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健康的な口腔内環境のため
成長とともに取り組む小児矯正

てらもと歯科医院

(名古屋市東区/尼ヶ坂駅)

最終更新日:2021/10/12

てらもと歯科医院 健康的な口腔内環境のため 成長とともに取り組む小児矯正 てらもと歯科医院 健康的な口腔内環境のため 成長とともに取り組む小児矯正
  • 自由診療

矯正歯科と聞くと、見た目をきれいにすることが第一の目的だと思う人が多いかもしれない。もちろん歯列を整えることで見た目を改善していくことも重要ではあるが、それ以前に、口腔環境を整えることが一番の目的。予防歯科に力を入れる「てらもと歯科医院」の寺本清峰院長は「矯正の最大の目的は噛み合わせの改善と虫歯や歯周病の予防」だと語る。小児の骨のやわらかい成長時期に取り組むことで、上顎と下顎の成長へのコントロールがしやすく、歯列に影響する舌や頬の筋機能や、癖や生活習慣へのアプローチによる口腔環境への改善も期待できるという。患者一人ひとりに合わせて丁寧に診断し、適切な装置や手法を提案して進める寺本院長に、同院で行う小児矯正のメリットや方法、アフターケアなどについて詳しく聞いた。

(取材日2019年9月26日)

筋機能にアプローチした口腔の環境改善と、骨格の成長期を利用した矯正で噛み合わせを重視した歯列をつくる

Q小児のうちに矯正するメリットについて教えてください。
A
てらもと歯科医院 それぞれの歯が正しい位置に生えるように誘導するのが小児矯正

▲それぞれの歯が正しい位置に生えるように誘導するのが小児矯正

小児矯正は骨格の成長期を利用できるというのが一番のメリットでしょう。顎の成長を見込めるうちに噛み合わせを考えながらアプローチしていくことで、永久歯がきれいに並ぶスペースを確保して抜歯を避けていきます。歯は内側の舌と外側の頬の筋肉に囲まれた間に並び、それぞれに役割があって生えてきます。舌と頬の筋肉のバランスを整えて口腔環境をつくっていくには、早い時期ほどいいでしょう。それに、上下の口腔内の骨格のアーチが狭いと舌の納まりが悪く、ひどい場合には睡眠時無呼吸症候群を引き起こす場合もあります。口腔内環境を整えた後に、歯列にアプローチしていきます。

Q具体的にはいつ頃から矯正を始めると良いでしょうか?
A
てらもと歯科医院 乳歯の段階から定期的に検診を行うことでタイミングを逃さない

▲乳歯の段階から定期的に検診を行うことでタイミングを逃さない

小児矯正は、乳歯と永久歯が混合する1期と、永久歯がそろった2期の2段階に分かれます。1期治療の開始時期は、一般的に上の前歯4本が生え替わる7歳くらいが目安です。永久歯が出てくるスペースが足りなければ、装置を用いて上下の顎骨の成長を促進していきます。一方、箸を噛んだり指しゃぶりの癖がある方は出っ歯の要因になりやすいため、少し早めの対応が必要。また、受け口のような骨格の癖がある場合、早ければ3歳前後に始めることもあります。上顎は脳の成長とともに大きくなりますが、下顎は10歳過ぎに一気に大きくなるため、先に下顎の成長が進んでいると受け口となる可能性が高くなります。気になる方は早めに相談してください。

Q矯正の方法はどのようなものがありますか?
A
てらもと歯科医院 どの装置も、患者にとって適切なものでなくてはならない

▲どの装置も、患者にとって適切なものでなくてはならない

装置は多様にありますから適切に使うためにも診査、診断が大事です。その上で、最適と考えられる解決方法を提案していきます。当院では多くの場合、1期の時期は、骨格や筋機能へのアプローチが中心で、患者さんに合ったさまざまな装置を選んで「鼻で呼吸する、口を閉じる、舌を正常の位置に持っていく」ためのトレーニングを行います。そして、永久歯に生え替わる12歳前後の歯列の状況によって2期に進む場合は、1~2年くらいかけて噛み合わせや歯並びをしっかりつくり上げる歯列矯正を行います。この時点で口腔環境の条件が良くなっていれば見た目の改善に取り組んでいくのです。

Q矯正期間中にお子さんや両親が気をつけることは何ですか?
A
てらもと歯科医院 両親と子どもと歯科医師が信頼関係を築くことが大切とのこと

▲両親と子どもと歯科医師が信頼関係を築くことが大切とのこと

お子さんの口腔内は、生まれた時は虫歯や菌もない状態。そこから勝手に虫歯をつくるわけではなく、食生活や習慣が口腔内の環境に影響していきます。ご家族に虫歯があれば感染するかもしれません。ご両親の歯科意識がお子さんのお口に表れると思います。矯正も同様に、小さい頃の癖や習慣を整えていくことが大切で、ご家族の協力は必要です。「頑張ろうね。偉いね」と褒めたり励ましてくだされば、お子さんもやる気になって取り組めると思います。ただ、ご両親ではわからないことも出てくると思いますから、そういった時は何でも気軽に相談をしていただきながら、私たちと一緒になって取り組んでいく意識をもってくださるといいですね。

Q矯正中のケアではどのような取り組みをしていますか?
A
てらもと歯科医院 矯正をして終わりではなく、矯正後の口腔内環境の維持が大切

▲矯正をして終わりではなく、矯正後の口腔内環境の維持が大切

2期の治療期間中は、毎回装置を外して歯の掃除をしてから新しい装置に変えますが、当クリニックでは3ヵ月に1回、プロフェッショナルケアといって歯科衛生士が30分~1時間かけて徹底的に掃除をし、フッ素塗布まで行います。装置を装着したままでは、普段ご自宅での歯磨きはしっかりできないことが多いです。歯が汚れた状態をそのままにしていると、虫歯など別の問題も出てきてしまうため、ケアは重要です。お子さんには「矯正は歯を長持ちさせるためにやっているから頑張ろう」とモチベーション維持のために声かけもします。歯ブラシの選び方や歯磨きの仕方をアドバイスしながら、矯正後も健康的な口腔環境を維持できるのが目標です。

ドクターからのメッセージ

寺本 清峰院長

歯並びが整っていると掃除がスムーズとなり口の中が清潔に保ちやすくなりますが、歯並びが悪いと歯磨きが難しく、虫歯や歯周病のリスクも高くなってしまいます。また、骨格的な問題がある場合も、子どものうちなら指導やトレーニングを行うことが可能ですが、成人になって口腔内の環境改善や骨格を含めた矯正をするのは大変です。ベースとなる正しい歯の位置、噛み合わせをつくっていき、生涯的に口腔内の健康維持ができるような環境にしていきたい。その方法の1つが矯正であると考えます。思い切り笑顔になれるような口元と、自分の歯で一生おいしい物を食べられる口腔内環境が理想です。気になる方はご相談だけでも気軽にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

一期矯正治療:30万円~、二期矯正治療:50万円~ (※すべて税別)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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