長崎 寛 理事長、奴田原 徹 院長の独自取材記事
ながさき歯科
(比企郡嵐山町/武蔵嵐山駅)
最終更新日:2021/10/18

穏やかな住宅街の中にある「ながさき歯科」。バリアフリー構造の院内は車いすでもスムーズに入ることができ、キッズスペースや家族で入室できる子ども専用診察個室なども用意され、老若男女誰もが治療を受けやすいように環境を整えている。院内は予防と治療のスペースが分かれており、どのスペースも明るく衛生的な雰囲気にまとめられている。サーフィンが趣味で快活な長崎寛理事長と、車が趣味の奴田原徹院長の2人に、治療にかける思いなどさまざまな話を聞いた。
(取材日2021年3月12日)
意欲ある若い歯科医師を育て医療水準向上に貢献
昨年夏より新しい院長が来られました。

【長崎理事長】前任の院長に代わり、新しく奴田原徹院長が着任されました。当院は若い意欲のある歯科医師を育成する教育プログラムに賛同し、これまでも継続して多くの先生方の学びの場となってきました。奴田原院長は他の歯科医院で研鑽を積んでおられましたが、さらに技術的にも人間的にも成長したいということで縁があってこちらに来られました。とても真面目で常に真摯に診療に取り組まれ、とても素直で正直なお人柄の先生で、私もスタッフも良い刺激を受けています。この教育プログラムは、育成機関となる私たち歯科医院の側にも一定の基準以上の水準を求められます。先進の医療技術も常に身につけておかねばなりません。それが私自身はもちろん、スタッフ全員にとって良い緊張感をもたらし、全員が成長し続けられる良い雰囲気をつくっていると思っています。
奴田原院長はこちらに着任され、どのような印象をお持ちですか?
【奴田原院長】長崎理事長はとても治療に対してストイックで熱心ですね。そのほかの歯科医師もスタッフもとても勉強熱心で、患者さん思いの印象があります。そして何より風通しがとても良いですね。新人の私の意見もきちんと聞いてくださって、良いものは評価してくださいますし、間違っていればどう間違っているのか、さらにどうすればいいか、きちんと指導していただけます。使用する薬や材料、治療方法についても、比較的自分の裁量に任せていただいています。長崎理事長は、何かあったら自分が責任をとる、という姿勢の方で、まさに上司の鏡だと感じています。それだけに治療も指導も妥協を許さない厳しさもお持ちですが、良い上司、最高の職場と出会うことができてうれしく思っています。
スタッフの数も多いですね。

【長崎理事長】質の高い治療を行うためには、スタッフも生き生きと働いていることが大切だと考えています。当院はユニット数に対して多くの歯科医師や歯科衛生が在籍していますが、これにより昼休みを交代制にして昼休みの時間帯も診察しています。また1日の診療時間を延ばして残業をなくし、週3日しっかり休んでもらって、メリハリのある勤務体制を実現しています。歯科治療はとても集中力を要しますからね。スタッフが働きがいを持つこと、自ら技術を磨こうと思える環境をつくることも、患者さんに対する質の高い診療の提供にもつながると思っています。豊富な経験を持つ歯科医師やスタッフは、まさに当院の宝。患者さんも信頼できる歯科医師やスタッフの存在に安心していただけると思います。また当院には定期的に明海大学の歯周病科に所属する非常勤の先生や、インプラント治療・矯正歯科・口腔外科などの専門性の高い先生方も来ていただいています。
疾患の原因を探り再発をできる限り防ぐ
再発を防ぐため原因療法を行っておられます。

【長崎理事長】経験や勘だけに頼らず、科学的根拠に基づいた治療、特に予防に重点を置き、生涯にわたって歯の疾患を予防し、再発も防ぐための診療をベースにしています。来院された患者さんにはお話しするようにしているのですが、一度処置をすれば一生持つという治療法は残念ながらありません。いつかはかぶせ物をやり直すなどの再治療が必要となるのです。しかも歯は一度削ると二度と元には戻りません。ですから虫歯や歯周病にならないようにする予防の考え方が大切で、数ヵ月おきにメンテナンスに通えば、お子さんであればフッ素を塗る程度で費用も抑えられます。噛み合わせに問題があって矯正歯科治療を受けたとしても、その後噛み合わせの悪さによってできる虫歯や歯周病に悩み、結局かかってしまう入れ歯やインプラントの治療費よりも矯正費用のほうが安く済む可能性のほうが高いですし、そもそも歯で悩まなくなるというのは何より幸せだと考えています。
予防歯科の専用スペースがあるのですね。
【長崎理事長】歯科医院に対して、怖い、痛い、というイメージをお持ちの方も少なくないと思います。しかし、痛みのない予防処置だけなら来院してもらいやすいだろうと開業前から考えていたので、開院後しばらくしてから増築し、治療と予防スペースを分けました。ただこれだけではまだ足りないと思いますので、いずれは当院の空き地に予防のためのスペースを増設したいと考えています。嵐山エリアは人口約1万8000人ですが、すべての方がメンテナンスで歯科医院に通院することが私の理想です。今後も地域の予防の意識をもっと高めるために尽力していくつもりです。その第一歩が子どもたちに予防の習慣をつけてもらうこと。毎日歯磨きしないと何となく気持ちが悪いように、定期的に歯科医院にメンテナンスに行かないと落ち着かない、というくらい当たり前に意識してもらえるようになりたいですね。
かぶせ物に関するオリジナルパンフレットを作成されています。

【長崎理事長】CAD/CAMシステムを導入しているので、オールセラミックの歯に替えるのも、従来よりは費用負担も少なくできますし、メタルフリー治療は世界の主流ですから、患者さんの選択肢としてハードルを下げられればという思いで費用設定をし、そのパンフレットを作成しました。例えばセラミックというと、ただ白くて高価なイメージが独り歩きしているようですが、実は本来の歯によくなじみ、頑丈で長持ちしやすく、色もつきにくいという特徴があります。それを正確に伝えることは患者さんのメリットになりますし、自分の家族なら間違いなく伝えることを皆さんにも伝えたいのです。とはいえ、当院は保険診療でもコンポジットレジンで補綴できる点も特徴です。
患者は自分の家族、との思いで診療
診療時のポリシーを教えてください。

【長崎理事長】一人の歯科医師として、人として、当たり前と思うことをきちんとやる、それだけです。その時患者さんにして差し上げられることを、全力投球で精一杯する、ということです。私は割と完璧主義で、それでいて案外気が小さいものですから、きちんと一つずつ丁寧に積み上げるようにしています。どこか1ヵ所でもおろそかになると、あとで大変なことになります。また患者さんにお話しするときは、できる限り患者さんにとって身近な具体例を示すようにしています。どんな有益な話も理解していただけなくては意味がありませんから。
【奴田原院長】どの患者さんも自分の家族だと思って治療するようにしています。例えば自分の両親や子どもにいい加減な治療などできるはずがありません。材料の選択一つにしても、より良い材料を使おうと自然と意識するでしょう。そんな思いをすべての患者さんに対して持つようにしています。
奴田原院長の今後の目標は?
【奴田原院長】美しい歯並びはセルフメンテナンスもやりやすく、虫歯や歯周病になりにくいもので予防的な観点からも有益と考えられます。そうした機能美も考えた治療や、インプラントの技術なども積極的に学びたいと思っています。長崎理事長もインプラント治療をなさいますし、難症例の対応で専門性の高い技術や知識をお持ちの先生が来ておられますから、学んでいきたいと思います。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

【長崎理事長】虫歯はもちろん治療はできますが、削った場所は再生することはありません。歯周病もある程度進行すると、元の状態に戻すのは不可能です。歯科医院は治すための場所ではなく、予防の仕方を教えてもらう場所と思ってもらえるといいですね。歯科に行くタイミングは気になった時ではなく「今」です。お子さんの歯が生えたら一度は来院してほしいですし、それよりもっと早くマタニティー歯科を受診し子どもの歯に関する注意点をお母さん自身が学んでおくことも大切。また、お子さんが独り立ちした時に不摂生をしないよう、歯科に行く習慣を子どものうちからつけておくことも理想です。思い立ったら、特に不具合がなくてもご来院ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは【矯正歯科】全体矯正/55万円~、部分矯正11万円~、マウスピース型装置を使った矯正/1万1000円~、調整料2200円~ 【インプラント治療】11万円~※アバットメント・上部構造の素材によって金額が異なります。 【審美歯科】セラミックの詰め物・かぶせ物/1歯3万3000円~ 【入れ歯】金属のばねのない入れ歯/10万7800円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。