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阿部 治男 院長の独自取材記事

国立リウマチ膠原病クリニック

(国立市/国立駅)

最終更新日:2020/04/01

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JR中央線国立駅から徒歩3分の「国立リウマチ膠原病クリニック」。駅南口のロータリーから南西に向かう富士見通りを進んで程なく、右側にクリニックの看板が見えてくる。入り口はビルの1階通路奥。中に入ると、そこは広々とした待合室。間接照明の明かりも優しく、くつろげる空間だ。通路や処置室は、バリアフリーの観点で十分なスペースが確保されていて、車いすでの移動もスムーズ。院内全体から、ゆとりと落ち着きを感じる。「ゆったりお待ちいただけるように、待合室は広くし、静かな空間にするため靴音を抑える目的でカーペットを敷きました。見た目もやわらかい感じがしますので」と、穏やかな口調で話してくれたのは院長の阿部治男先生。クリニックの理念、特徴、そしてプライベートに至るまで、じっくりと話を聞いた。(取材日2015年2月19日)

質の高い診療とホスピタリティーの提供をめざす

診療内容を教えてください。

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内科、呼吸器内科、そしてリウマチ膠原病内科の診療を行っています。内科全般をオールラウンドで診ておりますが私の専門はリウマチ膠原病です。リウマチ膠原病疾患は全身性疾患で様々な病態を呈しますから、関連しない内科はないといってもいいほどです。とりわけ呼吸器内科、消化器内科、神経内科、内分泌代謝内科は頻度高くリウマチ膠原病の診療に関連します。そのため、各種内科疾患の診療にも長く携わっており、中でも呼吸器疾患がリウマチ膠原病患者さんの死因に関わることが多いことから呼吸器内科の診療には特に深く関わらせていただき、呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医を取得しました。これらの経験を生かして、内科全般の診療を行い、呼吸器内科、リウマチ膠原病の分野では特に専門とした診療を提供いたします。

クリニックの運営理念をお聞かせください。

開業するにあたって、きれいで落ち着いた空間、静かで癒やされるクリニックにしたいと思いました。しかしながらホテルのようなホスピタリティーがある医療機関は記憶にありません。開業前に読んだ本の中に、医療機関は体調の悪い方が来るところであり、ホテルよりもさまざまな配慮が必要になるので、ホテルの受付よりも高いレベルが求められるけれど、実際はそのように扱われていない、とありました。著者は医療機関で受付をしており、大学院まで進んで受付の研究をした方でした。“受付”をあえて“レセプショニスト”と呼び、私が疑問に思っていたホテルとの差についても言及しており、私が理想としている医療機関のイメージは間違っていないと考えられるようになりました。当院の受付・助手の方々にその本を読んでもらい、質の高いホスピタリティーを提供するよう心がけています。

診断をつける上で心がけていることはありますか?

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当院を受診する方の訴えは関節症状であることが少なくありませんが、関節症状はリウマチ膠原病疾患以外にも様々な疾患で認められます。あまり知られていないことですが関節症状をはじめとしたリウマチ膠原病の症状は悪性疾患にも認めることがあります。リウマチ膠原病疾患はある程度病気が進行していても診断及び治療を適切に行えばそのほとんどが改善しますが、悪性疾患は早期診断が極めて重要になります。よってリウマチ膠原病症状を精査する際、非典型的な症状や検査データであった場合、とりわけ高齢者にはがん検診などを勧めるようにしています。悪性疾患以外にもリウマチ膠原病様症状の原因は多岐にわたり認められ更年期障害・甲状腺疾患などホルモンの異常、皮膚や消化管など特定の臓器の慢性炎症性疾患、ウィルスや細菌などの感染症、精神疾患、薬剤性などがあります。そのためリウマチ膠原病関連の検査のみならず一通り全身の評価を行わせていただきます。

血液検査機器を備え、主要臓器障害を緊急に評価可能

設備的な特徴はありますか?

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当院の特徴としては生化学の検査機器があることですね。液状試薬を用いており精度の高い生化学検査をする事が出来ます。血算も白血球分画を含め直ちに結果が分かり、病院と同様の機器を置いています。その他、検尿機器、心電図、レントゲンがあり、すぐに検査ができます。全ての検査機器が電子カルテや画像モニターとつながっており生化学検査は多項目を検査しても検体を機械にかければ20分程度、その他検査は検査終了数分後には診察室に結果が反映されます。CT、MRIの設備は当院にはありませんが徒歩4〜5分の所に日本医学放射線学会認定放射線科専門医のいる医療機関があり緊急でCT、MRIの検査も可能です。また最近は胃カメラ、大腸カメラ、さらにはシンチグラムなどの検査も一般病院や大学病院で患者さんが外来受診することなく電話で予約すれば検査を実施してくれるので開業後、勤務医時代と比べて仕事がしにくいと感じたことは幸いありません。

キャリアについてお聞かせください。

東京医科大学を卒業後、同大学第3内科に入局しました。多くの内科疾患を担当する科で糖尿病、高脂血症、甲状腺疾患等を見る内分泌代謝内科、気管支喘息などアレルギー疾患を診るアレルギー科、頭痛、めまい、脳梗塞などを診る神経内科、白血病や悪性リンパ腫を診る血液内科、関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどのリウマチ性疾患を診るリウマチ膠原病内科がありました。多彩な症状が全身性にみられるリウマチ性疾患には大いに興味があり研修2年目にリウマチ膠原病の講演会に出席しました。そこでは関節リウマチの最新の研究成果が発表されており、近い将来に病気の解明がさらに進み画期的な治療ができるようになると期待をもつことができ、今後の研究テーマとしてもリウマチ膠原病は面白い分野で将来性もあると感じました。その後、しばらくしてからリウマチ膠原病を専門にする事を決めました。それから15年間、東京医科大学病院で臨床に精力を費やし、また平成8年以降は研究もやらせていただき、充実した年月を過ごすことが出来ました。臨床及び研究の基礎のすべてをここで学びました。

その後の経験と、開業に至る経緯をお聞かせください。

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2006年から埼玉医科大学総合医療センター、2009年からは東邦大学大森病院、2010年から東京歯科大学市川総合病院にそれぞれ勤務しました。埼玉医科大学総合医療センターに移った後、日々研究をやっていくうちにやりたいことが徐々にできるようになり仕事をするのが楽しくなっていきました。その後、埼玉医科大学ゲノムセンターへ行かせていただいたことを契機に、停滞していた研究に進展がみられ自分がやりたいことができるようになりました。臨床は臨床としての醍醐味、研究は研究の面白さがありますね。その後も研究を続けて来ましたが徐々に時間的、体力的に限界を感じてきました。一方で、自分の身近にいる知り合いの医師はみんな開業していて2008年頃から私もいつかは自分でデザインした診療所で、自分のペースで仕事ができたらいいなと考えるようになり、開業している友人に具体的な開業の準備についての話などを聞くようになりました。そして半年ほどの準備期間を経て2014年の1月に開業しました。

末長く地域の人々から愛されるクリニックでありたい

開業の地として国立を選んだ理由を教えてください。

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1997年に府中病院に出張し翌年大学へ戻った後も、週に1度、府中病院と国立にある知り合いの診療所に手伝いに来る機会をいただきました。そこでリウマチ膠原病の診療を担当させてもらい国立ではリウマチ膠原病のみではなく内科疾患も担当していました。そのため、府中・国立周辺には長年診ている患者さんがいらっしゃること、国立市には、リウマチ膠原病内科または呼吸器内科がある病院はみられず、双方の科を標榜するクリニックもまれであることから、地域の皆さまのお役に立てると考え、国立にてリウマチ膠原病内科、呼吸器内科、内科の治療を行えるクリニックを開業しました。

リフレッシュ法を教えてください。

冬はスキー、日常的には近所の温泉に行くことですね。温泉は車で15分ほどの所にある所謂、スーパー銭湯で入館料は銭湯と同じでしばしば行っていますね。そこでサウナに十分入るようになって体調が良くなることを実感しました。以前は肩や腰などに凝りを感じマッサージに時折行っていましたがサウナに入るようになってからはいつの間にかそのようなことは無くなりました。広いお風呂にのんびり入ると、とてもリラックス出来るので精神的にも良いようです。そうなってもう5年程たちますね。先日たまたま目にした論文でサウナに入っていると寿命が延びるとの研究結果があり、スーパー銭湯に行くのは当分やめられそうにないですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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内科全般の診療を行っていますので、どのような症状でもお気軽にお越しいただければと思います。また、リウマチ膠原病と診断されたけれどその診断に納得できない方や、関節、または腰や背部等に痛みがあるのに、診断が付かない方にもご来院いただければと思っています。診断をつける事は重要ですが、診断がつかない場合もその原因として考えられることや診療の方向性は示させていただけると思います。末長く、地域の皆さまに愛される診療所になれるよう努力していきますのでよろしくお願いいたします。

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