野村 陽介 院長の独自取材記事
はらまち歯科クリニック
(北九州市小倉北区/南小倉駅)
最終更新日:2021/11/16

小倉北区原町、住宅街にあるショッピング施設の2階に入る「はらまち歯科クリニック」。JR日豊本線の南小倉駅からも徒歩8分、ファミリー世代の多いエリアにある歯科医院だ。院長の野村陽介先生は、関東出身で地元の九州歯科大学を卒業し、福岡県内のクリニックでの勤務医経験を経て2014年に同院を開業。地域のかかりつけ歯科医院として、総合的な診療に取り組んでいる。新しい歯科治療技術や設備、機器の導入にも力を入れており、開業後も知識と技術の研鑽に余念がない。日々学ぶ姿勢を忘れない野村院長に、診療への想いや心がけていることについて話を聞いた。
(取材日2021年2月3日)
新しい技術や治療を積極的に学び、取り入れる
歯科医師になられたきっかけから、開業までの流れを教えてください。

身近な人の健康を支えることができて、医療分野の専門家として仕事ができること、もともと手先が器用なほうで細かな仕事が好きだったこともあり、歯科医師をめざすことにしました。一時期は父の仕事の関係で関東に住んでいましたが、大学は、もともと両親の出身でもあった北九州市にある九州歯科大学へ。卒業後も北九州を中心に勤務医として技術の向上を図りました。その中で、全国的にも知られた歯科医師の先生のもとで学び、スタディーグループなどでの勉強も通して、基礎技術の重要性を再認識しました。そして、あるタイミングでこの小倉北区原町というエリアでチャンスを頂き、開業を決意いたしました。
診療時のモットーや心がけていることは何でしょうか。
当院は、地域に根差したホームデンティストをめざしており、健康な口内環境の管理を安心して任せていただけるように日々尽力しています。そのためにもまずは、皆さんにお越しいただきやすい雰囲気づくりが大切だと思い、明るく親しみやすい内装にし、私もスタッフも患者さんの気持ちに寄り添いお話を伺うよう心がけています。治療の際もまずはお声がけが重要だと考えており、何か口腔内で器具を扱うときには、患者さんの様子や声のトーンなどをきちんと捉えて進めていくようにしています。実は、歯科医師会にて患者さんと歯科医師間のトラブル事例などを専門に扱う委員会にも所属しているので、より患者さんのペースを考えて安全第一に治療を進めることを意識するようになりましたね。
マイクロスコープを活用した治療にも力を入れられていると伺いました。

マイクロスコープを使うメリットはたくさんあります。まずは、通常の拡大鏡などでは見えないところが見えるため、より治療の精密さを上げるのに役立つ点。次に、治療の様子を記録することで、患者さんに振り返りとして見ていただくことができる点。これは、患者さんご自身が口腔内がどうなっているのかを知ることで、日々のブラッシングなどの意識向上に役立ててもらっています。また、私自身が治療の記録を録画で残しておくことで技術の向上を図ったり、スタッフ教育に生かすこともできます。さらに、マイクロスコープを活用することで、私自身無理のない姿勢で治療に臨めるので、治療時の歯科医師側の負担を減らすこともできます。こうした先進の設備や治療技術は、積極的に学んで取り入れるように心がけているのです。
歯科から足が遠のいている人にも、来てほしい
どのような方に来ていただきたいと思っていますか。

治療や雰囲気などが恐怖感や悪い記憶として残ってしまい、歯科が苦手だという方は非常に多いと思います。また、治療が必要だと思いながらも面倒で放置してしまっている方もいらっしゃるでしょう。そういった歯科から足が遠のいている方にも、現状の口腔内の様子を知っていただきたいなと思っています。歯周病であれば、自覚症状が出てからでは既に中程度の進行となっていることが多いので、やはり早め早めにお越しいただけるのがベストだと思いますね。もちろん強い痛みがあったり早急な治療が必要であったりする状況であれば、先にそちらの処置をしっかり行います。そのうえでご希望に応じて、現在の口腔内の状況を知るための検査などを行って、定期的なメンテナンスをご提案いたします。
歯科医院の運営においてこだわっているところはありますか。
スタッフに常に伝えているのですが、120%の力を注いで診療にあたるということです。また、治療だけでなく接遇も含めて最大限に配慮してベストを尽くしていきます。患者さんが当院にお越しいただいてから帰るまでの間、きちんとコミュニケーションを取りながら安心して診療を任せていただけるようにしています。そして、当院のスタッフがチームである意識を忘れず、日々技術研鑽やミーティングを実施しています。今後も歯科医院としての総合力を高めて地域医療に貢献していきます。その他、先ほどもお話ししましたが、私自身が新しいもの好きであるということや、新技術を学ぶことが楽しいという点もあり、できる限り先進的な治療方法にも取り組んでいます。
噛み合わせ治療や歯周病治療にも力を入れられていると伺いました。

師事していた歯科医師の先生が噛み合わせ治療に力を入れていたということもあり、私自身も噛み合わせに関する重要性を痛感し、専門的に研鑽を深めつつ、いくつか研究発表も行ってきました。噛み合わせが良い状態をつくることで、口腔内のトータルの健康を図ることができると思っています。また、左右正しく噛むことで全身のバランスが向上することにもつながるとも考えています。歯周病については、正しい歯磨きが重要なのはもちろんなのですが、個々人に合った歯ブラシの選択も大切です。口腔内の状況やその人の癖などでも変わってきますので、ぜひ一度ご自身が毎日使われている歯ブラシを持参のうえ、私や歯科衛生士に相談をしてみてください。皆さんに合ったブラッシングをご提案させていただきます。
患者のメリットになることはどんどん取り入れたい
新しい技術や設備を積極的に取り入れるのは患者さんのためでもあるのでしょうか?

歯科治療もデジタル化がどんどん進んでいます。新しい治療方法は、成果につながりやすかったり患者さんへの負担が少なかったりとメリットが大きいこともあるので、積極的に学んで取り入れるようにしています。そのためには機材を導入するなどの設備投資も必要になってきますね。その一環として導入したのが、先ほどご紹介したマイクロスコープや、審美歯科に役立つ光学式口腔内スキャナ―などです。その他の新しい取り組みとして、当院ではかかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所、略してか強診の届け出も行っており、きちんと全身の健康からとらえた歯科医療の提供を推し進めています。
歯科医院を選ぶ際のポイントはありますか?
良い治療を行う先生は、日々きちんと歯科の勉強をしている先生だと思います。歯科医療では日進月歩で技術が向上しており、良い治療方法や器具がどんどん開発されています。過去のものだけにとらわれることなく、目の前にある新しいものをどれだけ取り入れられているかはとても大切なことだと思います。また、現在の技術におごることなく振り返ることも重要です。ホームページ等で症例を紹介していたり、新しい技術や機器を積極的に導入したりしている歯科医院を選ばれるのも良いのではないでしょうか。また、歯科医師や歯科衛生士が担当制になっているかどうかというのも見るポイントとしては大切です。長期的に歯の健康を見守るという姿勢が見えてくるはずです。
最後に読者へメッセージをお願いします。

昔は、歯科医院は痛くなったら行く場所だったと思います。今は時代も変わって、痛くなる前にメンテナンスをきちんと行い、長く自分の健康な歯で過ごすために行く場所になってきました。サイレントキラーともいわれる、症状がなかなか出ないまま進行する歯周病などの問題もあります。だからこそ、歯科医院は口腔内の状況が悪くなる前に、日頃から通う場所という認識を持っていただきたいのです。そのためにも当院でも日々患者さんへお伝えするのはもちろん、今後はSNSなどを用いて積極的な発信をしないといけないと思っています。少しでも多くの皆さんに、健康な歯を守っていただけるよう今後も努力してまいります。
自由診療費用の目安
自由診療とは審美歯科
ダイレクトボンディング/2万2000円~
セラミッククラウン/8万8000円~
セラミックインレー/3万3000円~
※すべて税込み価格