ついでに、気軽に、聞いてほしい
かかりつけ医で相談する不妊治療
茅場町いとう医院
(中央区/茅場町駅)
最終更新日:2024/01/26
- 自由診療
妊娠を望んで1年経っても結果が出ないことを指す「不妊」で悩むカップルが増えている。妊娠を考える年齢層が昔に比べて広くなっていることが理由の一つであるようだ。また、不妊治療は主に女性が治療を受けるものとして知られているが、男性側に原因があることも少なくないという。このように幅広い年代や男女共に当てはまる不妊だが、治療や相談へのハードルはまだまだ高い。月経不順や体調不良の相談、妊婦検診などを行う街のクリニックでありながら、人工受精までの不妊治療も行い、「かゆみなど、他のことで来院したついでに、『妊娠できるかな』と気軽に相談して」と呼びかける伊東宗毅院長と佳子副院長に、検査や相談タイミングなどについて聞いた。
(取材日2016年2月4日)
目次
いつ来ても大丈夫、何を質問しても大丈夫。だから一度相談してほしい
- Q主な不妊原因について教えてください。
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A
【宗毅院長】不妊の原因は、受精のタイミングが合っていない、男性の精子の状態が良くない、卵管が詰まっている、排卵しないなどさまざまですが、原因を特定できないことも多いのが現実です。「精子の状態がちょっと良くない」と「受精のタイミングがちょっと合っていない」という「ちょっと」した原因が重なってうまく妊娠に至らないことも少なくありません。また不妊は女性だけに原因があるのではありません。不妊治療を受けているカップルのうちの約45%が「男性」または「男性と女性の両方」に原因があるという結果も報告されているように、男女が取り組む問題なのです。よって、女性も男性も検査を受けることが望ましいと考えています。
- Q一般的な不妊検査の内容を教えてください。
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A
【宗毅院長】女性の場合は、筋腫の有無や卵胞の発育状態をチェックできる「経腟超音波検査」、採血による「ホルモン検査」、卵管のつまりや癒着の原因となる感染症の有無を膣内分泌物で調べる「感染症検査」などが主な検査です。希望があれば、精子を通過させにくくする抗体の有無をみる「抗精子抗体検査」や卵管のつまりを確認する「通水検査」、「子宮内視鏡検査」なども勧めています。また男性の場合は精液を採取して持参いただく「精液検査」などです。男性の来院は必須ではなく、女性が精液を持参し、医師が女性に結果を伝えることも可能です。当院では強制はせず、患者さんの要望に合わせて検査や治療を進めることを大事にしています。
- Q同院で特長とする治療について教えてください。
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A
【佳子副院長】不妊治療とは、妊娠のための条件を少しずつ良い状態に整えていくことだと当院では考えています。その手段として、排卵誘発剤などを用いる一般的な治療だけではなく、「漢方」や「鍼灸」といった治療も取り入れています。冷えやむくみをとったり、ストレスの軽減を図ったりすることで体調を整え、排卵の乱れなどが改善されていくことが期待できます。また、宗毅院長は長年にわたって大学病院などで不妊治療を専門としてきました。そのため、月経不順などの相談から子宮内視鏡を併用した通水検査、人工授精まで幅広く対応が可能です。来院のハードルは低くても専門的な治療を受けていただけることも特徴だと思います。
- Q受診するタイミングの目安はありますか?
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A
【佳子副院長】いつでも気軽に相談してください。月経不順など他のことで来院した時に、「実は、将来的に妊娠できるか調べたいのですが……」という感じでも大丈夫。一般的には、妊娠を望んで1年経っても妊娠しないことを「不妊」といいますが、1年待たないと医師に相談してはいけないということではありません。あくまでも目安である1年にこだわらないでほしい。また、35歳が一般的に高齢出産とされるせいか、30代後半の方から「もう子どもは諦めてるんです」と聞き、「チャンスはまだある」と思ったこともあります。受精タイミングが間違っているだけのことも。悩んだり不安がったりせずに、とにかく相談してほしいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは精液検査/料金2000円 鍼灸/料金6500円~ 人工授精(精液検査含む)/料金22490円~