子どもがもともと持っている
ポテンシャルを引き出すための矯正
モリシタ歯科医院
(大阪市天王寺区/桃谷駅)
最終更新日:2022/09/13
- 自由診療
子どもの歯並びに悩む親は多い。いつからケアをしていけばよいのか、どの段階で矯正を始めればよいのか。そもそもわが子に矯正は必要なのだろうか。そんな基本的なことから、親身になって相談に乗ってくれるのが、「子どもが大好き」という「モリシタ歯科医院」の森下雅三理事長。同院では永久歯に生え変わる前から取り組める、歯列矯正用咬合誘導装置を導入している。歯並びを整えるのに役立つことだけでなく、口周りの筋肉の機能を改善することが期待できるという。「小児矯正は歯をきれいに並べるというよりも、その子の持っているポテンシャルを引き出してあげることが大切」と話す森下理事長に、子どもの歯並びが気になる親への熱いメッセージとともに、さまざまなことを教えてもらった。
(取材日2020年10月9日)
目次
子どもが幸せになるために。家族みんなで生活習慣を見直すところから、子どもの歯の矯正は始まる
- Q子どもの歯について、いつ頃から気にするべきでしょうか?
-
A
歯が生え始めてからでよいと思います。0歳からガーゼで拭いて……などの情報もありますが、私としてはあまり気にしません。下の前歯が生え始めた頃に、一度来院されてはいかがでしょうか。基本的にお子さんの歯というのは、いわゆるすきっ歯の状態が正しいです。不正な歯並びにならないためにどうするか、というと規則正しい生活を送ることが大切。早く寝て、早く起きて、朝・昼・晩、バランスの良い食事を取りましょう。何を作るにも、まずは材料がないと作れませんよね。それが食事です。食事を取って体を機能的に動かすことで、歯にも「こっちに生えろ」と指示を出すのです。その指示がないと、歯は違う方向へ生えてしまうことがあるんです。
- Q具体的にどんな生活をすると良いのでしょうか?
-
A
歯が生え始める時期はお子さんの歯や体が発育するために、とても大切な時間です。できれば、家族みんなで規則正しい生活をしていただくことが望ましいです。子どもは親の帰宅を待ちますから、帰り方なども注意してあげられたらいいですね。せめて朝は一緒に起きてあげるとか。よくコミュニケーションを取って、いつも笑顔が絶えないようにしてあげてほしいと思います。むすっとしていると頬がきゅっと締まるので、歯列が中へ倒れてしまうこともあります。あとは運動。筋肉が活動しないと骨も硬くなりづらいんです。日の当たる屋外で、しっかりと遊ばせてあげてください。その上で、必要に応じて矯正を取り入れられてはどうでしょうか。
- Qモリシタ歯科医院の矯正の流れを教えてください。
-
A
まず、正しい筋肉と舌の使い方を覚えてもらうことから始めます。具体的には、マウスピース型の歯列矯正用咬合誘導装置を用い、トレーニングを開始します。おうちにいる間と睡眠中に装着し、歯並びだけでなく口周りの筋肉の機能の改善もめざしていきます。お子さんによっては、これと並行しながら、型採りをして取り外し可能な床矯正装置を作り、顎の育成の補助をする場合もあります。小児矯正は歯並びというより、歯が並ぶスペースを確保することを大きな目的としているので、その子のポテンシャルをなるべく引き出すことを目的として、当院では取り組んでいます。
- Qこちらでの矯正の特徴は?
-
A
私としては、矯正中のお子さんに関することはいろいろと知りたいですし、教えてもらえたほうがいいと思っています。ですから、生活の仕方を少し伺うことも、診療の範囲内だと思っています。歯の相談がつい生活相談になってしまったりして、そういう意味でも当院は地元密着です(笑)。ワイヤーを使う矯正やマウスピース型装置を使う矯正もご用意しています。これらをお子さんの時期に応じて、必要なのか必要でないのかを親御さんと相談しながら進めます。費用についても同じです。お子さんが途中でやめたいと言えば、そこまで。いたずらに費用を頂くことは本意ではありませんし、その分を勉学や遊ぶための費用に使っていただきたいと思いますね。
- Q子どもの歯並びを気にする方に、メッセージをお願いします。
-
A
「子どもの歯並びが悪くなったのは私のせい」とご自分を責めるお母さんがおられますが、それは違います。逆に「お菓子ばかり食べてやめない」とおっしゃるのも違うと思います。両親とお子さんは、同じ方向を向いているべきと私は思います。歯並びが悪いのは誰かのせいではなくて、子どもが食事や生活の悪さを体を使って教えてくれているのです。子どもからのメッセージをしっかりと受け取って、家族みんなでそれを改めるべきですね。かといって何もかも、一気に変えるのは苦痛が伴いますから、ゆっくりと楽しみながら変えていけばよいと思います。子どもが歯並びを通じて、親を守ろうとしている、家族を守ろうとしていると考えてみてください。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正用咬合誘導装置を用いたトレーニング/1万5000円~、床矯正/22万円~、ワイヤー矯正/66万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/66万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。