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食事療法と運動療法が大切
糖尿病の治療

太田医院

(入間市/入間市駅)

最終更新日:2020/09/23

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  • 保険診療

2019年に厚生労働省から発表された調査結果では、全国で約329万人と過去最高の患者数を記録した糖尿病。加えて、いわゆる糖尿病予備群が推計で1000万人いるともされている。そのような中、血糖値が高くても多くの場合で自覚症状がないことから、糖尿病に気づかない人や受けていた治療を中断してしまう人も少なくないのだという。しかし、そのまま放置してしまい、病状が進行してしまうと網膜症や腎症、神経障害、さらには脳梗塞や心筋梗塞などの合併症を引き起こす可能性が高くなるため注意が必要だ。そこで今回は、「太田医院」の院長で日本糖尿病学会糖尿病専門医でもある太田眞夫先生に、糖尿病の治療方法やなぜそのような治療をする必要があるのかなどを教えてもらった。 (取材日2020年2月7日)

糖尿病の合併症を予防するには、食事療法と運動療法にしっかり取り組むことが必要

Q糖尿病治療の基本的な考え方を教えてください。
A
1

▲生活習慣の改善についてわかりやすく説明してくれる

糖尿病治療で一番重要なのは、血糖値をできるだけ正常に近づけ、維持すること。その基本となるのが、生活習慣の改善です。2型糖尿病の方は、食事や運動の習慣に何かしらの問題がある人が多いですし、もし肥満があるのなら、標準体重にできるだけ近づける必要がありますので、適正な食事と運動をしていただきます。私はまず、「あ」の1増4減を指導しています。「歩く」ことを増やし、「甘いもの」「油もの」「あいだ食い(間食)」「アルコール」の4つを減らすことで、効率的にカロリーと糖質を減らしていきます。それでも血糖値のコントロールがうまく行かなければ、経口糖尿病治療薬やインスリン、注射薬などによる薬物療法も行います。

Q食事療法は、なぜ大切なのですか?
A
20200228 2

▲無理なく治療に取り組めるよう適切なアドバイスを心がけている

糖尿病は、余分なエネルギーを摂取したときに、それを体内で適正に処理できず、血液中に過剰なブドウ糖がある状態です。それを治療するには、余計なエネルギーを取らず、最少のカロリーを取ることが大切なのです。そのためには、その人の生活や体格などに応じて目標カロリーを設定し、さらに食事の内容も適正にする必要があります。最近では、糖質制限という考え方もありますので、糖質もできるだけ制限して一定量を取るようにしたり、1日3回の食事の摂取カロリーや糖質量に、なるべくばらつきがないようにするのが食事療法の基本です。実際の食事の内容は、管理栄養士の指導と食品交換表などを参考にしていただきます。

Q運動療法では、どのようなことをすれば良いのですか?
A
3

▲専門医として一人ひとりに合った治療法を提案してくれる

従来、糖尿病などの運動療法は、有酸素運動をすることになっていましたが、最近では高齢者のロコモティブシンドロームやフレイルを予防するために、少し負荷のかかる無酸素運動を軽めに取り入れるのが良いとされています。歩くことに加えて、スクワットや腹筋のような運動をすることで筋力や筋肉量の低下を予防するのです。そして歩く場合は、すり足にならないようになるべく足を高く上げるようにして、高齢者なら1分間に100歩前後、比較的若い人なら120歩程度と、その人に応じた目標歩数を設定し、普通より少し早めに歩くようにします。加えて、1日の歩数を高齢者なら6000歩、比較的若い人なら1万歩をめざすよう指導しています。

Q糖尿病の合併症には、どのような病気がありますか?
A
4

▲合併症を引き起こさないよう、定期的な検査検診が大切

合併症には大きく、太い血管に問題が起こる大血管障害と細い血管に問題が起こる細小血管障害の2つがあります。細小血管障害には、糖尿病網膜症と糖尿病腎症、糖尿病神経障害のいわゆる3大合併症があります。糖尿病網膜症になると、最終的に失明に至る場合もありますし、糖尿病腎症になると、最終的に人工透析が必要になることもあります。神経障害が起こると、痛みやしびれなどの症状に加え、足が壊疽して、切断しなくてはならなくなる場合もあります。大血管障害には、脳梗塞や心筋梗塞、足の血管が詰まってしまう閉塞性動脈硬化症などがあります。いずれも、生活に大きな悪影響を与えますので、予防することが大切になります。

Q合併症を起こさないために、何に気をつければ良いでしょうか?
A
5

▲患者が後悔しないために、専門的なことも詳しく説明している

食事療法と運動療法に加えて、必要であれば薬物療法も行いながら、血糖を適切な値にすることです。糖尿病の治療は、食事制限や運動など本人にとって快適ではないことが多いですが、とにかく治療を中断しないことが大切です。糖尿病は、多少血糖値が高くても自覚症状がほとんどない人が多いわけですが、治療を中断してしまうとその間に病気が進行して、気がついたときには目が一部見えないなど、非常に悪い状態になっていて、後悔するような事態が起こり得るのです。その予防のためには、糖尿病に関する自覚や知識が必要不可欠ですから、当院では、合併症などについて詳しく説明し、なるべく正しい知識を持ってもらうように努めています。

ドクターからのメッセージ

太田 眞夫院長

糖尿病は、気づかないうちに発症して、合併症が進行することがあります。ですから、定期的に健康診断を受けることや、自覚症状が現れたときの対応を速やかに行うことを皆さんには心がけていただき、もし糖尿病であることがわかったら、なるべく早く何かしらの治療を開始することが大切です。また、糖尿病は基本的に長く付き合わなくてはならない病気ですから、根気よく努力をしていただきたいと思います。そして、糖尿病に加えてメタボリックシンドロームがある人は高リスクですから、しっかりと生活習慣の改善、特に禁煙に努力していただきたいです。糖尿病であっても健康な体は維持できますので、ぜひそのように努めていただきたいと思います。

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