多くの耳鼻科医師が活躍
チーム医療で幅広い疾患をカバー
耳鼻咽喉科 いぐちクリニック
(京都市上京区/出町柳駅)
最終更新日:2024/04/10


- 保険診療
出町柳駅より徒歩5分の場所にある「耳鼻咽喉科 いぐちクリニック」。CTや頸部エコー、内視鏡画像などを用いた「見てわかる耳鼻科」を診療の柱としている同院では、院長の井口福一郎先生のほかに6人の耳鼻咽喉科の医師が診療に携わっていることも大きな特徴である。治療にあたるのは異なる専門分野を持ち、経験豊富な医師ばかり。医療的なスキルはもちろんのこと、患者としっかり向き合い思いやりに満ちた診療を行う医師が集まっているのだとか。それぞれの専門性を生かしてクリニックを支える伊藤壽一先生、小島憲先生、竹内万理恵先生、神田智子先生に、診療で心がけていることなどについて聞いた。
(取材日2022年3月23日/更新日2023年4月7日)
目次
病院勤務をしながらクリニックの診療に携わる医師たちが、地域の患者に寄り添い、専門知識を発揮
- Q診療モットーとご専門の人工内耳についてお聞かせください。
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A
▲豊富な経験で診療にあたる伊藤先生
【伊藤先生】患者さんの話をしっかり聞くことですね。例えば、めまいの診断は視診だけでは難しく、患者さんが実際に感じている症状を把握することが重要です。「こんな症状はありませんか?」と形式的な質問をするのではなく、患者さんの言葉で伝えてもらえるような問診に努めています。クリニックの難聴治療では補聴器を希望される方が多いのですが、聞こえにくさが改善しない場合に人工内耳を提案することもあります。難聴は認知症と関係が深く、高齢化により増加が予想されます。また最近は、聴力検査では正常でも騒音下で難聴が起こる「隠された難聴」が若い方に増えています。聞こえにくさを感じている方は、年齢を問わずご相談ください。
- Q小島先生は病院での経験をどのように診療へ生かされていますか?
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A
▲クリニック開院時から診療に携わる小島先生
【小島先生】私は現在、京都新町病院で部長を務めながら当院でも診療させていただいています。京都新町病院は小規模病院でクリニックから紹介された患者さんを受け入れ、必要な場合は大規模病院に紹介するという橋渡し的な役割を担っています。そうした医療連携を通し、「患者さんがクリニックや病院に何を求めているか」、またその際に「どのような説明が必要か」ということに留意して診療にあたることを心がけるようになりました。耳鼻咽喉科全般を診ますが、高齢化により増え続ける難聴、睡眠時無呼吸症候群、嚥下機能障害に対しては、今後さらに注力していく必要があると感じます。このクリニックを通して地域の医療に貢献できれば幸いです。
- Q竹内先生は丁寧な説明を大切にしているそうですね。
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A
▲患者の話にしっかりと耳を傾ける竹内先生
【竹内先生】私は病院で手術や難症例の診療も経験し、現在は当院で診療させていただいています。病院では貴重な経験を積んでいますが、忙しさから丁寧な説明ができず、もどかしさを感じることも少なくありません。ですから、今、患者さんとじっくり向き合う時間を持てることを、とてもうれしく思っています。なぜなら、患者さんには、どんな小さな症状でも不安な気持ちがあるものだからです。その不安を解消するためには、患者さんへの説明の時間を含む丁寧な診療が不可欠です。当院は、電子内視鏡や耳鼻科用CTなどの設備も整っていますので、見て、聞いて、地域の皆さんが安心できる医療を提供していきたいです。
- Q患者さんに寄り添った診療を心がけていらっしゃるんですね。
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A
▲優しい笑顔で患者に寄り添う神田先生
【神田先生】皆さんお悩みがあってクリニックに来られていますので、まずは一番のお困り事を解消するように努めています。ですが、耳の症状の中にはなかなか良くならないものや、そもそも解消しないケースもあります。患者さんには、これからも病気とうまく付き合っていけるよう、病気の原因からメカニズムまでわかりやすくお話しするようにも努めています。実は、私もめまいに悩まされた経験があります。患者さんの不安な気持ちがわかりますから、診療では心に寄り添うことも大切にしています。ふらつきやめまいは専門性を要する分野なので、もしも内科を受診していて改善に向かわないようでしたら、耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。