多くの耳鼻科医師が活躍
チーム医療で幅広い疾患をカバー
耳鼻咽喉科 いぐちクリニック
(京都市上京区/出町柳駅)
最終更新日:2025/04/24


- 保険診療
出町柳駅より徒歩5分の場所にある「耳鼻咽喉科 いぐちクリニック」。CTや頸部エコー、内視鏡画像などを用いた「見てわかる耳鼻科」を診療の柱としている同院では、井口福一郎理事長のほかに6人の耳鼻咽喉科の医師が診療に携わっていることも大きな特徴である。治療にあたるのは異なる専門分野を持ち、経験豊富な医師ばかり。医療的なスキルはもちろんのこと、患者としっかり向き合い思いやりに満ちた診療を行う医師が集まっているのだとか。それぞれの専門性を生かしてクリニックを支える井口理事長、伊藤壽一先生、小島憲先生、竹内万理恵先生に、診療で心がけていることなどについて聞いた。
(取材日2022年3月23日/更新日2025年4月17日)
目次
病院勤務をしながらクリニックの診療に携わる医師たちが、地域の患者に寄り添い、専門知識を発揮
- Q診療モットーとご専門の人工内耳についてお聞かせください。
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A
▲豊富な経験で診療にあたる伊藤先生
【伊藤先生】患者さんの話をしっかり聞くことですね。例えば、めまいの診断は視診だけでは難しく、患者さんが実際に感じている症状を把握することが重要です。「こんな症状はありませんか?」と形式的な質問をするのではなく、患者さんの言葉で伝えてもらえるような問診に努めています。クリニックの難聴治療では補聴器を希望される方が多いのですが、聞こえにくさが改善しない場合に人工内耳を提案することもあります。難聴は認知症と関係が深く、高齢化により増加が予想されます。また最近は、聴力検査では正常でも騒音下で難聴が起こる「隠された難聴」が若い方に増えています。聞こえにくさを感じている方は、年齢を問わずご相談ください。
- Q小島先生は病院での経験をどのように診療へ生かされていますか?
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A
▲クリニック開院時から診療に携わる小島先生
【小島先生】私は現在、京都新町病院で部長を務めながら当院でも診療させていただいています。京都新町病院は小規模病院でクリニックから紹介された患者さんを受け入れ、必要な場合は大規模病院に紹介するという橋渡し的な役割を担っています。そうした医療連携を通し、「患者さんがクリニックや病院に何を求めているか」、またその際に「どのような説明が必要か」ということに留意して診療にあたることを心がけるようになりました。耳鼻咽喉科全般を診ますが、高齢化により増え続ける難聴、睡眠時無呼吸症候群、嚥下機能障害に対しては、今後さらに注力していく必要があると感じます。このクリニックを通して地域の医療に貢献できれば幸いです。
- Q竹内先生は丁寧な説明を大切にしているそうですね。
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A
▲患者の話にしっかりと耳を傾ける竹内先生
【竹内先生】私は病院で手術や難症例の診療も経験し、現在は当院で診療させていただいています。病院では貴重な経験を積んでいますが、忙しさから丁寧な説明ができず、もどかしさを感じることも少なくありません。ですから、今、患者さんとじっくり向き合う時間を持てることを、とてもうれしく思っています。なぜなら、患者さんには、どんな小さな症状でも不安な気持ちがあるものだからです。その不安を解消するためには、患者さんへの説明の時間を含む丁寧な診療が不可欠です。当院は、電子内視鏡や耳鼻科用CTなどの設備も整っていますので、見て、聞いて、地域の皆さんが安心できる医療を提供していきたいです。
- Q患者さんに寄り添った診療を心がけていらっしゃるんですね。
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A
▲患者と向き合い思いやりにあふれた診療を心がける井口理事長
【井口理事長】患者さんとしっかりと向き合い、丁寧な検査や診察をすることを心がけている分、患者さんをお待たせしてしまうときもありますが、少しでもスムーズに診療できるように二診制にして6人の医師が交代で診療しています。医師が複数人いるというのは、治療方針に悩んだときにほかの先生に相談できることもメリットの一つです。それぞれに精通する分野が違うので、多角的な視点から患者さんを診ることができ、診療の質の向上につながっていますね。医師が1人だと、どうしても診療方針が偏りがちになるものですが、医師同士がコミュニケーションを図ることで視野を広げて診療できるのは、当院の強みの一つと言えるでしょう。