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鈴木ティベリュウ 浩志 院長の独自取材記事

公津の杜メディカルクリニック

(成田市/公津の杜駅)

最終更新日:2019/08/28

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公津の杜エリアに乳腺を専門に診られるクリニックをつくりたいという思いで、2014年にオープンした「公津の杜メディカルクリニック」。院長の鈴木ティベリュウ・浩志先生は、母親の母国ルーマニアで少年時代に触れた1冊の漫画で医師の道を志した。「やさしい医師」であることをモットーに、患者に寄り添う医療を行う鈴木院長は、患者の心のケアが必要とされる乳腺外科の医師としての技量のほかに、外科・内科・小児科など総合的に診療を行うドクター。近年、若い世代にも増え続ける乳がんの早期発見と治療に尽力する鈴木院長。常に患者のニーズに応えるために、スタッフの増員やクリニックのリニューアルにも対応する鈴木院長に、患者や治療に対する思いを聞いた。
(取材日2016年7月5日/再取材日2018年6月28日)

スタッフ増員と内装リニューアルで、通いやすさを追求

前回の取材が2年前ですが、この間にどのような変化がありました?

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ここ数年間で小児の患者さんが増えたことで、小児科専門の女性医師に常勤していただくようになりました。そちらの女性医師は午前中のみ常勤で、午後は大学病院の医師を招き、つねに二診体制で診療を行うことで、待ち時間の改善に努めています。女性医師は2児の子どもを育てるママさん医師です。同じママさん目線で、子育ての悩みもご相談いただけますよ。また、医師以外のスタッフも増え、小児のNICU(新生児集中治療室)で勤務していた看護師や、証券会社で勤めていた事務員など、それぞれの分野のスペシャリストが活躍中です。

スタッフの方々を束ねる上で、どのような工夫をされているのですか?

クリニックとしての方向性は打ち出しつつ、一人ひとりに「この部分はお願いね」と、担当分野を決めてお願いすることです。ある程度お任せすることで、職員たちのモチベーションにつなげています。あとは、患者さんにとって「やさしいクリニック」でありたいので、笑顔を大事にしてもらっています。また、どうしてもお待たせしてしまう場合は、待ち時間に患者さんへ声をかけることも。実際に乳がん検診で来院された患者さんに声をかけて、症状や心配事までヒアリングしアドバイスすることで、診察時にはすでに安心されているような患者さんが多く、スタッフに恵まれましたね。みんなとても勉強熱心ですし、クリニックとしても毎朝のカンファレンスや月に一度のカンファレンス、定期的な勉強会を開催し、スキルアップできる環境を整えています。

この2年でクリニックの内装も、一部リニューアルされたそうですね。

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はい、ありがたいことに患者さんが増えたので、乳がん検診向けの処置室とトイレを増設しました。また、もともと待合室が2つあり、1つは内科や小児科など一般の患者さんのための場所。もう1つは、奥にある、乳がん検診に来られた方専用の待合室です。受付で検診に来たと言ってくださればそのまま奥にご案内し、検査着でくつろいでいただけます。お茶やコーヒーのサービスなども取り入れ、待ち時間を長く感じさせない工夫も。私は、医院というのはやはりホスピタリティーというのが非常に大事だと思っています。

乳がんの早期発見から治療まで、きめ細かにサポート

先生はお父さまが日本、お母さまがルーマニア出身なのですね。

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東京で生まれた後ほどなくして、父の仕事の都合で親子3人でルーマニアへ行きました。その小学生時代、日本にいる祖父母が日本語の勉強にと、私に子ども向けの雑誌を送ってきてくれたのですが、その中に漫画の神様といわれた人気漫画家が手がけた医療漫画があったのです。そこに登場する孤高の天才外科医師に強烈に憧れた私は、「外科医師」というものもよくわからないまま自分もその道に進もうと思いました。その漫画は17巻と19巻だけしか持っていませんでしたが、ボロボロに擦り切れるまで夢中で読みましたね。その後10歳で帰国。高校卒業後は、幼少期に見たルーマニアの大学の医学部のキャンパスの美しさを思い出し、単身ルーマニアの国立大学へ進学しました。そこを卒業した後はルーマニアやデンマークの大学病院で研鑽を積みました。 帰国後は親の出身校である、千葉大学へ進学し研修医として勤務しました。

乳腺外科に進んだ理由はあるのですか?

派遣された地方の病院では、外科の医師が片手間に乳がん手術や治療を行っている状況でした。しかし、乳がん患者や乳がんを疑う方は、自分の命に関わることですから、訴えが多かったり話が長くなったりするのは当然なのですが、そういった方を受け止められる専門の医師になりたいと思ったのです。ただ医学を志した原点が、漫画に出てきた、「すべてを治せるスーパードクター」ですから、外科や呼吸器科、小児外科といろいろな科の研修に関わり知識を吸収しました。乳がんに関しては早期発見が大事になります。抗がん剤を使っても再発してしまう人もいるのです。より早い段階で病を見つけたいという思いがちょうど芽生えていた時期でもあったので、開業を決意しました。

こちらでは、どのような乳がん検診を実施していますか?

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近年では著名人の方も乳がんを告白する機会が増え、当院でも20代から80代まで幅広い年齢層の患者さんが検診を受けています。近隣エリアはもちろんのこと、茨城など遠方からも検診に来られる方も。検診で乳がんが見つかり、手術が必要であれば、私が週に2度勤務している成田赤十字病院で引き続き手術・治療させていただきます。検査ではマンモグラフィと超音波の2つを併用しており、画像の読影に関しては技師や私のほか、別の勤務医の先生によるダブルチェック、トリプルチェックを行って見逃しを防ぎます。かなり疑わしい所見が見つかった方には「乳がんは根治も望めるがんですから、まだ絶望することはありません。ただ敵を知らないと闘えませんから、検査をしっかりやりましょう」とお話しすることもあります。数十分の検査で一生が変わってくるのでぜひ検診を受けていただきたいと思います。

「やさしさ」をモットーに全世代の患者に寄り添う医療

診療する上で、先生が大切にしていることを教えてください。

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とにかく患者さんに対して、「やさしい医師」でいたいですね。私は人が一番落ち込むのは、病気の時だと思うのです。しかし具合が悪いときに待ち時間が長かったり、診療にあたる先生が怖いと余計につらくなりますよね。当院を訪ねてくださった方には、水槽には魚が泳いでいて癒やされるし、スタッフも先生も優しそうと言っていただけます。診察時はフレンドリーでいろいろ話しやすい環境をつくるのも重要です。私は女性医師ではありませんが、気軽になんでも話してもらいたいですね。

小児科の診療や、女性のエイジングケアにも力を入れているそうですね。

小児科には生後2~3ヵ月の赤ちゃんから小学生まで、幅広い年齢層のお子さんが来るので、接し方に注意を払ったり、コミュニケーション方法にもこだわっています。例えば、子どもたちの口に舌圧子(ぜつあつし)という棒を入れるときは私も口を開いて「アーンしてみて」と促したり、聴診器を胸に当てるときも「もしもしして良い?」と言うなど、できるだけ不安や苦痛を与えないようにしています。また、当院でエイジングケアを始めたのは、女性に治療後の希望を持ってほしいという思いから。乳がんの患者さんに抗がん剤を投与したり、女性ホルモンを抑えるような治療をすると、肌がカサカサになったりしみができるので、治療後のエイジングケアを楽しみにしているという患者さんもいらっしゃいます。

最後に読者にメッセージと今後の展望を聞かせてください。

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今や11人に1人が乳がんにかかる時代といわれ、若い方の乳がんも増えてきました。検診を受けるのは「恥ずかしい」「痛い」というイメージがあるとは思いますが、少なくとも30代から勇気を出して検診を受けていただきたいです。まずは年に一度の町の検診でも良いですし、そのまま当院に来ていただける場合は、私たちもできるだけ苦痛を取り除けるよう、安心した空間を提供できるように努めていきますので、ぜひ安心して来てくださいね。 また、当院は女性の患者さんがメインなので、週に一度、婦人科の先生に来ていただき女性の外来を行っています。今後、さらに婦人科の診療にも力を入れていく予定です。当院は「家族がみんな安心してかかれるクリニック」をめざしています。大きな病院に負けないクオリティーを保てるように努力しているので、ぜひご家族でお越しください。

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