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水野 芳樹 院長の独自取材記事

栄エンゼルクリニック

(名古屋市中区/矢場町駅)

最終更新日:2019/08/28

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名古屋市営地下鉄名城線矢場町駅から徒歩8分、栄駅からも歩いて12分ほどと好アクセスの位置にある「栄エンゼルクリニック」。内科の診療、健康診断の他に生活習慣病予防のため、管理栄養士による食事療法を行うなど、総合的な健康サポートを実施している。診療にあたるのは、感染症を含め多くの臨床経験を積んできた消化器内科のエキスパートで、肝臓疾患についても高い専門性を有する水野芳樹院長。設備面では高度な医療機器を導入し、総合病院レベルの環境で診療や健診が受けられる。消化器内科の専門家として、あらゆる疾患に対応したいという思いから、CTとMRIまで導入したという水野院長から、クリニックでのさまざまな取り組みについて話を聞いた。
(取材日2017年2月7日)

広い視野をもって一歩踏み出した診療に取り組む

幅広い対応が可能なこちらのクリニックですが、どのようなコンセプトがあるのでしょうか。

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私は20年近く総合病院に勤務し、より効率よく診療を行うことで1人でもたくさんの患者さんを診るという役目を果たしてきました。しかし当クリニックは、そのような短期集中型の治療とは逆の、患者さんと長い期間関わりながら健康の向上を図るという予防医療を取り入れた、複合医療施設です。健診部門があるので、病気で来院される前に各種検査を受けていただけば、病気で来院された際に以前の検査結果を参照することで、1回きりの診療ではわからないことを知ることができますし、毎年受けていただければ、前年度とのデータの比較もできます。このような長いスパンで関わることで、患者さんにとって効果的な療法が薬なのか食事なのか、また運動なのかを総合的に考えていくことができます。サプリメントを活用した療法なども取り入れ、あらゆる視点から健康のサポートを行える場所、それがクリニックのコンセプトです。

医療設備が大変充実していると伺いました。

はい、そのとおりです。総合病院にも引けを取らない設備を導入しています。現在、高度医療機関で検査を受けようとすると、クリニックで紹介状をもらい、総合病院へ行き、そこで受診してから検査の予約をする、といった手順を踏むため、患者さんは何度も病院に足を運ばなければなりません。クリニックでそういった検査を受けられれば、患者さんの負担は軽減され、医師側もより迅速な対応が可能になります。ここではMRI、CT、ハイビジョン消化器内視鏡、各種超音波検査機器など充実した設備を用いた検査が受けられます。私が消化器を専門としていることもあり、消化器系の検査機器は特に厳選しています。

こちらのクリニックの健診部門の特徴を教えてください。

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「女性が受けやすい健診」をめざしています。検査スタッフをほぼ女性にして、予約についても、電話はもちろん、インターネットからでも受信者のご要望に沿った日時やコースを選ぶことができます。利便性を高めることで、育児や家事、仕事に追われ忙しい毎日を送っている女性が気軽に受診できるよう、働きかけています。健診内容については、胃の検査は主流のレントゲン検査のほか、内視鏡検査を選択することが可能です。その内視鏡も、「NBI」という映像の色彩を変化させて食道がんや咽頭がんを見つけやすくする機能が搭載されたものを導入しており、より精度を重視した検査が可能です。

消化器内科の専門家として妥協しない診療を行う

先生は胃・腸だけでなく肝臓疾患のご専門でもあると伺いました。

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はい。消化器内科の中でも私の場合、胃腸だけでなく肝臓系についても専門としており、他院からの紹介で肝臓疾患の方も多く来院されています。肝炎など、高度な治療が必要となる疾患への対応もここでは可能です。開院前、総合病院の消化器内科でさまざまな疾患の治療に関わり、がん患者の方も多く担当していました。また救急医療の現場経験も長かったのですが、開院時に妥協せず高度医療機器を導入したのは、クリニックであってもその当時の診療と同レベルでの対応ができるようにという思いもあってのことです。

院長が医師をめざしたきっかけ、また消化器疾患に注力するようになったきっかけは何でしょうか。

小学生の頃に祖父と祖母が病気で亡くなり、その時に病気を治せるような仕事に就きたいと思ったことを覚えています。さまざまな診療科目から内科の、その中でも消化器疾患の分野に進みたいと思ったきっかけは、私が医師国家試験を受ける直前に父が大腸がんで亡くなったことでしょうか。「私が医師になるまで父が待っていてくれたら」と当時はよく考えました。胃がんや大腸がんといったがん疾患の多い消化器をより深く学びたいと思ったのは、父のことがあったからだと思います。その後国立がんセンター(現・国立がん研究センター)で内視鏡を用いた胃がんや大腸がんの治療について集中して学ぶことができ、実際に消化器の分野に大きなやりがいを感じました。

救急医療やがん医療の現場において、何か印象深い経験はありますか?

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救急医療において消化器内科の医師が行う処置は、吐血により救急車で運ばれた患者さんに対して迅速に内視鏡で止血することでした。今では薬も良いものがあり、胃潰瘍や食道静脈瘤などの疾患で吐血する人は少なくなりましたが、私が担当していた当時は、吐血して運ばれる人が大勢いました。吐血した人に胃カメラを入れるというのはとても困難なことで、経験を積んできた限られた医師にしかできないんです。私自身、長い期間処置の研鑽を積みました。がん医療については、どうしてもつらい告知をすることが頻繁にありましたが、その時には患者さんと一緒に涙を流しながら、話をさせてもらいましたね。「一緒に頑張りましょう」と声をかけた記憶が今でも心に残っています。

患者一人ひとりと向き合い続けるクリニックとして

健診後の栄養指導などにも取り組んでおられるそうですね。

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健診結果をふまえて食事管理が必要な方は、当クリニックの管理栄養士の指導のもと、プログラムを組んで数値の改善に取り組んでいます。その際には、患者さんの現状の生活リズムから何かを「足す」「引く」という微調整を行い、なるべく自然な形で効果を出していくようにしています。すべてを変えてしまっては患者さんの負担になり、長続きしませんから。まずは患者さんが無理なく続けられるよう、経過を見ながら行っています。私たち第三者が関わることで患者さんが挫折しないよう、励ましながら一緒に頑張っていけたらと思っています。

患者さんへの対応で心がけていることはありますか?

病気の説明をする際、患者さんが少し動揺されている、平常心でないということがよくあります。説明を受けている最中に一つの言葉に意識が集中してしまい、普段なら理解できることが理解できないような患者さんの心情をくみ取りながら、専門用語は使わず、わかりやすく話すよう心がけています。クリニック全体としては開院時にスタッフ全体の研修期間を2週間ほど設け、来院されたすべての方に丁寧な対応ができるよう徹底した指導を行いました。そのかいあって患者さんから、対応がとても良いとお褒めの言葉をよくいただきます。健診部門で検査後にアンケートを実施しており、寄せられた意見を積極的に取り入れるなど、診療部門と健診部門が一体となってより快適な環境づくりに努めています。

読者へのメッセージと、これからの展望をお聞かせてください。

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診療部門では幅広い健康サポートをしていますから、心配ごとがあれば悩まず相談して欲しいですね。健診部門ではやはり「がん」というものは人生に直接関わるとても大きな疾患なので、がん検診を含む健康診断を定期的に受けてほしいと思います。男女のがん発症率は全体で見れば男性の方が高いのですが、実は50歳前後までにがんを発症する確率は男性よりも女性の方が高いというデータが出ています。子宮がんや乳がんが比較的若い年齢から発症することもあり、50歳前後までの女性は特に積極的に検診を受けるべきなのですが、この年齢は女性にとって育児や介護、仕事など一番忙しい時期と重なるため、受診率がとても低いという現実があります。私たちの取り組みでこの現状を少しでも改善できればと思っています。

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