何歳からでも始められる
健康と人生の楽しみを守るための予防歯科
アクア畠中歯科
(尼崎市/出屋敷駅)
最終更新日:2023/02/13


- 保険診療
歯科医院と聞くと、歯の状態が悪くなった時に治療をするために通う場所というイメージを持っている人も少なくない。しかし、歯の健康は全身の健康や健康寿命と関連性がいわれるようになってきた近年、歯科医院は「健康な歯を保つため、悪くならないよう予防するために通う場所」へと変化してきている。実際、院内を「予防ゾーン」と「治療ゾーン」に分け、特に予防歯科に力を注いでいる「アクア畠中歯科」の畠中龍生(はたけなか・たつお)院長は「定期的な検診やクリーニング、メンテナンスに通う大切さは、まだまだ浸透していない」と残念そうに話す。そこで、同院が取り組む予防歯科の大切さや予防歯科の詳しい内容について、話を聞かせてもらった。
(取材日2022年11月17日)
目次
予防歯科専用の落ち着いた空間「予防ゾーン」で定期的なメンテナンスを
- Q歯のトラブルを放置すると、どんな影響があるのでしょうか?
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A
▲いつまでも自分の歯で食事できるように「予防歯科」に取り組む
歯のトラブルを放置し続けると、最終的には歯を失います。そうなった時にどんな影響があるかというと、まず、食事がしにくくなります。失う歯の場所にもよりますが、噛みちぎることや噛み砕くことができなくなるんですね。そうなると食事の楽しみは大幅に減ってしまいます。なぜなら食事の楽しみには、味だけでなく「食感」も含まれているからです。最近は流動食も進化していますが、やはり、しっかりと前歯と奥歯で噛むことで食事をより楽しむことができますし、顎を動かすことで脳にも良い刺激があるとされています。ですから、治療に訪れた患者さんには、写真や映像を見せて、予防歯科の大切さを常に伝えています。
- Q予防歯科では、どのようなことを行いますか?
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A
▲「デンタルフィットネス」について丁寧に説明を行う
まずはエックス線検査を行い、虫歯の有無や歯茎、顎や骨の状態を確認し、歯周病の状態、歯周ポケットの深さ、歯垢の有無をチェックします。一見問題がなくても、歯ぎしりなどで歯や骨に負担がかかっている場合もあるので、エックス線は重要なんですよ。その後は、歯科衛生士が歯の汚れや歯石を除去し、必要があればブラッシングの指導を行って終了です。必要に応じて、大きな痛みがないように麻酔も使用しますのでご安心ください。また当院では「デンタルフィットネス」という、専門の歯科衛生士による「歯ブラシプログラム」を導入しています。これは美容院のシャンプーのようなもの。保険診療なので、お気軽にご相談ください。
- Q何歳から予防歯科に取り組むべきなのでしょうか。
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A
▲正しい知識をもって予防歯科に取り組むことが重要
赤ちゃんからご高齢の方まで年齢に合わせたケアがあるため、思い立ったらいつからでも取り組むことができます。特にお子さんの場合、歯が生えてきたら予防をお勧めしたいですね。これはケアだけでなく、保護者の方々に正しい知識を持っていただきたいからです。例えば、昔は親御さんなど周囲の大人が噛んだ食べ物をお子さんにあげることが一般的でしたが、口腔内の細菌が一緒に運ばれてしまうため、予防のためにはお勧めはできません。こんなふうに正しい知識のもと日常を過ごすだけでも、予防には大きな意味があります。お子さんだけでなく、大人の方でも知らないことがたくさんあるはずですから、まずは始めてもらえたらと思います。
- Q「治療ゾーン」と「予防ゾーン」を分けたのはなぜですか?
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A
▲照明や内装に温かみのある「予防ゾーン」
歯科医院には怖いイメージを持っている人が多く、実際に私自身もそうでした。怖いイメージがあるところには行きたくないものですし、忙しい毎日の中で時間を取るのは面倒になってしまうと思います。そこで、少しでも足を運びやすいように、リラックスしてメンテナンスを受けることができる予防ゾーンを設置しました。治療ゾーンは、照明も全体的に明るく、治療に特化した設備となっていますが、予防ゾーンはリラックスできるよう間接照明を採用。木目調のインテリアと窓から入る太陽のやわらかい光が、心地良く落ち着いた雰囲気をつくっています。心理的な負担が減らせるように、治療スペースと分けたこともこだわりですね。
- Q自宅で、自分でできるメンテナンスはありますか?
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A
▲歯科医院の診療だけでなくホームケアの重要性を語る畠中院長
予防歯科はご自宅でのケアがとても大切なので、朝・昼・晩、しっかりと歯を磨きましょう。食事をして20分くらい時間を空けて歯磨きをすることを推奨していますが、時間を空けると忘れたり、歯磨きする時間が取れなくなってしまう場合には、食後にすぐ磨いていただいても大丈夫です。その際、歯の再石灰化を促すガムなどを利用するのもOKです。また、歯磨きは歯ブラシを使うだけではなく、歯間の汚れを取ることも大切です。糸タイプやホルダータイプのデンタルフロスを使用すると良いと思いますよ。どうしても歯磨きが面倒、苦手なら歯科医院やデンタルフィットネスを積極的に利用し、自分に合った方法を見つけてもらえたらうれしいです。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。