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注意すべき高血圧や脂質異常症
早期受診で生活習慣病の危険を防ぐ

くりもと循環器クリニック

(大阪市東淀川区/瑞光四丁目駅)

最終更新日:2020/01/08

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現代の生活の中で、常に耳にする高血圧症、高コレステロールというキーワード。これらの先には動脈硬化や血栓があり、悪くすれば狭心症や心筋梗塞、脳卒中など一命に関わる病気を引き起こす場合もあるという。しかし現実には軽く見過ごしがちで、生活習慣病の一つとしてなんとなく気になってはいても、実際にどのような事態を招くのかよくわからないという人も多いのではないだろうか。そうした状況を重くとらえ、生活習慣病の治療に力を入れているのが「くりもと循環器クリニック」の栗本泰行院長。今回は長年にわたって診療を行ってきた循環器のエキスパートとしての立場から、高血圧を中心として循環器病の危険性と対策をじっくり解説してもらった。(取材日2019年12月17日)

狭心症や心筋梗塞は、ある日突然やってくる。事前チェックや生活の見直しで不安のない人生を

Qどのような症状があれば危険といえるでしょうか?
A
1

▲車いすでも動きやすいようにとバリアフリーで広い待合室

循環器系の生活習慣病には高血圧や高血糖、脂質異常症(高脂血症)などの基礎疾患があり、動脈硬化や血栓が進めば狭心症や心筋梗塞などの心疾患に至ります。じわじわと進行しているうちはほとんど症状が出ませんから、自覚症状があればかなり重症だといえるでしょう。高血圧だと、まず動悸や頭痛などが起こりやすいです。狭心症になると不整脈や胸の重苦しさ、締めつけ感などの他、首や肩に症状が出る場合もあります。狭心症や心筋梗塞は、悪くすれば突然死に至る恐ろしい病気ですから、自営業の方などは50歳を目安に特定健診などを受け、若い方でも動悸があって不安な場合は、一度検査を受けて脈拍を測ってみるのがいいでしょう。

Q危険を未然に防げるよう、セルフチェックなどはありますか?
A
2

▲循環器疾患を専門とする栗本先生

今は簡単に使える家庭用血圧計が普及しており、当院の患者さんも大抵の方が所有しています。血圧計を自宅に備えて自分自身で測ってみると、いろんなことがわかります。測定値は日本高血圧学会のガイドラインなどを参考にし、もし少し高いようであれば、なるべく頻繁に測ったほうがいいでしょう。毎日チェックしながら生活習慣を見直すことで、薬などを飲まずに血圧を落ち着かせていくことも可能です。また不整脈に関しては検脈といって、首や手首など脈のある場所に自分で触れてチェックする方法があります。特別な器具などは不要ですし、乱れているかどうかぐらいのことはわかりますので、時間のある時にぜひ一度試してみてください。

Q後回しにしていると、どのような事態になるでしょうか?
A
3

▲他人事と思わず、セルフチェックが重要

高血圧も脂質異常症も動脈硬化の原因となり、自覚症状のないままそれが進めば、何の前ぶれもなく、いきなり心筋梗塞や脳梗塞などの大きな病気を発症する危険性があります。急性心筋梗塞の3分の2は、ある日突然に起こるといわれています。「自分は元気で症状もないから大丈夫」と考えている人ほど注意が必要で、未然に防ぐには普段からの生活習慣や検査・受診がいかに大切かということですね。高血圧は日本人にはポピュラーな病気なのですが、目立った症状がないため、検査で引っかかっても半数程度の人しか受診しないといわれています。大きな病気に至る前に、どうか早めの検査や受診を心がけていただきたいと思います。

Q診療を受けながら、自分でできる対策はありますか?
A
4

▲患者がわかりやすいような具体的なアドバイスを送る

血圧は常に変動していますから、ワンポイントの外来で血圧を測っただけで1ヵ月分の薬を調整することはできません。そこで当院での取り組みですが、高血圧の患者さんには必ず血圧手帳をお渡しして、ご自宅で家庭血圧の測定値を記入していただきます。それを私たちが定期的にチェックすることで適切な診療や指導が行えるというわけです。続けていくことで患者さんも励みになりますし、その値を見ながらご自身の食生活などを見直していくことができます。具体的にはまず塩分を控えることですが、特に中年男性はメタボリックシンドロームの方が多いので、糖質や中性脂肪の過剰摂取にも注意を払っていく必要があるでしょう。

Qこちらのクリニックでは、どのような診療を心がけていますか?
A
5

▲突然にやってくる恐ろしい事態を未然に防ぐことが大切

中心になるのは食事指導ですが、何か一つだけを避けていればいいというものではありません。食生活を中心に生活背景全般にわたる広い範囲での見直しが必要で、それをいかにして実践していくかが一番のテーマとなります。人というのは、努力に対して効果が実感できればやる気が出るでしょう。例えば中性脂肪は直前の食事が影響しますから、3日間も節制すれば変化が感じられるかと思います。要は実感していただくこと。そして、どうすれば生活に自然に取り込んでいけるかを、患者さんと一緒に考えていきます。ただ「こうしなさい」というだけではなく、皆さんが一歩前に進めるような具体的なアドバイスを今後も続けていきたいと思います。

ドクターからのメッセージ

栗本 泰行院長

当院は「健康創造パートナー」をめざし、より健康的な生活を送るためのコンサルタントのような存在として地域の皆さんのお役に立ちたいと考えています。私は長く緊急カテーテル治療などをやってきましたが、どんなに高度な治療や手術をするよりも、まずは根本となる病気を未然に防ぐことが大切です。その段階からパートナーとして寄り添っていければ何よりだと思っています。生活習慣病ですから、生活習慣を変えていかねばなりません。決して簡単なことではありませんが、早めに続けていけば、突然にやってくる恐ろしい事態もきっと未然に防ぐことができるでしょう。そうしてまだまだ長い健康余命を楽しく送っていただきたいと思います。

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