親知らずの抜歯や粘液嚢胞、舌小帯など
難しい処置も専門家が対応
ウィズ歯科クリニック
(柏市/南柏駅)
最終更新日:2024/10/18


- 保険診療
歯科口腔外科を標榜している歯科医院を受診しても、歯茎に埋まっている歯の抜歯などの難しい症例は二次医療機関に紹介されるケースが多い。大学病院へ行くとなると時間もかかり、心構えも必要だろう。「ウィズ歯科クリニック」は、口腔外科の専門家が複数在籍し、大学病院レベルの手術にも対応している心強い歯科医院だ。大学院では口腔外科学を専攻していた小川泰宏副理事長に、同院で受けられる手術の内容や安全面に対する工夫、親知らずを早めに抜いたほうがいい理由など、じっくり教えてもらった。
(取材日2022年8月16日)
目次
身近なかかりつけのクリニックで大学病院レベルの処置にも対応。痛みや恐怖心に配慮した治療にも注力
- Qこちらには歯科口腔外科専門の先生がいらっしゃるのだとか。
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A
▲口腔外科が専門の小川泰宏副理事長
当院には口腔外科専門の歯科医師が複数在籍しています。そのうち1人は今も大学病院で診療を続けており、当院では非常勤の歯科医師として難しい症例を主に担当しています。大学では後進の指導にも携わっている先生なので、安心して治療を受けていただけるでしょう。口腔外科が得意とする親知らずは、一般の歯科医院だと様子を見ましょうと言われるケースも多いようですが、痛みがあるのに放っておくと周囲に感染が広がってしまいます。口腔外科専門の歯科医師の診察を受け、抜いたほうがいいのか、そのままでも大丈夫なのか、適切な診断を受けることをお勧めします。
- Q難症例の抜歯にも対応していると聞きました。
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A
▲大学病院レベルの設備を備えるオペ室のある同院
「難抜歯」と呼ばれるものにも対応しています。例えば、深く埋まっている親知らずや、神経に近い場所にあって抜けないと診断されるような親知らずの抜歯も当院では対応しています。かかりつけの歯科医院で大学病院を紹介されたけれど、「行くのが大変だから」と、大学病院宛てに書かれた紹介状を持って当院に来る方もいるんですよ。町のクリニックで大学病院レベルの治療ができれば地域の患者さんの負担も減らせますから、今後も技術の向上に努めていきたいと思います。当院には個室のオペ室があり、設備がそろっている中で治療が受けられることも特徴です。
- Q親知らずは生え方によって抜歯の難しさが変わるのだとか。
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A
▲歯科用CTで正確な診査診断に努める
はい、水平埋伏といって真横になってしまっている歯は難症例に当てはまります。生え方以外にも、根っこが長い親知らずや、下顎管(かがくかん)という顎の中にある管に近い場所にある親知らずは、難易度が高くなります。また40歳を超えると歯の骨が硬くなって抜歯が難しくなるため、年齢も難易度に関わります。真っすぐに生えていて虫歯などになる心配がない親知らず以外は、骨のやわらかい若いうちに抜歯を検討してみてください。腫れている時はすぐに抜けないケースもあるので、良いタイミングで抜歯できるように定期検診の際などに相談しておくといいでしょう。
- Q抜歯など外科処置の際に工夫されていることはありますか?
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A
▲問診をしっかりとした上で、外科処置を行う
まずは問診をしっかりと行うことです。既往歴や飲んでいる薬、アレルギーの有無、歯科に対する苦手意識についてもお聞きして、施術時の対応に生かします。麻酔も使用し、痛みへの配慮も怠りません。親知らずの抜歯は比較的若い方が多いものの、高齢の方もいらっしゃるので、その場合は生体モニターで全身管理も行います。あと、遠方から来られている方は当日に抜歯することもありますが、基本的にはエックス線を撮ってリスク説明を行い、歯石があるときは掃除をして口腔環境を整えてから抜歯を行います。口の中が汚れていると菌がたくさんいる状態なので、歯茎を切って抜歯する際に感染すると、腫れたり、回復が遅れたりする場合があるからです。
- Qほかにこちらで受けられる処置はどんなものがあるのでしょうか。
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A
▲難症例にも対応している
口唇や舌下部にできる粘液嚢胞の切除や、脱臼や裂傷、お子さんの舌小帯や上唇小帯異常の手術にも対応します。顎関節症は一般歯科でも診ていますが、痛みが出ている場合など治療が難しいケースは口腔外科で対応することもあります。簡単な口腔内の腫瘍の切除も行っていますし、正しく永久歯が生えることを阻害する過剰歯の摘出も対応できます。
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。