専門の異なる耳鼻科医師が在籍
チーム医療で幅広い疾患をカバー
耳鼻咽喉科 いぐちクリニック
(京都市上京区/出町柳駅)
最終更新日:2022/04/27


- 保険診療
出町柳駅より徒歩5分の場所にある「耳鼻咽喉科いぐちクリニック」。CTや頸部エコー、内視鏡画像などを用いた「見てわかる耳鼻科」を診療の柱としている同院では、院長の井口福一郎先生のほかに5人の医師が診療に携わっていることも大きな特徴である。治療にあたるのは異なる専門分野を持ち、経験豊富な医師ばかり。医療的なスキルはもちろんのこと、患者としっかり向き合い思いやりに満ちた診療を行う医師が集まっているのだとか。それぞれの専門性を生かしながら、クリニックを支える伊藤壽一先生、竹内万理恵先生、樋渡直先生、堀江理恵先生、小島憲先生に、得意とする領域や、診療で心がけていることなどについて聞いた。
(取材日2022年3月23日)
目次
病院勤務をしながらクリニックの診療に携わる医師たちが、地域の患者に寄り添い、専門知識を発揮
- Q診療モットーとご専門の人工内耳についてお聞かせください。
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A
▲豊富な経験で診療にあたる伊藤先生
【伊藤先生】患者さんの話をしっかり聞くことですね。例えば、めまいの診断は視診だけでは難しく、患者さんが実際に感じている症状を把握することが重要です。「こんな症状はありませんか?」と形式的な質問をするのではなく、患者さんの言葉で伝えてもらえるような問診に努めています。クリニックの難聴治療では補聴器を希望される方が多いのですが、聞こえにくさが改善しない場合に人工内耳を提案することもあります。難聴は認知症と関係が深く、高齢化により増加が予想されます。また最近は、聴力検査では正常でも騒音下で難聴が起こる「隠された難聴」が若い方に増えています。聞こえにくさを感じている方は、年齢を問わずご相談ください。
- Q小島先生は病院での経験をどのように診療へ生かされていますか?
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A
▲クリニック開院時から診療に携わる小島先生
【小島先生】私は現在、京都逓信病院で部長を務めながら当院でも診療させていただいています。京都逓信病院は小規模病院でクリニックから紹介された患者さんを受け入れ、必要な場合は大規模病院に紹介するという橋渡し的な役割を担っています。そうした医療連携を通し、「患者さんがクリニックや病院に何を求めているか」、またその際に「どのような説明が必要か」ということに留意して診療にあたることを心がけるようになりました。耳鼻咽喉科全般を診ますが、高齢化により増え続ける難聴、睡眠時無呼吸症候群、嚥下機能障害に対しては、今後さらに注力していく必要があると感じます。このクリニックを通して地域の医療に貢献できれば幸いです。
- Q竹内先生は丁寧な説明を大切にしているそうですね。
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A
▲患者の話にしっかりと耳を傾ける竹内先生
【竹内先生】私は病院で手術や難症例の診療も経験し、現在は当院で診療させていただいています。病院では貴重な経験を積んでいますが、忙しさから丁寧な説明ができず、もどかしさを感じることも少なくありません。ですから、今、患者さんとじっくり向き合う時間を持てることを、とてもうれしく思っています。なぜなら、患者さんには、どんな小さな症状でも不安な気持ちがあるものだからです。その不安を解消するためには、患者さんへの説明の時間を含む丁寧な診療が不可欠です。当院は、電子内視鏡や耳鼻科用CTなどの設備も整っていますので、見て、聞いて、地域の皆さんが安心できる医療を提供していきたいです。
- Qご専門の小児難聴の知識が生かされるのはどのような場面ですか?
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A
▲小児難聴を専門とする堀江先生
【堀江先生】耳鼻科全般の診療をしていますが、中でも耳疾患や小児難聴医療を専門にしています。近年、検査技術の進歩により、先天性、遺伝性の難聴が早期発見できるようになりました。多くの場合、小児難聴の治療はクリニックではなく病院で行いますが、まれに疾患に気づかず、一般的な症状で来院された際に見つかることもあります。小児難聴の治療では言葉の発達を促し、お子さまが社会に出て、自分らしい生活が送れるようサポートしていくことをめざしています。私自身2児の母として、お子さまを心配されるご家族の気持ちに寄り添った医療を心がけていきたいと思っています。ご不安な点がありましたら、いつでも気軽にお尋ねください。
- Q樋渡先生は2020年の4月から、診療に加わられたのだとか。
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A
▲新たに診療に加わった樋渡先生
【樋渡先生】井口院長と講習会で偶然お会いしたのをきっかけに、こちらで診療させてもらうことになりました。私が診療で心がけていることは、その方のバックグラウンドを把握した上で治療を行うことです。時にはご家族の方を交えて話をしながら、その方に適した治療を選ぶようにしています。また「自分が患者さんの立場だったら、どんな診療をしてもらいたいか?」ということを常に意識しており、患者さんと対等なスタンス、同じ目線で接するようにしています。得意分野は、中耳の手術、鼻のアレルギー、頭頸部がんで、大学院では音声に関わる疾患の研究に携わっていました。専門性を生かしつつ、幅広い耳鼻科疾患に対応していきたいですね。