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井上 雅裕 院長の独自取材記事

井上整形外科

(大阪市城東区/深江橋駅)

最終更新日:2019/08/28

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大阪市営地下鉄中央線・深江橋駅徒歩10分。住宅街の広い道路沿いにひときわ目を引く2階建てのクリニックが、「井上整形外科」だ。スタイリッシュなインテリアや雰囲気、清潔に保たれている設備など、院長の井上雅裕先生のこだわりは建物の隅々まで行きわたっている。スポーツ整形外科の技術を導入したという膝の関節鏡手術を得意とする井上院長のもとには、遠くは関東からも患者が訪れるという。「“高齢だから痛みがあるのは当たり前”と治療を諦めないでほしい」と語る井上院長に、診療の内容についてなどじっくりと話を聞いた。
(取材日2017年11月1日)

地元に帰り、知識と経験を還元したい

開業場所に深江橋を選ばれた理由をお伺いします。

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実は、私の生まれはこの辺りなんですよ。勤務医生活を30年ぐらいしてたのですが、定年が近づいてきたときに、まだまだ何かできるなあ、今後どうしようかなあと考えまして、やっぱり最後は自分が生まれ育った地元の人々に貢献したい、と思ったのです。今まで学んできたこと、身につけてきたことを、自分を育ててくれた地域に還元したいと思ったのですね。関節鏡手術はとても専門的ですので、よく「なぜ梅田などの都心で開業しないのか」と聞かれるのですが、専門性を持ちながらも腰痛など一般的な整形外科の患者さんの診療も大切ですので、それには地域性を感じないほど慣れ親しんだ所、というのがいいと思ったのです。

どのような患者さんが多いのでしょうか?

やはり60歳代以上が多いですね。主訴で大きく3つのグループに分けると、腰痛・膝痛・肩の痛みです。いずれも「痛み」というつらさはありますが、命に別状はないですよね。ですので、少しぐらいなら、と我慢しているという人が多いです。皆さん、「高齢だから痛くなって当然」、「仕方がない」と言われてきたことがおありです。腰痛や肩の痛みは命に関わることではありませんが、やはり痛みを感じながらの生活はつらいものです。最近の整形外科の進歩を取り入れれば症状を軽くしたり、痛みを減らしたりということはできます。「生活の質を上げることをもっと考えてみませんか」というのがまず申し上げたいところですね。

スポーツ整形外科を専門とされていたところから、一般の整形外科に応用されたのですね。

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長年スポーツドクターとして活動してきましたが、その中で膝のケガの治療が、中高齢者の膝の痛みにも応用できると常々思っていたのです。人生50年という昔なら恐らくなんともなかったんでしょうが、平均寿命がそれをはるかに超えている時代では、半月板や関節軟骨が傷ついたり関節が擦り減って筋肉が衰えるなどの問題が生じているのです。それを薬や注射で抑え込もうとしても限界があります。特に女性は、50歳程度で関節が悪くなってしまうと、あと30余年どのように過ごすのか? という大きな問題になってしまいます。それを何とかしたい、きっと需要があるはずだと考えました。スポーツ整形外科というのは、いかに体の負担を少なくしながら早く治すかということが最も重要なのです。それで膝関節の内視鏡手術というものが開発されました。

患者への負担が少ない関節鏡手術

関節鏡手術とは、具体的にどのような手術なのですか?

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従来は関節を大きく切り開いて手術をしていたのですが、それでは治りが遅く入院しなければなりませんでした。関節鏡手術とは、約5mm程度の小さな切り口からカメラを入れて手術をする医療技術です。手術や麻酔の方法を工夫することによって、膝の痛みの多くの原因となっている半月板損傷や関節ねずみ(関節内遊離体)などの軟骨損傷については日帰り手術も可能になりました。2012年5月に開業して、2017年9月までに1700件を超える手術件数になりましたが、多くの患者さんから「入院することなく治療を受けることができて楽になった」とのご感想をいただくことができて私もうれしく思っています。

関節鏡手術ですと、患者さんの負担が少ないということでしょうか?

膝の痛みの原因としては、半月板損傷や軟骨損傷などレントゲン写真では判断できないものがたくさんあります。もちろん特徴的な症状がありますので専門的な問診を行い、MRI検査をすることで、現在ではその診断はほぼ可能です。関節鏡手術はその痛みの原因を取り去る技術です。小さな傷ですし、眠っている間に手術が終わって歩いて帰ることができますから、入院の必要はありません。時間的にも経済的にも患者さんに大きな負担を強いることがないのもメリットかなと思います。目安としては、手術に来院されてからお帰りになるまで1時間半程度で、もちろん健康保険が使えます。

クリニックとしては、手術はなるべくしない方針とお聞きしました。

腰痛や肩の痛みなど一般的な整形外科疾患の診療も行っておりますので、それらに対してはなるべく手術をしない方針で治療を行います。ちょっとしたことなのですが、例えば注射の仕方を工夫してできるだけ痛みが少ないように心がけています。それでも治らない場合には専門の先生に紹介させていただくのが基本方針です。手術をしなければならない状態に対して無駄に治療を長引かせることも問題ですので、患者さんにしっかり病状説明をし十分に納得いただくことが大切だと思います。なお、関節リウマチに関しましてはすごく治療法が進歩している領域ですので、専門の医師をご紹介するという形にしています。内科もそうですが、症状などをお聞きしてから必要とあればそれぞれ専門の医師にご紹介させていただくことが、患者さんにとってもいいと思います。

患者さんへの説明はかなり詳しくされるのですか?

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もちろんです。中高年の方々の膝の痛みの原因には半月板損傷や軟骨損傷などが多くあります。私は今までに何千例もそのような患者さんを手術してきましたので患者さんからお話を伺って膝を診察すればある程度のことはわかりますが、できるだけ正確な診断をするためにはMRI検査が重要です。そしてレントゲン写真には現れない膝の状態について患者さんと一緒にMRI画像を見ながら説明いたします。痛みの原因がわかれば解決法も見つかります。病状と治療方針について納得が得られ、治療についての希望を持っていただかないと先には進めませんからね。

患者の感覚を大事にし、感情を読み取ることが大切

先生やスタッフの皆さんが常に心がけておられることは何ですか?

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患者さんの悩みを素早くキャッチしてほしいというのは、スタッフによく言っています。患者さんの訴えを聞き、なぜそういうふうに感じているのか? という面を見ることが大切だと思います。例えば以前主婦の方が来られ、手術したほうがいいということは納得されているのに、なぜか迷っていらっしゃる。どうしてそんなに迷ってしまうのか? とお聞きしたら「主人がウンと言ってくれない」と。それで、ではご主人と一緒に来てください、お二人で説明を聞いてみてくださいね、とお伝えしました。医療に携わる者はそのような患者さんの気持ちに敏感でなければなりません。私やスタッフの説明が正しく伝わっているかどうかも大事なのですが、まず患者さんがどう感じていらっしゃるかということを考えながらでなければ、いい医療ができているとは言えないと思うのです。

先生の診療に対する思いが伝わってきます。ところで、医師をめざされたきっかけは何ですか?

実は最初、東京大学の理科一類というところに入ったのですね。そこで気がついたことは、そこにいる人たちは物理がすごくできる、数学の才能が天才的など、尖った才能を持っている人ばかりだということでした。そういう尖った才能が自分にはないと気づいたのです。自分にできるのは平均的に高い点数を出すというだけで、あとは手先の器用さだけではないかと。手先の器用さ、なんて試験はないですからね(笑)。でも手先の器用さというのは、実は子どもの頃から「人よりよくできる」と感じていたのですね。それで日本医科大学に入り直しました。医学部というよりは、整形外科を最初からめざしていました。

最後に、読者へのメッセージをお願いします

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何をしても症状が改善されない、というときはぜひお越しください。どうしても治らない膝の痛みを抱えているという患者さんにとって、当院にはたくさんのメリットがあると思っています。薬や湿布で治らないという症状の場合は、原因を探って、それを手術などで取り除くと治ることも多いのです。当院は予約の必要がありませんのでどうぞお気軽にご来院ください。

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