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森田 英次郎 院長の独自取材記事

森田内科・胃腸内科

(高槻市/高槻市駅)

最終更新日:2019/08/28

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阪急京都本線・高槻市駅から車で約5分。閑静な住宅街の一角にある「森田内科・胃腸内科」は、胃・大腸・小腸の内視鏡検査に注力するクリニック。カプセル内視鏡を早くから導入し、小腸内視鏡検査にも対応。院長である森田英次郎先生は、もともと炎症性腸疾患を専門としていたことから、専門性の高い潰瘍性大腸炎やクローン病の免疫学的治療も行っている。取材では、森田院長の診療に対する考え方や、クリニックの将来の展望の他、休日の過ごし方といったプライベートの素顔の部分に至るまで、詳しく聞いた。
(取材日2018年1月10日)

内視鏡技術を駆使して早期発見をめざす

まずは、クリニックの特徴を教えてください。

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当院は内視鏡検査に力を入れており、年間約1100件の内視鏡検査を行っています。胃内視鏡と大腸内視鏡だけでなく、カプセル内視鏡を使った小腸の検査も行うなど、消化器系のがんの早期発見・早期治療に努めています。カプセル内視鏡とはその名のとおり、ビタミン剤程度の大きさのカプセルを飲み込むことで、小腸内部の様子が撮影できる内視鏡です。従来の小腸内視鏡検査は、病院によっては入院して行うこともあるほど、患者さんの負担が大きいものでした。しかしカプセル内視鏡なら、例えば朝の8時にカプセルを飲み込み、体の数箇所に電極を貼り付け、撮影した画像を記録するための小型ハードディスクを携帯してもらえれば、その後は一日普通に過ごせます。昼食も軽くとることができ、だいたい19時頃、小腸内を撮影した画像が記録されているハードディスクや電極を回収すれば、検査は終了です。

炎症性腸疾患の専門治療にも対応されているそうですね。

指定難病に定められているクローン病や、潰瘍性大腸炎の治療にも力入れています。これらの炎症性腸疾患は解明されていない点も多く、専門性の高い免疫学的治療が必要となります。一般的な開業医では対応できないことも少なくありませんが、私がもともと炎症性腸疾患を専門的に診ていたこともあり、当院では抗体製剤による先進的な治療を提供することが可能です。夜間や土日の診療にも対応していますので、平日の日中は忙しいという方にも来院していただきやすいかと思います。

検査で心がけていることは何ですか?

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丁寧で精度の高い検査で、病変を見逃さないことはもちろん、患者さんにとって痛みや不快感が少ない検査であることも非常に重視しています。検査時につらいだけでなく、苦痛が記憶に残ってしまうと次の検査を受けたくなくなってしまいます。「え、もう終わったの?」「これなら明日もう一度受けてもいい」と思ってもらえる検査が理想です。検査を受ける頻度も、一般的なペースで検査をしたほうがいい人もいれば、不安なところがあるので半年後にもう一度受けたほうがいい方もいます。高齢の患者さんだと内視鏡検査を受けること自体が体にとって負担になるため、間隔をあけたほうがいい場合もあります。決まりきった医療を押し付けるのではなく、患者さんの生活背景や価値観、健康状態に合わせて検査や治療を行っていくのが私の方針です。

患者の気持ちに寄り添う思いやりの医療を

患者さんに対して、どのような思いで診療されていますか?

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私は子どもの頃目が悪くて、教室の席はいつも一番前で、運動もある程度制限されるなど、いろいろつらい思いをしてきました。中でも一番嫌だったのが、年に1度大学病院を受診することでした。医療従事者にとって病気や人の死は日常であり、知らず知らずのうちに患者に対してデリカシーのない言動をとってしまうことがあるのです。医師や看護師が何げなく口にした言葉に励まされることもありましたが、時にはものすごく傷つけられることもありました。ただ今思えば、その時の経験が現在の診療に生かされているように思います。患者の立場を自ら経験したからこそ、自分は患者さんに対して思いやりのある対応をしようと強く思えるのです。

開業の経緯をお聞かせください。

この場所は父が開業している歯科医院の駐車場だったのですが、開業するならやはり地元である高槻がいいと前々から思っていました。院内はバリアフリーに対応しており、トイレも車いす用とストーマを付けた方のためのオストメイト用の2種類を設置しました。高齢の患者さんでも、ストレスなく通えるクリニックにしたかったのです。リラックスできる雰囲気づくりを大切に、診察室をはじめとした各部屋にはそれぞれにふさわしいBGMを流し、診察室には優しいアロマの香りが漂います。アロマに関しては患者さんはもとより、スタッフからもストレスの軽減に非常に効果的だと評判で、思わぬ副次的な効果に驚いています(笑)。医師としてここで開業するという夢がせっかくかなったのだから、より良いクリニックになるよう、理想を追求していきたいと考えています。

どのような方が通われていますか?

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年齢的には、60歳以上のご高齢の患者さんが多いです。男女比は同じぐらいですね。潰瘍性大腸炎やクローン病の専門治療で通院している方もおられますが、体調不良があるときに相談する「家庭医」として、かかりつけにされている方もいらっしゃいます。私にとっての医師像とは、父のような地域に密着して幅広く医療を行う「町のお医者さん」です。そのため、大学病院に勤務していた頃から、自分の専門以外の分野はわからないという医師にはならないように、幅広い医療について学んできました。これからも患者さんのご家族の健康をトータルにサポートし、地域医療に貢献していきたいと考えています。

消化器系がんで命を落とす人をなくしたい

検診に関するアドバイスをお願いします。

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一番お伝えしたいことは、やはり定期検診の大切さです。大腸がんは女性の死因の中でとても大きな割合を占める疾患の一つですが、本来、大腸内視鏡検査を2~3年に一度受けていれば、大腸がんで死ぬことはないと考えています。当院で検査を受けていただいている患者さんも、胃がんや大腸がんでは死なせません。実は日本のように内視鏡の技術が進み、しかも安価でそれが提供されている国は他にないといわれているんですよ。アメリカなどで内視鏡検査を受けると、非常にコストがかかります。国によっては内視鏡が国内に数台しかないという国もあります。せっかく日本にいるのだから、しっかりとその利点を享受してほしいですね。また、検診で病気をチェックすることと同じくらい大切なのが、病気にならない生活をすることです。食事や生活習慣に気を付けるだけで防げる病気はたくさんあります。ぜひそうしたことにも注意を向けて、日々を健康に過ごしてください。

休日はどのようにお過ごしですか?

ギターが好きで、休みの日に弾いていることが多いです。バンド活動もしていて、年に一度はライブも開催しているんですよ。実はバンドのメンバーは全員医師仲間。ライブの様子をSNSにアップしたりもしています。あとは海が好きで、スキューバダイビングに行くこともあります。下の子が大きくなってきたので先日、初めて親子で一緒にダイビングをしました。とても楽しかったです。

今後の展望を教えてください。

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私が内視鏡を握ってから、20年以上たちます。若いときは内視鏡が上手な先生がいると聞けば研修に行き、いろんなタイプのやり方を学ばせていただいたものです。内視鏡検査が上達するためには、単純に経験を積むだけでは足りず、良い先生に習うことが大事なんです。こうして昔から心血を注いできた内視鏡検査によって、これからも患者さんやご家族をがんから守っていきたいですね。遠い先の夢としては、自分の子どもを自分以上に良い医師に育てて、一緒にクリニックを発展させていけたらいいなと思っています。

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