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井口 福一郎 院長の独自取材記事

耳鼻咽喉科 いぐちクリニック

(京都市上京区/出町柳駅)

最終更新日:2020/04/01

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出町柳駅から徒歩5分。「耳鼻咽喉科 いぐちクリニック」は鴨川、下鴨神社など観光スポットからほど近いエリアにあるが、周囲は落ち着いた風情の住宅街だ。院長の井口福一郎先生の出身である京都大学大学院から近く、なじみのある地に2014年に開業した。キャッチフレーズである「見て分かる耳鼻科」が示すとおり、CTや頸部エコー、内視鏡画像を表示してわかりやすく説明し、患者に納得して治療に臨んでもらうことを診療ポリシーとしている。東京出身だが、京都に移り住み20年になる井口院長。診療ポリシー、診療体制、スタッフへの想い、展望などユーモアを交えて語ってくれた。
(取材日2020年1月30日)

「見て分かる耳鼻科」がキャッチフレーズ

開業された経緯を聞かせてください。

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開業を決めた一番の理由は、患者さんにしっかり説明し、納得してもらってから治療を始めたいと強く感じるようになったからです。開業するまでは病院の勤務医をしていましたが、診察に追われ、患者さん一人ひとりに十分に説明する時間がありませんでした。理想とする医療と現実が自分の中で消化不良を起こしていたと思います。当院では「見て分かる耳鼻科」を診療ポリシーに掲げていますが、何が原因でつらい症状を引き起こしているのか、患者さんにCTやエックス線、電子内視鏡、頸部エコーの画像、そして模型や図を一緒に見てもらいながら丁寧に説明しています。学習塾の先生になったつもりで(笑)、わかりやすい言葉選びを心がけ、時間をかけて説明します。

どのような患者さんが来られますか?

耳鼻咽喉科は耳・鼻・喉を全部診察します。鼻水、鼻詰まり、風邪、蓄膿症、中耳炎、外耳道異物、喉の違和感、声がかれる、睡眠時無呼吸症候群など、さまざまな症状の患者さんが来られます。中でも僕の専門は「鼻詰まり」ですので、ほかの耳鼻科と比べると比較的子どもの数が少なく、会社員や大学生の患者さんが多いですね。近隣だけでなく、近江八幡、宇治、亀岡、長岡京、舞鶴など遠方からも手術を希望される方が来られます。手術をされた患者さんからご家族や友人をご紹介いただくことも多く、ご満足いただけたことをうれしく思うとともに、「鼻詰まり」で悩む患者さんの多さを感じ、身が引き締まる思いです。

ご専門の「鼻詰まり」の症状の患者さんにはどのような診察をされていますか?

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鼻詰まりにはいろいろな原因がありますが、鼻のポリープや、鼻中隔の曲がり、下鼻甲介の肥大など、薬での治療では改善が見込めないケースもあります。そこで当院では、原因を探るため、電子内視鏡やCTを使った画像検査を重視しています。検査結果は診察室に設置している大型モニターに映し出し、正常な状態と見比べながら説明するのですが、骨格や部位の図も用いながらできるだけわかりやすい説明を心がけています。実際に目で見てもらうと一目瞭然です。納得いただいた上で手術を受けていただいています。「見て分かる耳鼻科」を体現できているのではないかと思っています。

二診制、シュライバーの配置で患者とじっくり向き合う

出町柳で開業されましたが、このエリアを選ばれたのはどうしてでしょう。

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京都大学大学院で学んだので、この辺りはよく知っていました。同窓生の医師も周りにたくさんいるので安心感があります。27歳から京都に住み始めてもう20年、第2の故郷になっています。当院では、患者さんにしっかり向き合った診療をするため、二診制を採用しており、5人の医師が診療に携わってくれています。皆京都大学大学院出身で、僕の指導をしてくださった先輩や同僚など優秀な先生方ばかりです。当院の診療ポリシーに賛同してくれていて、患者さんとしっかりコミュニケーションをとり、わかりやすい説明をしてくれる先生方ですので、安心してお任せしています。

二診制のほかにも診療スタイルの特徴があれば教えてください。

私たち医師が患者さんとじっくりお話しできるように、シュライバーを置いています。シュライバーというのは、医師の事務作業を補助してくれる専任スタッフです。診療中は医師の隣にいて、患者さんが言ったこと、医師が説明したこと、画像説明などを電子カルテに記録してくれます。クリニックレベルでの配置はまだ少ないようですが、シュライバーがついてくれていることで、安心して患者さんの目を見て対話でき、診療の効率化に大いに役立っています。専門用語を解説し、要点のまとめ方をレクチャーするなど、シュライバーの育成にも力を入れています。

そもそも医師になり、耳鼻咽喉科を選ばれたのはどうしてですか?

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周囲から医師になれとは一言も言われずに育ちましたが、医師であった祖父の存在が影響していることは違いないですね。再生医療について研究したいと京都大学大学院に入り、内耳の再生医療を研究している先生方に出会ったことで、耳鼻咽喉科の道が開けました。人との出会いが導いてくれました。仕事が趣味と言っても過言ではないくらい、毎日の仕事が楽しいですね。

診療改革、職場改革をしてより良いクリニックに

アメリカに留学されたのはどうしてですか。

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もともとは研究者になるつもりで、内耳の再生医療の基礎研究を進めていましたが、その専門性を高めるためワシントン大学に留学しました。大学内にある研究施設でも研鑽を積み、専門家に向けた情報発信をしていましたが、帰国して勤務医として患者さんとふれあう機会が増えると、「自分は研究者ではなく臨床医に向いているのではないか」と思うようになったんです。人には研究者の資質、臨床医の資質があることに気づき、自分の得意なフィールドに進めたのも留学のおかげかもしれません。

開業から7年がたちました。今後の展望についてお聞かせてください。

診療方針に忠実に切磋琢磨したいと思っています。患者さんファーストを守るためにはしっかり診療体制を整えていくことが大切で、月に1度、医師・看護師・受付担当者・シュライバーが集まってミーティングをしています。患者さんの対応に関してもいろんな意見交換ができ、幅広いものの見方が身につく貴重な時間ですね。また、スタッフにとっての職場環境を整えることも考えています。女性医師や看護師が働きやすいように、いずれ敷地内に託児所をつくりたいと思っています。幼い子どもだけでなく、小学生・中学生になっても親の目が届く環境で勉強し遊べるスペースがあれば、親子とも安心感が増すのではないでしょうか。僕なりの働き方改革です(笑)。

読者にメッセージをお願いします。

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当院では、花粉症、風邪、中耳炎、インフルエンザなどの一般的な耳鼻科診療に加え、特に「鼻詰まりの改善」に力を入れ、診療を行っています。慢性的な鼻詰まりは、鼻のポリープや、鼻中隔の曲がり、下鼻甲介の肥大などが原因かもしれません。局所麻酔での日帰り手術で外科的に治療することができる場合もあります。鼻の穴から内視鏡を入れて行う手術ですので、顔には傷が残らず、時間も1時間ほどで終わります。また、毎年花粉症による鼻詰まりで悩まされている方には、わずか5、6分で鼻の粘膜を一部焼灼するレーザー治療もあります。そのほか、日常生活でお困りのことなどどんな小さなことでもかまいません。ぜひお気軽にご相談ください。

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