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うつ病を理解しセルフチェックを
早めの受診につなげることが肝心

すどうストレスケアクリニック

(小牧市/小牧駅)

最終更新日:2020/12/22

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  • 保険診療

社会問題でもあるうつ病に対し、薬物治療だけでなく患者の取り巻く環境を見直して、再発予防を重視する「すどうストレスケアクリニック」。働く人のうつ病の治療に注力する須藤将章理事長は「どうしても世の中に偏見があって、うつ病の人はやる気がない、根性がないのではと思われることが多い。ただ脳内の物質が足りないということがわかっている病気なので、自分で何とかしようとせずきちんと診断を受けてほしい」と語る。うつ病の初期症状をきちんと理解し、セルフチェックをすることは受診のきっかけにもなる。早めに受診できれば、そのぶん症状が長引くのを避けることにもつながるだろう。うつ病とはどんな病気なのか、また初期症状や治療方法、家族や職場など周りの人たちとどう連携をとるのかを、詳しく聞いた。(取材日2020年12月3日)

体の不調も来しやすく、悪化すれば頭が回らなくなるうつ病。家族や職場と連携し環境を見直すことも重要

Qうつ病とはどのような病気なのでしょうか?
A
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▲普段と何か違うと思ったら、まずは相談を

自分の趣味や楽しみ事をほぼできない、普段と違ってうまく頭が回らなくて物忘れをしたり、決断ができなかったり、思考能力が落ちている状態をうつ状態と考えています。一般的にいわれる落ち込んでいる状態とは少し違うでしょう。一番初めは頭痛やめまい、食事がとれないなどの症状が出てきます。また普段の生活が思うようにできない、例えば、家事の分野では洗濯ができなくなる、料理を作ろうと思ってもメニューが浮かばないなど、そういう症状から認知症かもしれないと来院される方もいます。まずは体調が悪いということから始まり、内科で検査したのに何も異常がなく、他院から紹介されて来院するというケースも多いですね。

Q自分でチェックできるポイントを教えてください。
A
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▲つらさを我慢することで症状を長引かせてしまう場合もある

評価尺度というのがうつ病にはあるのですが、自分でも簡単に確認できることは、自分は駄目だといった自己嫌悪感、自分を責める、眠れない、やりたいことができないなど。症状が進むと、頭が回らなくなって、仕事でミスを連発したり、計算ができなかったりという悪循環が起こってきますね。主婦の方だと買い物ができない、お金の計算ができない、落ち込みだけでなくイライラが強くなり家族に感情的になってしまうことも。日常を振り返ると意外と自分で気づけることが多いと思います。つらさを我慢し症状を長引かせてしまう前に、前述のチェックポイントであてはまる箇所が少しでもあれば、気軽にご相談ください。

Qどのような人がうつ病になりやすいのですか?
A
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▲うつ病になる理由は人それぞれ

自分で物事を抱えすぎる、曲がったことが嫌い、正義感が強い、ノーと言えず仕事を抱えてしまう、人の顔色をうかがう、頼まれると断れないといったように、性格的には弱い人というよりもいい人という印象でしょうか。種類によりますが、うつ病には仕事上のストレスや人間関係に起因することが多いので、働いている方、やはり男性の方が多いと思います。一方で、子育てや嫁姑の関係、近所付き合いに悩む女性の方も多く、きっかけとなることは皆さんさまざまです。高齢の方も退職を機にひきこもりがちになり気持ちが落ちてくる、家族との同居、体があちこち痛くなり整形外科に行っても何も異常がないなどのお悩みで来院する方もいらっしゃいます。

Qこちらで受けられる治療についてお伺いします。
A
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▲先生をはじめ、カウンセラーや心理士が丁寧に患者と向き合う

治療方法としては、薬物療法、精神療法の2つが主になりますね。症状が軽いか重いかでなく必要な時に必要な薬を使い、速やかに再発なく治していくことをめざし、副作用や依存などには細心の注意を払っています。さらに、当院には私だけでなくカウンセラーや心理士がいますので、丁寧に話をお聞きしながら精神療法に入ります。そこでは職場や家庭において「人間関係をこう変えていきましょう」「思ったことは言ったほうがいいですよ」と、日々の困ったところはその場でアドバイスも行います。職場や学校、家庭などの環境を見直すことで再発を予防し、最終的には薬を飲まず、通院も終了し過ごしていけるような状態をつくっていくことが目標です。

Qうつ病の診療の際に、心がけていることは何ですか?
A
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▲家族や職場、周りの人との関係が大切になってくる

患者さん本人だけでなく、家族や職場、それ以外の周りの人との関係に配慮した診療を心がけています。患者さん自身が病気を理解することが最も重要なので、時には懇々と伝える必要もあります。うつ病というのは脳に関与する病気ですから、昼間は体を起こしていることも大切です。例えば「家の掃除をしましょう」「夕方は家族と買い物に行くように」「まだ頑張れそうなら、次回までにこれをやってみよう」など、人に慣れるための生活指導を行います。うつ病だから何もしなくていいという思い込みを和らげ、復帰した際の心理教育も医師としての役目だと思っています。その背景には心配されているご家族や職場のお仲間がいらっしゃるわけですからね。

ドクターからのメッセージ

須藤 将章理事長

うつ病は、例えば、仕事量が多い人は減らす、人間関係で困っていれば異動するなど、環境を調整すれば症状の改善につながることもあるんです。職場をお休みするケースでは診断書を書いて休職を促したり、職場の方をお呼びして周りの方のサポート方法をお伝えしたりします。加えて産業医や保健師と手紙のやりとり、直接会って話すなどの連携をとることも精神科医師の役目として行っています。またご家族が少しでも安心できるよう、復帰に向けできることや、治療の経過を直接お会いして説明も行います。周囲の方の理解と協力を得ることが何よりも大切だと思います。

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