トラブルの根本的解決をめざし
顎のずれを改善する噛み合わせ治療
神田ふくしま歯科
(千代田区/神田駅)
最終更新日:2021/10/12


- 自由診療
以前に治療した詰めものが取れやすい、歯が欠けることが多いなど、口腔内のトラブルが起こりやすい人はいないだろうか。そうしたトラブルは、実は悪い噛み合わせ、中でも顎のずれが原因となっている場合が多いという。「神田ふくしま歯科」では、口腔内のさまざまなトラブルを引き起こす根本的原因ともいえる悪い噛み合わせの治療に注力。2019年3月からは、咬合学の各種セミナーで講師としても活躍する噛み合わせ治療が専門の西山令生(れいお)先生が診療にあたっている。今回は、なぜ噛み合わせが重要なのか、顎がずれるとどうなるのか、そして実際どのような治療を行うのかなど、西山先生に詳しく話を聞いた。
(取材日2020年3月4日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q噛み合わせが悪くなるとどうなるのでしょうか?
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A
まず、歯並びと噛み合わせを分けて考えてください。歯並びの良い方でも噛み合わせの悪い方はいらっしゃいます。噛み合わせの悪い方の多くは、無自覚のうちに顎のずれが進行し、さらに噛み合わせが悪化する傾向にあります。そしてある限度を超えるとその弊害が体の弱い部分に現れ、歯の弱い人は歯が欠けたり、歯茎が弱ければ歯周病が進行したりします。噛み合わせのバランスが崩れることで、肩凝りや頭痛などの身体症状として現れる場合もあります。
- Q噛み合わせ治療を始めるタイミングはいつ頃が良いのでしょう?
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A
噛み合わせに大きく影響する顎のずれは、顎関節の軟骨のずれから始まり、軟骨の変形、さらには下顎骨の吸収・変形と進行します。重症化するにつれ回復が難しく、治療の期間や費用も増えますので早期に治療を始めることが大切です。口の開閉時に顎が鳴る、口が開けにくい、詰め物が取れやすいといった症状のある場合は、早めに噛み合わせを専門的に診ているクリニックを受診しましょう。歯ぎしりのある人も要注意です。歯ぎしりにはストレスを発散する作用もあるため、すべての歯ぎしりが悪いとは言えないのですが、噛み合わせの合っていない状態で歯ぎしりをすると、歯や顎の骨に負荷がかかり、さまざまなトラブルを引き起こしてしまうのです。
- Qこちらの噛み合わせ治療の特徴について教えてください。
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A
当院の噛み合わせ治療の特徴は、検査の結果がわかりやすいことと、治療の再現性があることです。治療にあたっては、顎のずれの状態を確認するため顎運動の検査を行いますが、100分の1ミリまでの詳細な計測が可能です。その際、コンピューターにデータを記録しておりますので、患者さんには3Dデータで顎の動きを見ていただけますし、治療前後の経過を確認してもらうことも容易です。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1医療面接で自覚症状や全身状態を確認
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まず、顎のずれなどの自覚症状を歯科医師が確認。顎関節症や顎のずれがある場合は、病歴が複雑になることが少なくなく、また自律神経の乱れから不調を来す場合もあることから、全身状態の確認を含めた医療面接が行われる。また、歯周病や虫歯がないかなど、口腔内全体の検査も行われる。
- 2顎のずれの状態や原因を調べる検査を実施
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無自覚で起こる顎のずれが、噛み合わせや歯周病の悪化、かぶせ物の脱離、歯の破折・喪失の原因になっている場合があるという。そのため、歯科医師が専用の検査機器を用いて顎の機能を詳細に調べ、顎のずれの状態を確認。さらに、ずれてしまった原因を探るため、歯ぎしりの検査や、噛み合わせを見る咬合器診断、頭部エックス線撮影で骨格の検査などを行う。
- 3検査結果の説明と治療計画の提案
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検査後、歯科医師が資料を整理・分析し、診断結果について説明。その上で問題がある場合は、顎のずれを改善するための治療計画が提案される。その際、治療にかかる期間や費用についての説明もなされる。症状は一人ひとり異なるため、同院ではそれぞれの症状に適したオーダーメイドの治療を行っており、治療期間も異なるという。
- 4顎のずれを改善するための治療を開始
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治療では、顎のずれを元に戻した際にしっかりと噛み合うように歯並びを修正していく。そのため、矯正治療やかぶせ物の交換などを行い全体的に噛み合うようにする必要があるそうだ。また歯のないところには、入れ歯やインプラントを入れてしっかりと噛めるようにし、顎が元に戻らないようにする。
- 5治療終了後はメンテナンスを実施
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治療後も定期検診(メンテナンス)を受け、正しい噛み合わせを維持する必要があるという。人間ドックや健康診断と同じように、定期的に検査を行うことで、何か問題があれば早めの対処が可能となる。なお、噛み合わせの確認とともに歯のチェックや歯周病のメンテナンスを受けることで、長期にわたって良好な口腔内を維持しやすくなるそうだ。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント/10万円、アバットメント/2万円、上部構造オールセラミック/7万円、矯正治療 検査代/3万円、装置代・調整料など/総額39.8万円、オールセラミック(1本あたり)/6~20万円 ※すべて税抜価格です。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。