医師が10人、看護師は非常勤も含めて6人在籍しています。

特に消化管内視鏡検査に力を入れておられると伺っています。

はい。私は消化器外科の中でも悪性腫瘍が専門で、順天堂大学大学院の医学研究科や国立遺伝学研究所では、がんの遺伝子研究に没頭しました。また、内視鏡検査などのがん検診は消化器内科の専門の医師に任せるケースも多いのですが、私が所属した下部消化器外科を専門とする順天堂大学第一外科は、手術だけでなく術前の検査も外科の医師が行い、術後も患者さんを外来でフォローする方針でした。そのため、私も医師になって1年目から消化管内視鏡検査を行っており、これまでに多数の経験を積んできました。がん診療は私のライフワークであり、がんの発見から、手術など治療を受ける病院の紹介、退院後のフォローの他、必要に応じて訪問診療やご自宅での看取りまで、トータルに患者さんを診療していきたいと考えています。

その内視鏡検査についてご説明ください。

小見山博光院長 中野ひだまりクリニック2

消化器内視鏡を専門とする医師が、胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)、大腸カメラ検査(下部消化管内視鏡検査)を実施しています。胃カメラ検査は、口から挿入する経口内視鏡と、鼻から挿入する経鼻内視鏡の両方に対応しており、基本的には患者さんのご希望でどちらかを選んでいただけます。検査時間は5分程度です。一方、大腸カメラは大腸のひだの裏まで丁寧に観察する必要があり、約30分かかります。痛みが心配な方も多いと思いますが、胃カメラ・大腸カメラの両検査とも、患者さんのご希望に応じて鎮静剤を適切に使用し、眠ったような状態で検査を受けることも可能です。ただし、鎮静剤を使用した場合は、検査後1時間ほど院内で休んでいただく必要があり、当日は自動車やバイク、自転車の運転はできませんのでご注意ください。

がんの早期発見のため定期的な内視鏡検査を

内視鏡検査はどのようなタイミングで受ければ良いでしょうか?

小見山博光院長 中野ひだまりクリニック3

胃がんは進行が早いものが多いので、胃カメラ検査は40歳を過ぎたら毎年受けていただきたいですね。一方、大腸がんの多くはゆっくり進行する傾向にあるので、3~5年おきで良いかと思います。ただし、ご家族に大腸がんの既往がある場合は2年に1回、大腸ポリープがある方は毎年受けることをお勧めします。胃ポリープはがん化することはほとんどありませんが、大腸ポリープにはがんへの移行リスクの高いものもあります。だからこそ、ポリープの段階でフォローすることは大切だと思います。胃がんも大腸がんも早期に見つけることが重要です。ですから、ぜひとも検査を受けていただきたいですね。

その他、クリニックの独自性や強みについてお聞かせください。

大規模病院や各専門分野の医師との連携体制が整っていることは強みの一つだと思います。例えば、内視鏡検査によってポリープが見つかった場合、小さいものであればその場で切除していますが、ポリープが大きいと出血や、腸に穴が開く穿孔といった合併症のリスクが高まるため、近隣の総合病院に紹介しています。また、検査の結果、がんが見つかった場合も専門の医療機関をご紹介いたします。迅速な対応ができるネットワークの広さは患者さんやご家族の安心感につながると思います。

診療に際し、どのようなことを心がけていますか?

小見山博光院長 中野ひだまりクリニック4

患者さんやご家族の意見をしっかり尊重することです。昨今の医療業界では、インフォームドコンセントが重要視されています。「先生にお任せします」と言われることもありますが、どの道を選択しても結果が変わることはないと思われる場合には、長年の経験を踏まえ、ご本人が苦しまない形を選ぶこと、過剰な医療介入をしないことを考慮します。医師というのは一人ひとりの命を左右する判断を下さなくてはならず、その覚悟と経験が常に求められていると感じます。がんは残念ながら軽い病気ではなく、つらさ、全身倦怠感などをすべて取り除くことは容易ではありません。ただ、一つ一つポイントの改善を図ることで状態のバランスや良くなるよう、生きがいのある状態をめざすことは可能だと考えます。じっくりと相談をしながら患者さんやご家族が何を一番大切に考えているか、何を望んでいるかに思いをはせ、治療や療養の方針を決めるよう心を砕いています。

訪問診療に加え地域包括診療にも対応

訪問診療についてもお聞かせください。

小見山博光院長 中野ひだまりクリニック5

訪問診療では、医師・看護師がご自宅などを定期的に訪問し、診察・検査・注射・処置・薬の処方などの他、転倒・寝たきり・床ずれの予防・栄養管理などを行うことで予測されるリスクを回避し、入院が必要になる事態を未然に防ぐよう努めています。通常の、患者さんに来院してもらうという受け身の診療ではなく、患者さんの生活領域に私たちが入り込んでいくスタイルの訪問診療は、医師も看護師も考え方を180度転換する必要があると実感しています。当院では末期がんの患者さんの看取りも行っており、容体が急変した際には24時間・365日対応しています。入院して治療を受けるよりも、住み慣れた自宅で過ごしながら病気の治療・療養をしたいと希望される方はぜひご相談ください。

地域包括診療を始めたそうですね。

はい。当院では2024年7月から地域包括診療を始めました。これは高血圧症・糖尿病・脂質異常症・慢性心不全・透析をしていない慢性腎臓病・認知症の6つの疾患のうち2つ以上罹患している患者さんに対して外来診療で診るとともに、夜間休日など緊急連絡が入った場合は往診対応するというものです。患者さんご本人は訪問診療にしたいと思っていても、ご家族の方が「他人が家に入るのは嫌なので訪問診療にしたくない」と考えているケースが実は多いのですね。ですが、この地域包括診療ですと、普段は外来に通っていても、緊急時にはオンコールで医師や看護師が駆けつけることができます。いわば訪問診療と外来診療の中間的な診療です。このような疾患をお持ちの方は、ぜひ一度ご検討いただければと思います。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

小見山博光院長 中野ひだまりクリニック6

当院では企業が行う雇用時健診や定期健診、地方自治体の特定健診など各種健診に力を入れています。当院のある中野区の区民健診では胃カメラ検査による胃がん検診も行っています。胃カメラ検査は一般的な胃部エックス線検査(バリウム検査)と比べて小さな病変を発見しやすく、検査時に組織の一部を採取することもできるので、より早期の診断に役立ちます。ただ区への申し込み制となっていますので注意してください。また、近い将来、院内にCTを導入する予定です。これからもさらに医療体制の拡充を図っていきながら地域の方々を見守っていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

上部内視鏡検査/1万7000円~、下部内視鏡検査/2万4000円~ ※費用の詳細はクリニックへお問い合わせください

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