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“食べる楽しみ”をサポートする
通院困難者への「訪問歯科診療」

たかきやすたか歯科クリニック

(福岡市博多区/竹下駅)

最終更新日:2021/10/12

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  • 保険診療

団塊の世代が75歳の後期高齢者となる2025年頃。病気やケガにより通院が難しくなるケースが大幅に増えると予想されている。「たかきやすたか歯科クリニック」では、「患者さんがこの先歩けなくなったり介護が必要になったりしても、最期まで“食べること”をサポートしたい」との思いから、「訪問歯科診療」に注力。患者の年齢や通院歴の有無を問わず、積極的に取り組んでいる。担当しているのは、学生時代から県内各地で訪問診療の経験を積んできた、副院長の井上祥(いのうえ・しょう)先生。歯科衛生士とともに施設や個人宅を訪ね、外来とほぼ変わらない治療や口腔ケアを提供する。誤解している人も多いという訪問診療の仕組みについて、高木康隆院長と井上副院長に詳しく聞いた。

(取材日2021年2月19日)

虫歯治療や入れ歯の作製・調整、口腔ケアなど、外来とほぼ変わらない診療を提供

Q訪問歯科診療とは、どのようなものでしょうか?
A
1

▲外来、訪問歯科診療の双方に注力している

【高木院長】障害がある、足腰が痛くて外出できない、認知症が進み通院を嫌がるなどの事情により、歯科医院へ通院することが難しい人を歯科医師と歯科衛生士が直接訪ね、外来とほぼ変わらない治療や口腔ケアを提供しています。通院困難な方はご自身やご家族によるケアが難しいため、歯茎が腫れたり出血したりしているケースも多いです。専門家による口腔ケアを受けることで歯や歯茎を健康な状態に保ち、いくつになっても“食べる楽しみ”を諦めないでほしい。食事ができることを喜んでおられる患者さんの顔を見ると、食べることって本当に大事だとつくづく思うんですよ。

Q診療内容や利用できる条件について、教えてください。
A
2

▲訪問歯科診療でも外来診療とさほど変わらない診療が可能

【井上副院長】当院から半径16kmの範囲であれば、ご自宅や入所されている施設、病院などで利用が可能です。当院では高齢の患者さんが9割を占めますが、年齢制限があるわけではなく、外出困難な若い方のご自宅を訪問したケースもありました。外来と同等の処置ができる機器を持って伺いますので、虫歯治療や入れ歯の作製・調整、口腔ケアなど一通り対応できます。歯の揺れが大きくなると誤嚥の可能性も高まりますので、歯周病チェックも重要です。訪問診療では普段の生活や介護の状況も把握しやすいので、より適切な口腔ケアを提案することができるのもメリットですね。

Q申し込みから利用まで、どのような流れになるのでしょうか?
A
3

▲患者に合わせた適切な診療に努める

【井上副院長】当院に通院されたことのある方も初診の方も、患者さんご本人かご家族から直接ご相談いただけるとスムーズです。まずは一度無料で検診に伺いますので、そこで口の中の状況をチェック。治療やケアの計画を立て、承諾をいただいてから訪問診療がスタートします。患者さんやご家族の希望や状態に応じて週1回、月1回など訪問頻度には幅がありますが、定期的に伺って治療・ケアを提供します。その際、患者さんに無理に移動していただく必要はなく、ベッドに寝たままの状態でも対応可能です。ご家族や施設のスタッフさんにケア方法をお伝えしたり、食事の形態についてのご相談にも対応しています。滞在時間は30分~1時間です。

Q費用やそのほか準備が必要なものについて、教えてください。
A
4

▲気軽に受けることができる訪問歯科診療について語る

【高木院長】費用は外来に来られるのと同じで、保険診療の治療であれば保険が適用されますし、介護保険で算定される場合は、担当のケアマネジャーさんなどと調整します。診療にかかる以外の費用は発生しません。保険証や服用中の薬、かかりつけ医を確認しますので、ご準備いただけると助かります。ご家族がよく気にされる、お茶出しや交通費の支払い、お土産などは一切不要です。ご自宅を訪問する場合は、治療で使う水をご家族に持ってきていただくなどお手伝いをお願いして、私たちが家の中をうろうろしないよう配慮しています。持参する機器はコンパクトで、診療に広いスペースは必要ありません。

Q訪問歯科診療において心がけていることは何でしょうか?
A
5

▲患者に寄り添った診療を心がける

【井上副院長】初めてお伺いする時は、「誰だ?」と驚かれる患者さんも多いのですが、少しずつ信頼関係を築いていけるよう、何度も通って声をかけ、根気よく説明することを心がけています。特に認知症の患者さんの場合は、ご家族や施設のスタッフさんの協力が欠かせません。入れ歯を作ったはいいけれど、「こんなの嫌だ」とかなり抵抗されていた患者さんが、次回訪問した時にはすんなり使ってくださっていることもあって、周囲の方々の対応に助けられることも多いです。訪問歯科診療は食事をするという楽しみを治療や口腔ケアによってサポートする医療です。実際どういうものなのか、まず無料の検診で様子を見て、ご家族で検討してみてください。

ドクターからのメッセージ

高木 康隆院長

以前、訪問歯科診療でケアを続けていた患者さんが、ある日、以前のように外来に来られたことがありました。人はものがしっかり噛めて食べられるようになると、衰えていた体力も回復します。食べることの大切さをあたらめて認識し、地域密着の歯科医院として患者さんの健康を生涯サポートしていきたいという思いを強くした出来事でした。訪問歯科診療は今後ますます必要とされるでしょう。ご自身やご家族が通院できない状態になったときも、これまでと変わらず気軽に歯科診療を受けることができるよう、できれば通院ができる頃から訪問診療を行っている信頼できるかかりつけ医を持っておくと安心だと思います。

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