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歯のぐらぐら/骨が溶ける/歯周病
顎の骨の再生療法と噛み合わせ

神田ふくしま歯科

(千代田区/神田駅)

最終更新日:2021/10/12

神田ふくしま歯科 歯のぐらぐら/骨が溶ける/歯周病 顎の骨の再生療法と噛み合わせ 神田ふくしま歯科 歯のぐらぐら/骨が溶ける/歯周病 顎の骨の再生療法と噛み合わせ
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2016年の厚生労働省の調査では、80歳で自分の歯を20本残っている者が50%を超えた。一方で同じ調査では、4ミリ以上の歯周ポケットがある人、つまり中~重度の歯周病の患者が全世代、特に高齢になるにつれ増加していることもわかっている。「大切なのは、いかに”健康な歯“を残していくか。そのために、早期に失われた骨を回復することと、歯周病を悪化させないことが重要です。」と話すのが「神田ふくしま歯科」の福嶋広院長。同院では、歯周病で溶けてしまった顎の骨を再生療法で回復させながら、歯周病を悪化させるもう一つの大きな原因である「咬合性外傷」も治療することで、歯周病治療に成果を上げている。まだ一般にはなじみの薄い顎の骨の再生療法と噛み合わせ治療について、福嶋院長に話を聞いた。

(取材日2018年2月8日)

顎の骨を再生療法で回復させ、咬合治療で正しい噛み合わせにすることで、健康な口腔環境をつくる

Q顎の骨の再生療法は、どのようなときに行うのですか?
A
神田ふくしま歯科 歯周病で歯がグラグラする人に向けて行われる

▲歯周病で歯がグラグラする人に向けて行われる

歯周病で吸収されてしまった顎の骨を元の形に近づけるのが再生療法です。健康な人の場合、顎の骨は歯と歯茎の境目から3ミリほどの離れた位置から始まっていますが、健康な歯を保つためには失われた骨を早い段階で回復させることが望ましいです。骨の吸収は一時的なものではなく、歯周病菌が繁殖している限り進行し、治療で歯周病菌を取り除いても、一度なくなってしまった骨が自然に元の状態に戻ることはありません。厚生労働省の調査でも、歯周ポケットが4ミリ以上ある人は増えています。これは顎の骨の3分の1以上が溶けた状態を意味しますから、骨の再生療法の必要性も増しているといえるでしょう。

Qどのように治療をするのですか?
A
神田ふくしま歯科 治療の流れに対して丁寧に説明してくれる院長

▲治療の流れに対して丁寧に説明してくれる院長

顎の骨が溶けてしまい、下がってしまった場所の歯茎を切開して、空いているスペースにメンブレンと呼ばれる膜や、ジェル状または液体の薬、人工骨等を組み合わせて入れることで骨の再生を促します。使用する再生剤はそれぞれにメリットとデメリットがあり、どれを使うかは、骨の吸収具合によって変わってきます。手術中は麻酔をしますので痛みはほとんど感じませんが、骨の吸収が多い場合や炎症を起こしている場合などは、術後に痛みを感じることがあります。その場合は、痛み止めの薬を飲んでいただきます。治療費は一部を除いて保険外診療となります。

Q歯周病の治療で、噛み合わせ治療を行うケースもあるそうですね。
A
神田ふくしま歯科 模型を作り、正しい噛み合わせを調整し、治療に臨んでいる

▲模型を作り、正しい噛み合わせを調整し、治療に臨んでいる

歯周病の原因は、歯周病菌だと考えられています。また、歯周病菌の感染だけが問題ではなく、異常な噛み合わせが歯周病を悪化させてしまう恐れがあります。というのも、噛むことによって歯が揺れ、その刺激によってどんどん顎の骨が溶けてしまう「咬合性外傷」が原因の一つと考えられているのです。歯周病菌も顎の骨を溶かしますので、この2つが合わさり歯周病が重症化してしまうのです。しっかりと歯磨きをして、定期的にクリーニングを受けて歯茎も引き締まっているのに、奥歯の歯周病が良くならない、悪化してしまうという人は、咬合性外傷の可能性が高いです。咬合性外傷が起きないようにするには、正しい噛み合わせにすることが必要です。

Qなぜ咬合性外傷が起きるのですか?
A
神田ふくしま歯科 噛み合わせはさまざまな身体の不調の要因となる可能性も

▲噛み合わせはさまざまな身体の不調の要因となる可能性も

咬合性外傷の代表的な原因は、歯ぎしりの時の噛み合わせの異常です。一般的に歯ぎしりは、眠っている時に音がうるさいといった話になりますが、実は歯ぎしりにも良い歯ぎしりと悪い歯ぎしりがあります。研究によれば、良い歯ぎしりはストレス解消になることがあり、悪い歯ぎしりは歯にダメージを与えます。それが咬合性外傷の大きな原因です。基本的に前歯だけで歯ぎしりをすることが理想で、奥歯も当たってしまっている場合には噛み合わせ調整が必要です。また、歯並びが良ければ噛み合わせも良いと考えられがちですが、歯がきれいに並んでいても、噛み合わせ的には良くない歯並びがありますので、歯周病の方は一度検査をしたほうがいいですね。

Q実際には、どのように治療をするのですか?
A
神田ふくしま歯科 模型を作るために装置を使って正確に計測する

▲模型を作るために装置を使って正確に計測する

まずは診査・診断をしっかりと行います。コンピューターを使って顎の動きや咬合を検査するシステムや、歯ぎしりを解析するシートを用いて正確に調べてから、模型を用いて咬合器で動きをシミュレーションし、原因や問題点を分析します。その後も、いきなり歯を削ったり矯正治療をするのではなく、マウスピースを使って実際の顎の位置や動かし方を確認してから必要に応じて矯正治療などを行います。歯周病が進行してしまって顎の骨が溶けて薄くなってしまっている場合には、同時に再生療法によって骨を造成し、歯がない場合にはインプラントや入れ歯を入れることで噛み合わせを回復させ、良い噛み合わせにするのが治療の目的ですね。

ドクターからのメッセージ

福嶋 広院長

ちょっと歯が揺れてきたとか、しっかり物が噛めないという人は、歯周病が進行していることが多くあります。そして、前歯には特に問題がないのに、奥歯だけがすごく歯周病が進行しているという人は、噛み合わせに問題があることが少なくありません。そのような場合は、今回お話ししたような噛み合わせの治療で改善する可能性が高いですし、必要に応じ顎の骨の再生術を施すことで、健康な口腔内環境にすることができます。普段から自宅でちゃんと歯の手入れをしていて、定期的にクリニックでもクリーニングを受けているのに、歯周病の症状が良くならないという人は、ぜひ当院に相談にいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

前歯部6本、あるいは臼歯部4本の骨の再生療法:20万円〜

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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