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丁寧で正確な診断を心がける
胃と大腸の内視鏡検査

かわさき内科クリニック

(荒川区/小台駅)

最終更新日:2021/10/12

かわさき内科クリニック 丁寧で正確な診断を心がける 胃と大腸の内視鏡検査 かわさき内科クリニック 丁寧で正確な診断を心がける 胃と大腸の内視鏡検査

以前受けた検査の経験や知人の話などから、内視鏡検査に苦手意識を持つ人も少なくないだろう。「かわさき内科クリニック」院長の川崎孝広先生は、消化器内科の医師として、逆流性食道炎や胃潰瘍、胃がん、大腸ポリープ、大腸がん、炎症性腸疾患等の内視鏡検査・治療を多数手がけてきたエキスパート。痛みに配慮して行う同院の胃カメラ(経鼻・経口)検査と大腸内視鏡検査について詳しく話を聞いた。

(取材日2015年3月16日)

患者さんに負担が少なくメリットが大きいという内視鏡検査。一回の検査で治療まで完了することも

Q上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)とはどのようなものですか?
A
かわさき内科クリニック 内視鏡検査に自信を持っている頼れるドクター

▲内視鏡検査に自信を持っている頼れるドクター

内視鏡で食道、胃、十二指腸を見ていき、がんやポリープ、炎症などの上部消化器疾患を見つけるための検査です。検査方法には内視鏡を鼻から入れる経鼻検査と口から入れる経口検査があります。経鼻は嘔吐反射が起こりにくいことや挿入時のつらさが少ないので、当院では経鼻で受けられる方がほとんどです。経鼻・経口ともに、5.9mmの内視鏡を挿入していきますが、経鼻の場合、かかる時間は約5〜10分です。局所麻酔をかけるため、鼻の中が曲がっていたり、はれていなければ多少違和感がある程度です。希望があれば全身麻酔も行っています。検査時に気になる部分があれば、組織をとってがんがあるかどうか顕微鏡で見ていきます。胃炎やポリープが見つかった場合は、危険度や治療、今後の検査頻度をご説明します。胃のポリープは経過観察で大丈夫なケースも多いです。逆流性食道炎、胃炎、胃潰瘍の場合は食事の際注意すべきことなどをお話しします。慢性的な胸焼けや胃もたれが気になる人、ご家族に胃がんの方がいる人などは早めに検査を受けてください。

Q胃バリウム検査と上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)の違いは何ですか?
A
かわさき内科クリニック 院内には消化器に関わるパンフレットが沢山ある

▲院内には消化器に関わるパンフレットが沢山ある

胃バリウム検査は上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)が始まる前から行われてきた検査ですが、放射線を照射して胃や食道の粘膜の凹凸を見ていくもので、内視鏡検査に比べると精度が低いことや被ばくがあるなどの難点があります。バリウム検査で発見される胃がんは進行がんのことも多く、開腹手術や抗がん剤治療を行うことが少なくありません。バリウムを誤嚥したり、バリウムによる便秘も合併症にあります。内視鏡であればごく初期の段階の胃がんを発見することも出来、内視鏡手術で対応出来ることもあります。内視鏡手術により体の負担も少なく、胃が残るため食事に苦労することもありません。早期胃がんの発見率も高く、胃炎の程度も良く分かる上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)は有効的な検査と言えるでしょう。

Q近年話題になっているピロリ菌についてお聞かせください。
A
かわさき内科クリニック 直径5.9mmの内視鏡

▲直径5.9mmの内視鏡

胃の病気は中高年の病気と思われがちですが、ピロリ菌がいない50代の人とピロリ菌がいる20代の人であれば、後者の方が圧倒的に粘膜の状態が悪化しているんです。ピロリ菌の多くはまだ免疫力の弱い5歳未満に、汚染された水や食べ物、唾液から感染するもので、家族内の経口感染や井戸水からの感染が原因とされています。大体20年くらいピロリ菌に感染していると胃がんを発症するリスクとなります。まれではありますが、20代の若い方が胃がんで亡くなるケースも。20歳を過ぎ、胃の症状があるようであれば、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)を考える必要があります。ピロリ菌がいるから胃がんになるとは限りませんが、胃がんの人の胃には全員ピロリ菌がいるといわれています。内視鏡検査でピロリ菌がいることがわかればすぐに除菌の治療へ進みますので、まずはピロリ菌の有無を調べることが重要です。

Q大腸内視鏡検査はどのようなものですか?
A
かわさき内科クリニック 大腸内視鏡は、よりドクターの技術を必要とする

▲大腸内視鏡は、よりドクターの技術を必要とする

大腸内視鏡検査は大腸がんやポリープなどを見つけるためのものです。具体的には前日からキノコ・海藻類・果実類などの消化されにくい食べ物は避け、前日と当日に下剤を飲んでいただきます。内視鏡の挿入自体は約15分、準備も含めると30分程度です。麻酔をかけずに検査を行うことも多いですが、緊張や不安、痛みが強い方には全身麻酔をかけて検査を行っております。遠慮せず希望を伝えてください。検査後のお腹のはりも工夫により軽減することも可能です。検査後の食事は普通になさってけっこうです。胃カメラに比べると、ドクターの技術が痛みの程度を左右するといっても過言ではありません。痛みが心配な方は受診する医療機関をしっかり選びましょう。

Q大腸の病気には具体的にどのようなものがありますか?
A
かわさき内科クリニック 大腸内視鏡検査を受けて下さいねと優しく語る先生

▲大腸内視鏡検査を受けて下さいねと優しく語る先生

大腸がんやポリープの他に、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、大腸憩室症、虚血性腸炎などがあります。また、大腸のポリープには悪性の腫瘍であるがんと、良性の腫瘍である腺腫(せんしゅ)があります。腺腫には進行してがんになるものも少なくないため、早期発見・早期治療が重要です。当院ではできるだけ痛みの少ない検査を心がけているため、短時間で検査をすることよりも、患者さんが苦痛を感じないよう丁寧にやさしく内視鏡を挿入し、正確な診断を行うことを重視しています。小さなポリープは検査当日に切除することもあります。健康診断で便潜血に陽性が出た人に限らず、40歳くらいになったら一度検査を考えられることをお勧めします。

ドクターからのメッセージ

川崎孝広院長

外から見ただけではわからない体の異変を見つけるために、検査は欠かせません。発見できたはずの病気を見逃す原因にならないよう、私は検査1回を手術と匹敵する慎重さで行っています。検査は痛い・怖いといったイメージをお持ちの方も多いと思いますが、当院では医院全体で患者さんの負担が少なくなるような配慮を心がけていますのでご安心ください。具体的には、内視鏡の丁寧な挿入はもちろん、患者さんの顔色を見ながらスタッフが背中をさすったり、声掛けをしたりするなどの細かなケアにも力を入れやさしい内視鏡検査を行っております。今は目立った症状がない方でも、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)、下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)ともに一度は検査を受けてみてください。結果を詳しく説明し、今後どうすれば良いかお伝えします。 どんな病気でも、早期発見、早期治療に勝る治療はありません。皆さま、いつでも気軽にご相談してください。

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