見た目だけでなく機能性も重視
審美面に配慮した歯科診療
はらまち歯科クリニック
(北九州市小倉北区/南小倉駅)
最終更新日:2024/02/14


- 自由診療
歯の機能を改善に導くだけでなく、口腔内や口元、笑顔の美しさをゴールともする審美歯科。自分の歯に関心の高い人であれば、一度は検討したことがあるだろう。しかし、ひと言で審美歯科と言っても患者の考える理想によりアプローチが大きく異なる。「はらまち歯科クリニック」の野村陽介院長は、「審美歯科は患者さんごとにゴールが違うので、かぶせ物による治療、ホワイトニング、矯正治療といった手法や、それに用いる素材など、選択肢を幅広く持つのが重要です。さまざまな方法の中から、より良い適切な方法をご提案していきます」と話す。同院ではこれらの審美歯科において積極的にデジタル技術を活用し、より患者の負担を減らして精度の高い診療ができるようにしているそうだ。審美歯科の内容やデジタル技術の詳細について院長に詳しく聞いてきた。
(取材日2024年1月19日)
目次
豊富な選択肢とデジタル技術を組み合わせ、患者の理想とする見た目に近づけるための審美歯科
- Qクリニック全体で、審美歯科に力を入れられていると伺いました。
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A
▲クリニックの審美歯科について話す院長と歯科衛生士の犬塚さん
審美歯科と呼ばれる分野は幅広く、ホワイトニングや矯正はもちろん、古いかぶせ物をセラミックやジルコニアなどの素材でできた新しいものに取り換えることも含まれます。当院でも患者さんのご要望に応えるべく、細部にこだわった詰め物、かぶせ物を提供するなど対応する範囲は多岐にわたります。施術を受けることで、誰から見てもきれいと思われる歯をつくったり、自信を持って笑えるようにしたりするのが、審美歯科の一つのゴールです。やはり歯がきれいになったり、汚れのつきにくい口腔内になったりすると自然と自信がついてくるもので、それは大きなメリットですね。それぞれの患者さんのゴールに向かって、総合的なアプローチで対応します。
- Qデジタル技術と審美歯科を組み合わせているのも特徴ですね。
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A
▲治療だけでなく接遇も含めて最大限に配慮した対応を心がけている
これまでのアナログな歯科治療の良い点もあるのですが、より精密に行ったり、患者さんの負担を少なくしたりするにあたっては、デジタル技術を駆使するほうがメリットが大きく上回るので、当院では積極的に導入しています。審美歯科においては患者さんとゴール地点を一緒に考えて共有していくことが重要です。お一人お一人、めざしたい理想の歯、笑顔というのは異なりますからね。そのため、術前のシミュレーションとして光学式スキャナーやCTなどを用いて、デジタルデータとして患者さんの現状を把握、分析していきます。その上で、一緒に理想の歯並びや色をデジタル上でシミュレーションしていきながら、ゴールを設定していきますよ。
- Q審美歯科でCAD/CAMシステムを使うこともあるそうですね。
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A
▲口腔内スキャナーを導入し、患者の負担減につなげている
CAD/CAMシステムとは、オールセラミックやジルコニアなどを専用の機器で作製するためのデジタル技術です。アナログな治療では型採りのために印象材を用いますが、型採りから作製までに時間がかかり、その間は仮歯を入れることになります。仮歯の期間に、再感染が起きたり仮歯が外れたりとトラブルが起きやすいのです。一方、口腔内スキャナーとミリングマシーンを組み合わせれば、最短即日でセラミックスを作製することもめざせます。患者さんの来院頻度を減らすこともできるため、忙しくて頻繁には通院できない方にもぴったりでしょう。素材の強度や耐久性もしっかりしていますので、積極的にお勧めしています。
- Qホワイトニングについても詳しく教えてください。
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A
▲ホワイトニング担当のスタッフが在籍。患者のなりたい姿へ導く
当院では患者さんのご要望に合わせ、クリニックで行うオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングを組み合わせて行います。まずはその方の理想とする歯の色や笑顔、なりたい姿をしっかり把握し、実現するための道筋を考えていきます。現状の色味が比較的濃い人であれば、2週間ごとの通院と毎日の自宅ケアで、最短3ヵ月ほどで理想の色味をめざせるかと思います。歯が白くなれれば、より自分の歯や笑顔に自信を持つことができ、見た目だけでなく精神的にも良い影響が大きくあるでしょう。一度ホワイトニングをしっかり行った後は、通常の歯科治療のメンテナンスと合わせて、3ヵ月に一度の頻度でフォローしていきます。
- Q審美歯科という観点からの矯正治療について教えてください。
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▲見た目だけでなく、機能面も重要視した治療を提案する
矯正で土台となる歯並びを整えることは、審美的に大きなプラスにつながるでしょう。見た目を整えるにあたって第一に考えるべきポイントは、削ったり抜いたりすることなく今ある歯を生かしながら理想の形に仕上げていくことです。歯科技術は年々進化していますが、自分の歯を保つことが一番健康的にも良いことですからね。また歯並びが悪い状態だと、歯磨きやホームホワイトニングなどもうまくいかず、口腔内の状態のセルフコントロールができないというケースも多いのです。だからこそまずは、環境を整えるという観点から矯正治療をご提案させていただく場合もあり得ます。あくまでも理想の姿を手に入れるための手段としてお話しします。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミック治療/6万6000円~、ワイヤー矯正/71万5000円~93万5000円、マウスピース型装置を用いた矯正/88万円~110万円、オフィスホワイトニング(1回)/1万7600円~、ホームホワイトニング(1回)/2万7500円~、デュアルホワイトニング/7万4800円~※コースによって異なる
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。