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伊東 宗毅 院長、伊東 佳子 副院長の独自取材記事

茅場町いとう医院

(中央区/茅場町駅)

最終更新日:2024/01/26

伊東宗毅院長、伊東佳子副院長 茅場町いとう医院 main

茅場町駅からすぐの「茅場町いとう医院」は、院長の伊東宗毅先生が産婦人科を、副院長の伊東佳子先生が女性内科を担当し、それぞれの科の視点から患者を診察できるところが特徴だ。妊婦検診や子宮がん検診、不妊症治療、月経に関すること、更年期障害の悩みなど、女性のライフステージにおけるさまざまな症状や悩みに対応している。また、地域の医師同士、医療機関同士の連携もしっかり取れているところが強み。「押しつけない診療」を信条としている2人に、医院の特徴や患者への思いなど話を聞いた。

(取材日2022年3月29日/更新日2023年2月2日)

産婦人科と女性内科が協力して診療にあたる

こちらの医院の特徴を教えてください。

伊東宗毅院長、伊東佳子副院長 茅場町いとう医院1

【伊東院長】産婦人科と女性内科の面から診察できるという点です。例えば総合病院では、今日産婦人科で診察した患者さんを内科で診る必要があるかもしれないなと思ってもなかなかその日に診てもらうことは難しいんですよね。その点当院では、内科の先生を呼んでくるから少しお待ちくださいと言って、すぐに診ることができます。
【佳子先生】女性内科って何?という話になってくると思うのですが、女性内科には定義がなく、多くは婦人科の医師が内科的なことも診ますよということで女性内科と掲げていますが、私はずっと内科を専門にやってきました。なので、婦人科という見方ではなくて、女性のライフステージに合わせて内科的に診ることができます。また、地域の医療ネットワークにしっかり入っているというのも強みだと思います。医師同士、医療機関同士の連携をとても大事にしています。

産婦人科と女性内科の連携は、どのようにしているのでしょうか?

【佳子先生】患者さんにはまず受付で、どの診療科を受診希望か伺います。その時点で決まっておられなければ、看護師がご相談に乗りますし、ご希望があっても症状やご様子を伺った上で、別の科の受診をお勧めすることもあります。例えば、産婦人科をご希望でも、緊急避妊の相談であったり、避妊薬や避妊方法についてのお悩みであれば、私のほうが先に診察させていただく場合もあります。よくよくお話を伺っていると、本当のお悩みは感染症など別のところにあったりすることもあります。その意味でも急がず、丁寧に接していくうちに、お話ししやすいと思っていただければと考えています。

両方の科に関わってくるような場合に、どのようにしているのでしょう?

伊東宗毅院長、伊東佳子副院長 茅場町いとう医院2

【伊東院長】例えば、更年期障害などは婦人科領域でもあり、内科領域でもあるのです。実際の対応としては服薬などになるので、副院長のほうで対応することが多かったりします。ホルモン補充療法が一般的な治療法ではありますが、それ以前に火照りやイライラなどの不快な症状の原因が他にないか、例えば漢方などで様子を見ながら探っていくこともあります。ホルモン補充療法は当院では、最後の手段という感じですね。

リラックスできる空間で受診しやすい医院に

茅場町は副院長が生まれ育った町なのだそうですね。

伊東宗毅院長、伊東佳子副院長 茅場町いとう医院3

【佳子先生】当院から徒歩数分のところに実家の外科クリニックがあり、そちらは兄が引き継いでいます。私たち夫婦は埼玉医科大学の出身で、大学や関連病院でそれぞれ経験を積んできましたが、院長がもともと「町医者」になりたいという思いが強く、開業を考えた時に、居を構えて住み慣れていた町に貢献したいと決めました。中央区は私の幼少時から人口が2倍ほどに増えていて、医療ニーズも高いと思ったのです。
【伊東院長】東京には下町といわれるところがいろいろありますが、この日本橋界隈は江戸時代からの、いわば生粋の下町。古くからの住民同士の絆は強く、地域とのつながりが感じられる土地柄です。例えば地域医師会を見ても、日本橋医師会は190人程度と都内にある医師会の中では少なく、互いに顔が思い浮かぶ間柄です。会合も多く、互いが近しい存在で、自然と連携できています。

待合室に面した、キッズルームが印象的です。

【伊東院長】開業を決めた時に、お子さん連れでも受診しやすい医院にしようと考えたのです。当院では不妊治療も行っています。医療機関によっては患者さんへの気遣いから、お子さん連れを認めないケースもありますが、私の考えは違います。お子さんを連れているお母さんの姿は、妊娠を希望している方にとって心の準備ともなります。院内にお子さんがいることを特別なことと捉えるのではなく、近い未来の自分の姿なども想像しながらリラックスして受診していただきたいと思っています。
【佳子先生】実は私たち自身、不妊治療を経て子どもを授かりました。その体験からも、周りが気遣いすぎるのは良くないのではないかと思うようになりました。自分たちの将来を想像するという意味でも、お子さんが楽しく遊ぶ姿を見るのは、良いことではないでしょうか。

内装もナチュラルで穏やか。患者さんへのお気遣いでしょうか。

伊東宗毅院長、伊東佳子副院長 茅場町いとう医院4

【伊東院長】いかにも病院というふうにはしたくなかったのです。設計者が医療機関のほか、保育園や介護施設なども手がけている方で、いろいろとアイデアをもらえました。木目を多用したり、診察室の壁をあえて曲面に設えたり。おかげで、ゆとりのある空間になったと思います。
【佳子先生】窓に面したカウンター席も、けっこう挑戦だったのですが、患者さんには気に入っていただき、いつもそこでお待ちになっている方もいらっしゃいます。待合室に置いてある雑誌は妊娠や子育てに関するもののほか、私と院長の趣味である山登りの本も置いてあります。景色を見るだけでもリラックス作用があるんですよ。産婦人科の受診前には看護師が問診を行うのですが、専用にブースを用意していますので、周囲に気兼ねなくご相談いただけるかと思います。また、もともと倉庫だった場所を改修して、隔離室を造り、感染症対策として役立てています。

不安なことがあったらすぐに相談してほしい

待ち時間対策として、予約システムを改良されたそうですね。

伊東宗毅院長、伊東佳子副院長 茅場町いとう医院5

【佳子先生】予約枠が今まで30分刻みだったのを15分刻みにして、人数の調整をしています。一時期ほどはお待たせすることなくできているかなと思いますが、産婦人科医として院長が一人で診ているので、急な対応が発生した場合には、お待たせしてしまうこともあり、本当に申し訳なく感じています。
【伊東院長】予約外の方もなるべく予約の空いているところに組み込むようにして調整して、あまり待ち時間が長くならないように気をつけています。

患者さんへのメッセージをお願いします。

【伊東院長】いわゆる「不妊症」というと、「妊娠を望んで1年以上結果が出ない場合」と言われていますが、この目安は気にしないでほしいですね。妊娠したいなと考えたときに不安があれば、その時にすぐに相談に来ていただきたいです。
【佳子先生】そうですね。不妊治療専門のクリニックだけではなく、普段からかかりつけ医としていてる産婦人科でも相談できることも、ぜひ知ってもらいたいです。必ずしも不妊だと思ってから受診するのではなく、その前段階で来てもいいんだよとお伝えしたいですね。

2023年で10年目を迎えるそうですね。今後の展望を教えてください。

伊東宗毅院長、伊東佳子副院長 茅場町いとう医院6

【佳子先生】地域に貢献したいという開院当初からの思いは変わりませんね。これからも、院長と2人で二人三脚で地域に根差した診療を行っていきたいですね。
【伊東院長】わからないことがないよう、患者さんに納得していただけるようにお話しすることを心がけています。受診しやすい、相談に来てよかったなと思えるような施設でありたいと思っています。

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