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茅場町いとう医院

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伊東宗毅院長
頼れるドクター掲載中

医療トピックス

自己判断での服用は危険!
産婦人科で低用量ピルの正しい処方を

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女性の悩みを解決してくれる「低用量ピル」。インターネットや海外で自ら購入して服用する人もいる一方で、怖い薬と思う人もいるなど、そのイメージはさまざまだ。注意したいのは服用法。受診せずに誤った服用をし、副作用に苦しむことも。しかし、「医師に相談すればぴったり合ったピルを見つけられる」と話すのは伊東宗毅院長と佳子副院長。受診で減らせるリスクや正しい服用で得られる効果を取材した。(取材日2015年09月3日)

合う合わないは人それぞれ。医師の受診が正しい服用の近道

低用量ピルは、どんな症状に使用する薬ですか。

169454 mt 1 q1 1442381460 ▲伊東院長と佳子先生の二人三脚で、患者の健康を全面的にサポート 低用量ピルとは、少量の女性ホルモンを加えることで女性ホルモンの値をコントロールするお薬です。女性ホルモンが少なすぎるといわゆる更年期の状態になりますが、多すぎても不調を来す場合があります。ちょうどいいホルモン量に調節し、健康に生活できる状態を作り出すのが、低用量ピルの役割です。服用目的で多いのは避妊。また、月経困難症や月経前症候群(PMS)、子宮内膜症の改善にも有効です。ただ、副作用を引き起こさないために、日常生活における注意点を知っておく必要があります。また、服用にあたっては、健康状態も一定の条件を満たす必要があります。よって、医師の診断を受けた上で服用を始めることが望ましいのです。

どんな副作用があるのですか?

169454 mt 1 q2 1442381460 ▲種類の豊富な低用量ピルは、正しく処方して服用することが大切 代表的なのは、血管の中で血液が固まって血管を詰まらせてしまう血栓症。飛行機の中でじっと座っているとかかるエコノミークラス症候群を聞いたことがある人もいるでしょう。これは足にできる血栓が原因です。この血栓は、崩れて血管の中を移動し、肺にある細い血管を詰めてしまうこともあります。これを肺塞栓(そくせん)といい、命に関わることもあります。ですから、低用量ピルを服用している人は、定期検診で血栓症のリスクをみていく必要があります。また副作用ではありませんが、避妊目的での低用量ピル服用者は、コンドームを使用しなくなることで性行為感染症にかかったり、クラミジアや子宮頸がんのウイルスをもらったりするリスクが高まりますので、定期検診をお勧めします。

服用中の注意点はありますか?

169454 mt 1 q3 1442381460 ▲副作用を引き起こさないためにも、医師の診断は重要だ 一緒に服用できない薬があるので、他の薬を飲む時は医師や薬剤師に報告することを忘れないでください。生理を起こすための休薬期間も守ること。飲み続けると排卵が復活せず、不妊の原因にもなります。「私は大丈夫だった」というインターネットのクチコミを見て鵜呑みにする人がいますが、それは危険。合う合わないは人それぞれ違います。また、たばこは吸わないようにしましょう。それから、1つの姿勢で動かない状態が続かないように心がけてください。例えばデスクワークが長時間続いたら、簡単に手を上に伸ばしたり足首の関節を回したりして、血液の循環をよくしましょう。夏も冬も脱水にならないよう注意しましょう。

そもそも低用量ピルを使用できないのはどんな人ですか。

169454 mt 1 q4 1443150867 ▲患者の要望に合わせて代替治療も提供 血栓症を持つ人やリスクの高い人、高脂血症のある人、高血圧症を薬でコントロールできない人、肥満の人、子宮頸がんや乳がんのある人、肝機能障害や腎臓の働きが悪い人などは、低用量ピルを使用できません。35歳以上で1日15本以上吸う喫煙者も不可です。できれば完全禁煙が望ましい。たばこは血液の流れを悪くするので、血栓症を引き起こすリスクが高いのです。また、「古典的偏頭痛」という診断を受けた場合も服用できません。偏頭痛に悩む方は多いと思いますが、正式な診断は内科で受けられます。当院には内科医もいるので、合わせてご相談ください。低用量ピルが服用できない場合、当院では代替治療を提案しています。

低用量ピルの代替治療を教えてください。

169454 mt 1 q5 1442381460 ▲代替治療のひとつであるミレーナは、治療目的なら保険内で行える 目的によって代替治療は異なります。避妊、それから過多月経や生理痛の改善が目的であれば、子宮内にホルモン剤を含有する小さな器具を装着するミレーナが有効。子宮の内側にだけホルモン剤が働くので、全身への影響が非常に少なくなります。一度入れたリングは5年間有効です。費用は、避妊目的で処方する場合は当院の場合42,000円(保険外)。月経困難や過多月経で処方する場合は保険適用です。定期検査は、装着3か月以内に1回、その後は年1回です。また、月経困難症やPMSでは、漢方薬や鍼灸が効果的な場合もあります。また低用量ピル以外の注射や飲み薬のホルモン剤も処方しています。

ドクターからのメッセージ

伊東宗毅院長、伊東佳子副院長

低用量ピルで大事なのは、目的と生活習慣、体調に合ったものを処方すること。ピルには何種類もあり体質や体調によって、最適なピルは変わってきます。友達が「このピルで調子悪くなった」と言ったものが自分にも合わないとは限りません。医師の診断を受け、適切なピルを見つけましょう。そして定期的な通院で、自分の状態を把握していきましょう。そうすることで女性特有の病気を早期発見できる場合もあります。医師と一緒にピルを選択し、快適な生活を送ってほしいと願っています。

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