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土肥 健二 院長の独自取材記事

横浜山手デンタルクリニック

(横浜市中区/元町・中華街駅)

最終更新日:2020/04/01

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横浜山手のドイツ日本総領事館跡地に立つ「横浜山手デンタルクリニック」。異国情緒いっぱいの街に溶け込み、吹き抜けでガラス張りの玄関にはやわらかい日差しが降り注ぐ。「診察室の基本設計や日本から世界に発信した診療機器の開発にも携わったんですよ」と、穏やかな笑みを浮かべるのは土肥健二院長。現在も海外へ論文を発表するなど、精力的に活躍。その成果と経験を生かし、理想の歯科医療を実現すべく、日々患者と向き合う。「患者さんに幸せになっていただくため、人生に寄り添っていきたい」と語る院長に、めざす医療の姿や理念を聞いた。
(取材日2018年4月9日)

先人の志を継ぐ地で理想の歯科医療を実践

理想とする歯科医療を実現する地に、なぜ横浜山手を選んだのですか?

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ここ山手の丘周囲が、西洋歯科医療発祥の地だからです。ウイリアム・クラーク・イーストレイキ先生が来日し、日本に初めて西洋歯科医療を伝えたのが、万延元年の1860年のこと。歯科のパイオニアたちの意をくみ、ささやかなりとも次の時代に継いでいきたいとの思いから、この地での開業を決めました。この診療室はビスマルク時代に建てられ、当時岩倉使節団をはじめ近代日本の建国に多大な影響を与えたドイツ帝国総領事館跡地に建っているんですよ。そしてイーストレイキ先生来日の100年後、ダリル・ビーチ先生が世界に向け発信した、「患者さんは水平位、歯科医師は針の穴に糸を通すときの人類普遍の姿勢」を原点とする診療システムのモデルの役割も務めています。すべては正確さのために、患者さんの「見えない心情」や「見えない病原菌」を見えるようにしていくという配慮を大切な核心部分としています。

設備も充実されていますね。

当院では幅広い治療の場面において歯科用顕微鏡を使用しています。肉眼に比べ顕微鏡は20倍以上に拡大して口腔内を診られるので得られる情報量は480~530倍も違うといわれています。例えば、夜中の食いしばりなどが原因で起こる歯のひび割れ・マイクロクラックは顕微鏡でしか見られません。そうしたクラックに虫歯菌や歯周病菌が入り込むと最終的に歯を失うことにもなりかねないので、早期発見がとても大切。そのほか虫歯や歯周病治療、根管治療はもちろん、筋肉がどのように顎を動かしているか、歯と歯の接触状態を診る噛み合わせ治療にも手術用顕微鏡を活用します。また歯科用CTや、医科で使われる手術室用の空気清浄機、除菌のための滅菌水も使用。CTと顕微鏡を組み合わせると、目に見えない原因が3次元的に見えてくるのです。まさしく「見えないものを大切に」の精神ですね。

顕微鏡を使うことによる、患者さんのメリットは?

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より正確さ重視の治療を提供できるので、納得のいく治療結果が得やすいことに加え、当院では、顕微鏡で拡大した口腔内をビデオ撮影し、その映像を患者さんにご覧いただきながら説明するので、ご自身の口腔内をしっかり認識いただけます。PMTCやスケーリング、ルートプレーニングでさえ、顕微鏡なしでは歯周病菌の取り残しが多くあるといわれていますから、普段のブラッシングだけでは言わずもがな。画面に映しだされた映像に「こんなに歯周病原菌のプラークがあるんだ」と驚かれ、次の回には丁寧なブラッシングをしてきてくださるようになります。プラークコントロールの重要性をご理解いただくことで、患者さんの一生の習慣が変化。人生に使う歯科の時間数が変わる、つまり人生が変わります。それに気づくコミュニケーションツールとしても、顕微鏡は非常に大切だと思いますね。

無痛で再治療のない正確な診療を求め

これまで数々の研究に携わってこられたそうですね。

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歯を助け、歯肉や骨を守るという歯科治療の原点を深めるため、生体力学の研究を8年間、再生医科学の研究を5年間、京都大学で行ってきました。その知識と経験を生かし、虫歯・歯周病・入れ歯やインプラント治療などを続ける中で、ようやく今、これまでの研究の成果と治療との橋渡しが深まったと感じています。2017年は歯科の教科書となる英語本に40ページ、さらにいくつかの海外学会誌のジャーナルにも寄稿しました。その一部には頭痛や肩こり、手足の冷え、目や耳の違和感など、数え上げればきりがないこうした症状は、現在の医科では「不定愁訴」とひとくくりにされています。しかし、噛み合わせのズレを改善すると多くは良い方向に向かうと考えています。

噛み合わせのずれが全身に関係するのですか?

下顎のずれは体の健康に大きく影響すると私は考えています。下顎がずれることで、上顎や全身の骨格のずれ、筋肉や血管系、神経系、さらにはホルモン系にまで悪影響すると考えます。私のこの研究は、かねてよりポーランドや英語の教科書にも一章使って取りあげられていますが、下顎の骨や上顎の骨、顔面や首の骨は、噛み方などの日々の生活習慣で歪んだり移動したりするもの。顔の形やしわやくすみ改善にも、表情筋のベースとなっている咀嚼筋が付着している顎や顔の骨の位置を改善することが重要です。要するに、適切な骨の位置にすることで、表情筋も正しい位置に動き、脳への血液循環が良くなることで、脳卒中や認知症発症の予防にもつながります。副産物として、顔面の左右非対称やフェイスラインも整ってきます。お顔の形、色は、実は健康のバロメーターでもあると言えますね。

正しい骨の位置が大切なんですね。

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繰り返しになりますが、骨の位置は重力の影響を受けながら、常に変位し変形していくもの。正しい顎骨の位置で生活することで、咀嚼筋は下顎・上顎や顔面・頭部・頸部についている筋肉にも影響します。それらが頭蓋底を構成する骨の変形変位に影響を与えますから、首の中を走る血管や脳への血流を保つ血管へのポンプアップのシステムに決定的に作用します。つまり、脳幹部の偏桃体や海馬へ好影響を与え、いわば「マインドフルネス」の原点となります。こうした繊細で正確性が必要とされる治療は、全身への健康づくりにも必要だと痛感しています。

人生をより豊かなものにする診療チームでありたい 

食いしばりは体に悪いものなのでしょうか?

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食いしばりや歯ぎしりは脳科学的に考えると、疲れやストレス解消のため、実は人間にとって必要なもの。一方でマイクロクラックの原因になるので、歯や歯肉にとって有害です。特に昼間・夜の食いしばり、それも普段では噛まない位置での食いしばりや歯ぎしりは、顔の形まで変形させてしまう可能性が高いのです。その一方、正しい位置で噛むよう誘導できれば、脳の中の海馬や扁桃体の働きをコントロールしたり、恐怖・ストレスの解消につながったりも。これは脳の機能MRIでも検証されているんですよ。噛み合わせによるストレスのマネジメントは、ひいては、さまざまな疾病の発症防止にもつながります。ですから私は、歯科医師はそうした脳科学まで念頭に置いて治療をコーディネートし、患者さんとの一体感を大切にしています。

歯周病菌のコントロールにも注力しているとか。

歯周病菌は健康寿命を縮める要因で、認知症や糖尿病、心臓病、脳卒中など死に直結する重篤な病気と関係あるというエビデンスが次々と発表されており、実際、脳卒中で亡くなった方の脳血管や、心筋梗塞で亡くなった方の冠動脈にもほぼ歯周病菌がいるとわかっています。要するに、さまざまな病気の源にいるのが歯周病ということ。ですから、言わば下流にあたる目先の病気をいくら治療しても、源の歯周病治療を行わなければ意味がない。つまり、早めの歯周病治療を怠ることが病気のドミノとなり、全身の健康に影響しかねません。歯科はそうした医療の源で大きな役割を担っていると痛感しています。

読者にメッセージをお願いします。

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美しさを得るには健康であることが大前提です。人間の体内には「健康システム」と一体に「美のシステム」があります。今ほど男性も女性も、永く健康で美しくありたいと思う時代ではないでしょうか。歯科からの心身の健康づくりは、顔の形や色、肌質や髪質、発声や体臭・口臭といった特性すらも改善し、痩せて下がった歯肉の位置のままで健康にということではなく、患者さんの学生時代の形や質に戻していくことも可能になってきました。感性の時代だからこそ、当院はチーム診療で健康づくりのお手伝いをして品格のある「きれい」の向上をめざします。丁寧な虫歯や歯槽膿漏の治療はもちろんのこと、全身の病気にならない環境づくりに関するご相談へと末永く支援させていただきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/35万円~ 歯肉や骨の治療などが必要な場合、別途費用がかかる場合があります。

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