町野 哲 院長の独自取材記事
町野皮ふ科
(坂戸市/北坂戸駅)
最終更新日:2026/04/02
にっさい花みず木の県道39号線近くにある「町野皮ふ科」。町野哲(まちの・さとし)院長は、自身が病弱だった経験から、患者目線での診療をベースに2010年に同院を開業した。以来、常に知識のアップデートに努め、患者から求められる医療を積極的に取り入れている。現在では非常勤を含め15人の医師が在籍し、専門性の高い診療を提供すると同時に待ち時間短縮にもつなげている。2024年1月には新館をオープンし、光線治療や美容皮膚科の診療範囲をさらに拡充。日常のちょっとしたトラブルから、美容の悩み、より専門的な治療まで、さまざまな皮膚の悩みに対応できる環境を整えている。「目の前に困っている人がいたら少しでも助けになりたい」と語る町野院長に、同院の特徴や診療内容について話を聞いた。
(取材日2026年1月15日)
医師や設備の充実を図り一歩進んだ皮膚科診療を提供
幅広い世代の多種多様な症状に対応しているとお聞きしました。

そうですね。赤ちゃんの乳児湿疹やアトピー性皮膚炎、小さなお子さんのやけどやケガ、水イボ、思春期の学生さんのニキビ、働き盛りの世代の方の水虫と、当院を受診される患者さんは年齢層もお悩みもさまざまです。そのため、とにかく「皮膚の表面で見えるところのトラブルは何でも診よう」という姿勢で診療にあたっています。2023年の夏より医療脱毛やしみ・しわのケアといった美容皮膚科の診療もスタート。ナローバンドUVBやエキシマライトを備えて、円形脱毛症や尋常性白斑の光線治療にも力を入れています。2024年1月には新館もオープンし、さらに幅広い皮膚科・美容皮膚科診療を提供できるようになりました。
新館をオープンし、設備や診療内容がさらに充実したそうですね。
光線治療により力を入れるべく、エキシマライトと同じく円形脱毛症や尋常性白斑に対応するエキシマレーザーを導入。さらにIPL光治療機器やCO2レーザー、ピコレーザーなど、美容皮膚科用の先進の機器を一層充実させました。実は新館を建設するきっかけとなったのは、美容皮膚科に対する患者さんのニーズの高まりでした。患者さんの声を聞くと、見た目のお悩みが気持ちに与える影響は大きいと感じています。自己流のケアで「むしろトラブルが増えてしまった」というケースも少なくありません。医療脱毛でも多くの方にご来院いただいていますし、しみ・しわのケアや皮膚トラブルのケアなど、医師の視点からアプローチを提案し、お悩みの解消につなげたいですね。今後は、わき汗やわきがの治療も行えるようにしたいと考えています。
現在の診療体制を教えてください。

今は非常勤含め、15人の医師が在籍し、手術や訪問診療にも対応してもらっています。以前は待ち時間が非常に長く、患者さんにご負担をおかけしていましたが、医師の数が増えたことで待ち時間短縮につながっています。治療の説明や日常生活で気をつけることなどは、看護師が処置室などで患者さんにわかりやすく伝えてくれます。私自身は子どもの頃から病弱で何度も病院にかかっていたので、その時に感じていた「してほしいこと」「してほしくないこと」を当院の診療に生かすようにしています。診療の際にメディカルクラークと呼ばれるスタッフに同席してもらっているのは、その場でカルテを打ち込んでくれるので、私が患者さんと目を合わせて話ができるから。スタッフが皆、笑顔を大切にしているのも、自分だったらやはり笑顔で接遇されたほうがうれしいという理由からなんですよ。
日帰り手術や新たな薬の導入も積極的に行う
特に力を入れている治療はありますか?

円形脱毛症やアトピー性皮膚炎の治療には、力を入れていますね。円形脱毛症の飲み薬が開発されたり、アトピー性皮膚炎の注射薬が生後6ヵ月以上の子どもにも適用されたりと、これらの治療は近年、大きく進歩しています。当院ではこれまでの実績も踏まえながら、生物学的製剤を使った治療など、新たな治療にも積極的に取り組んでいます。またエキシマレーザーでの円形脱毛症や、ナローバンドUVBでのアトピー性皮膚炎や尋常性乾癬の治療にも関連しますが、対応できる光線治療の多さも当院の強みの一つです。新館開設にあたって拡充した美容皮膚科の領域にも、光線治療を広く取り入れています。
アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬の生物学的製剤を使った治療も可能なのですね。
はい。既存の治療で改善が見込めない重症や難治性の患者さんが対象となります。生物学的製剤の使用にあたっては知識・経験・体制が必要で、まだ、提供するクリニックが少ない治療です。地域の患者さんが遠方まで行かなくても専門的な治療を受けられるよう、必要と思われるものは積極的に取り入れたいと考え、導入しました。私は埼玉皮膚科医会の副会長を務めていることもあり、専門家の集まる講演会や勉強会で学びながら、治療や医療機器に関する知識を常にアップデートしています。それをスタッフにも共有し、スタッフも自主的に学びを重ねて、適切な治療と説明を提供できる体制を院内に整えています。繰り返しになりますが、アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬、円形脱毛症の治療は近年、大きく変わっていますので、長年にわたり悩み続けている方は、ぜひご相談いただきたいですね。
日帰り手術についても教えてください。

埼玉医科大学病院を中心に形成外科の先生にご協力いただき、大学病院で行っているような手術も提供しています。手術日は週に3日設けていますので、予約状況にもよりますが、長期間お待たせせずに対応できていると思いますね。形成外科の先生の中には美容面に詳しい先生もいらっしゃり、多様な技術を取り入れて粉瘤などの切除でも傷痕を残さないよう心がけています。また、ほくろの治療ではCO2レーザーを併用した治療も行っています。私自身も月2回、埼玉医科大学病院で診察しており、超音波を使った検査などは大学病院内で私が診ています。クリニックでも大学病院でも私が診察するので、患者さんにとっては一つの安心材料になるのではないでしょうか。
地域連携も大切に、人々の皮膚の健康を守りたい
日常生活でのケアに関するアドバイスにも力を入れているのですね。

まずは皮膚に関する理解を深めてもらおうと、日常生活に即した具体的なアドバイスを行っています。例を挙げると、しみはこすると増えて濃くなるので、洗顔料の泡をつぶさずに優しく顔を洗うこと。ニキビはいじらないことが大切で、頬づえなども悪化の原因になるので控えること。手荒れの薬を使っても改善が見られない場合は、使っている洗剤やハンドソープ、スマートフォンのカバーが症状を悪化させているかもしれないこと。この場合は、原因を突き止めるために、パッチテストを受けるのも一つの方法ですね。この他にも診療では、爪の切り方やボディーソープやシャンプーの選び方、靴の選び方など、さまざまなアドバイスを行います。お伝えした知識を生かしてもらうことで、健やかな皮膚を長く維持していただきたいですね。
往診もされているのですか?
高齢の患者さんからの「受診したいけれど通えない」というお声をいただいたのをきっかけに始めました。寝たきりの方の床擦れの治療など、皮膚科の医師が必要とされる場はたくさんありますし、患者さんやご家族から喜んでいただけると私もうれしいですからね。ご自宅のほか、介護老人ホームなどの施設にも出向いています。ハンディーの顕微鏡を持参していますので、その場で疥癬なのか水虫なのかの診断もつきますし、液体窒素などの治療道具一式も持っていきますので治療も可能です。現在の往診エリアは車で10分~20分の範囲です。
今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

埼玉皮膚科医会の活動を通して、今後も県内のクリニックや大学病院の先生方との連携は深めていきたいですね。患者さんを大きな病院に紹介する時や、患者さんが別の地域に引っ越したりする時などに、顔の見える関係が築けていれば安心して紹介できますからね。皮膚のことで困っている患者さんのために、できることは何でもしたいというのが当院の変わらないスタンスです。新館がオープンし、治療機器も一層充実して診療範囲も広がり、美容も含めた皮膚のお悩みにトータルで応えられるようになりました。私の考える理想の医療に近づいている実感はありますが、まだこれで終わりにするつもりはありません。これからも「私が患者さんなら何をしてほしいか」という気持ちを忘れずに、さらに診療を拡充させていきたいと考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とは医療脱毛(全身5回コース)/19万8000円、しみのケア/9800円~、しわのケア/9800円~、ほくろの治療(CO2レーザー)/9800円~

