齊藤 喜博 理事長の独自取材記事
さいとう眼科
(川西市/川西池田駅)
最終更新日:2025/12/22
川西池田駅から徒歩2分、川西能勢口駅から徒歩3分のビルの4階にある「さいとう眼科」。2007年の開業から現在まで、硝子体手術を強みに幅広い眼科診療に対応してきた。齊藤喜博(よしひろ)理事長は、京都大学理学部から大阪大学医学部へ学士入学したという異色の経歴の持ち主。大阪大学医学部附属病院、イェール大学留学、大阪医療センター眼科部長などを経て開業した。謙虚な人柄ながら、年間を通して多数の日帰り手術を手がける眼科のスペシャリストだ。「目に関するお困り事があったらできる限りのことはしてあげたいんです」と話し、予約なしの患者も受け入れる姿勢を貫く。地域の眼科医院でありながら、大学病院レベルの高度な医療の提供をめざす齊藤理事長に、診療への思いや地域医療に懸ける信念について聞いた。
(取材日2025年11月25日)
大学病院レベルの専門的な診療の提供をめざす
硝子体手術を強みにされた背景を教えてください。

ずっと勤務医を続けるつもりでいたんですが、思うところがあって開業を決意しました。もともと手術が好きで、大学や国立の病院などで手術をメインに研鑽を積んでいたものですから、開業するならば手術をメインにしようと考えました。2007年の開業当時、硝子体手術は地域の開業医があまり手がけていない手術だったんです。今では増えてきていますけどね。硝子体手術は糖尿病網膜症や網膜剥離、硝子体出血などに対して行う専門的な手術です。繊細な技術を要する分野ですが、これまでの経験を生かして大学病院レベルの手術を行うことをめざしてきました。
京都大学理学部から大阪大学医学部へ学士入学という異色の経歴をお持ちですね。
はい、京都大学理学部生物物理学科を卒業後、大阪大学医学部へ学士入学しました。その後は大阪大学医学部附属病院の研修医を経て、JCHO大阪病院で眼科医員として勤務し、1986年より医長を務めました。1992年にはイェール大学医学部の眼科視科学部門に研究職として留学し、帰国後は大阪大学医学部講師を経て、兵庫県立西宮病院と大阪医療センターで眼科部長を務めています。日本眼科学会眼科専門医、医学博士として、現在は兵庫県眼科医会監事も務めています。当院では大学や基幹病院での経験を生かして、先進機器による高度な診療を地域の皆さんにお届けすることに努めてきました。
不二門尚(ふじかど・たかし)先生、植奈美(うえき・なみ)先生との3人体制で診療されておられます。

ええ。できる時は二診制にして、効率的な診療体制を取っています。植先生、不二門先生は予約制で、私だけは紹介状なしでいらっしゃる患者さんにも対応する形です。不二門先生は大学時代の同級生で、大阪大学特任教授として近視の部門で知られる学者さんの一人なんです。斜視や弱視、神経眼科、小児眼科が専門で、遠くは北海道から患者さんがいらっしゃることもあります。植先生は丁寧かつ落ち着いたタイプで、患者さんのお話をよく聞いて診察をしてくださっています。私はどちらかというとせわしなく診察を進めるタイプかと思いますので、のんびりを好む患者さんは植先生と相性が良いかもしれませんね。
硝子体手術をはじめとする多様な日帰り手術に対応
硝子体手術が必要な患者さんはどのような方ですか?

網膜の中心部である黄斑の表面に薄い膜が形成される黄斑上膜や、網膜の中心部である黄斑に穴が開いてしまう黄斑円孔に対しては、硝子体手術が標準的な治療法の一つです。物がゆがんで見える、曲がって見える、視力が落ちる、そういった症状で受診されます。硝子体手術が必要な患者さんは数としては少ないかもしれませんが、必要とされる手術です。当院では侵襲をできる限り抑えた専門的な技術で日帰りでの硝子体手術を実施しています。手術翌日に診察が必要なので、遠方から来られた方など、近隣のホテルに宿泊して手術に臨まれる患者さんもいらっしゃいますね。
さまざまな手術に対応されているそうですね。
ええ。2024年1月から2024年12月までの間に、計838件の日帰り手術を行いました。白内障手術が706件で、そのうち多焦点眼内レンズが70件。硝子体手術30件、眼瞼下垂手術50件、緑内障手術25件、翼状片手術17件など幅広く対応しています。この他に多数のレーザー手術、硝子体内注射なども施行しました。近隣の開業医の先生からご紹介していただいて当院で手術することも多いです。手術の前後の期間だけ当院で診させてもらい、その後は紹介元にお返しするという流れで、緊密に連携を図りながらスムーズに行っています。
診療の際に心がけていることを教えてください。

まず、わかりやすくお話をすることですね。最近はインターネットでよくお調べになる方も多いので、病名だけお伝えすると、ご高齢の方でもわりと理解してもらえることが多いと感じています。また、手術後に必要となる目薬のさし方については、私からきちっと言うようにしています。スタッフからもお伝えするので、患者さんは同じことを2回言われることになりますが、2回お伝えすればきちんと覚えていただけると考え、このやり方を続けています。お待たせしている患者さんもいらっしゃるので、診察時はお一人お一人とあまり長い時間お話しできないのですが、場合により雑談をすることはありますね。目のことでお困りのことがあったらできる限りのことはしてあげたいという思いで患者さんと向き合っています。
予約なしでも診察を受け入れる、患者第一の診療姿勢
この地域の方々にはどのような印象をお持ちですか。

この辺りは高度成長期に伴い発展した地域なので、ビジネスパーソンの方もたくさんいらっしゃいます。インテリジェンスのある方が多く、こちらがお話をちゃんとすればきちんと理解していただけると感じています。お元気なお年寄りが多いことも特徴だと思います。70代や80代の患者さんでも、手術や治療を受ける前に「手術後、いつからテニスをしていいですか?」「治療後にゴルフを再開できるのはいつですか?」なんて質問される人が多いですよ。地域のネットワークの中で、お年寄り同士が当院のことを情報交換をされているようです。そうしたクチコミにより、紹介状なしでふらっといらっしゃる方が割と多いですね。
今後の目標についてお聞かせください。
私もいい歳なので、目標というよりも、いかに患者さんに喜んでもらえる診療を行っていけるか、それに尽きると思います。眼科医として自分の技術を高めることで患者さんのお役に立てるのであれば、お互いにとってとても良いことですから、頑張っていきたいですね。あとは、患者さんにとって居心地の良い空間づくりに引き続き力を入れていきたいですね。実は院内の絵画は2ヵ月に1回、自分で変えているんですよ。ついこの間までは紅葉の絵でした。3月になると今度は桜の絵というように、季節ごとに飾っています。すべては、患者さんのより良い見え方を支える医院づくりのために。一つ一つに心を込めて行っています。
最後に、地域の方々へメッセージをお願いします。

いつも来てくださっている方には、待ち時間が長くなってしまうことをお詫びしたいです。ふらっと飛び込みでいらっしゃる患者さんも診てあげたいと思い、すべて予約制にするのではなく、現在の形を取っています。これから受診する眼科をお探しの方は、少しお待ちいただくかもしれませんが、気軽にお越しいただきたいですね。一般的な診療はもちろん、日帰り手術の他セカンドオピニオンも受けつけております。
自由診療費用の目安
自由診療とは多焦点眼内レンズを用いた白内障手術/30万5000円~

