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湯田 健太郎 副院長の独自取材記事

きくな湯田眼科

(横浜市港北区/菊名駅)

最終更新日:2023/09/15

湯田健太郎副院長 きくな湯田眼科 main

東急東横線とJR横浜線が乗り入れる菊名駅から徒歩1分。アクセス至便な場所にある「きくな湯田眼科」は、「先進の医療をより身近に」をモットーに掲げる眼科クリニックだ。一般眼科診療に加えて、高度な技術を要する眼科手術も多数手がけている。白内障手術や角膜移植、硝子体手術、眼内コンタクトレンズ手術、涙道手術、緑内障治療など各分野のプロフェッショナルである医師9人が在籍し、難症例の相談も少なくないという。インタビューでは網膜疾患や白内障の分野で研鑽を積んできた湯田健太郎副院長に、同院で受けられる診療について話を聞いた。

(取材日2023年8月24日)

身近なクリニックで高度な眼科診療を

30年以上にわたり、地域の眼科医療を担ってきたと伺いました。どんな診療をされているのでしょうか?

湯田健太郎副院長 きくな湯田眼科1

当院は私の父である湯田兼次院長が1992年に開院しました。開院当初から現在まで、私たちが変わらず持ち続けているのは「専門性の高い眼科医療を、安心して気軽に受けていただきたい」という思いです。ですから当院は身近な街の眼科クリニックでありながら、白内障手術や角膜移植、硝子体手術、眼内コンタクトレンズ手術、涙道手術、緑内障治療などの日帰り手術にも対応し、幅広い範囲の眼科疾患を診ています。手術ができる病院が少ない角膜移植や、網膜剥離の手術では、他院から患者さんを紹介されることも多いですね。治療の精度にもこだわっており、手術の経験が豊富な医師が担当しますので、難症例も含めてお任せいただければと思います。

専門性の高い診療を提供するための体制を整えているのですね。

そうですね。当院には医師9人と、看護師や視能訓練士などのスタッフ26人の総勢35人が在籍しており、皆で分担・協力し合って診療にあたっています。医師はそれぞれに得意な専門分野があるプロフェッショナルです。院長は神経眼科、私は網膜疾患と白内障が専門で、ほかにもぶどう膜炎や角膜移植、屈折矯正、コンタクトレンズなどに詳しい医師がそろっています。9人がおのおのの専門分野で力を発揮することであらゆる眼科疾患をカバーでき、院内で専門的かつオールマイティーな診療が可能になるのです。そのため、当院では入院が必要ないものであればほとんどの眼科手術に対応できます。もし入院が必要と判断された場合は、連携している病院にご紹介も可能です。

どんな主訴を訴える患者さんが多いですか?

湯田健太郎副院長 きくな湯田眼科2

特に相談が多いのは白内障です。白内障は、目の中でレンズの役割をする水晶体が濁って視力が低下する病気で、目がかすんだり、物が二重に見えたりします。多くは加齢に伴って発症しますが、アトピー性皮膚炎などのアレルギーや生活習慣病とも関連があるとされていて、20~30代で発症することも。生活に支障が出るようなら手術が必要になりますが、当院では日帰りで受けていただけます。手術は主に「超音波乳化吸引術」で行います。目の脇に小さな穴を開け、特殊な超音波器具を使って濁った水晶体を細かく砕いて穴から除去した後、人工の眼内レンズに置き換える術式です。この術式のメリットは傷が小さく済み、手術時間も約5分と短く低侵襲であること。ただし、病気が進行して水晶体が硬い場合は超音波で砕けないため、白目の上を切開して水晶体を丸ごと摘出する「水晶体嚢外摘出術」が適応になる場合もあります。

白内障や眼瞼下垂、涙道手術など幅広い眼科手術に対応

白内障手術では、眼内レンズ選びも重要だと聞きます。

湯田健太郎副院長 きくな湯田眼科3

眼内レンズには「単焦点レンズ」と「多焦点レンズ」があり、種類によって焦点を合わせられる距離が異なります。患者さんのライフスタイルや見え方の好みなどによって適したレンズを選ぶことが大切ですから、当院ではご本人のご希望をしっかりとお聞きし、検査に基づいてレンズ選びをサポートしています。またレンズ選びでもう一つ考慮しておきたいのは、光の明暗や色の濃淡の見え方です。「コントラスト感度」といいますが、「高次収差」という微細な屈折異常がある人が多焦点レンズを入れるとこのコントラスト感度が落ちてしまう場合があります。そのため当院では高次収差を確認するための検査機器を導入し、目の状態を細かくチェックした上で、ご本人にとってより良い見え方になるようなご提案を心がけています。

ほかに相談が多い疾患はありますか?

眼瞼下垂と流涙症の患者さんもよく来られます。眼瞼下垂は目元の筋肉が衰えることによってまぶたが開きにくくなる病気で、こちらも日帰り手術が可能です。流涙症は、いわゆる涙目のこと。涙は目が乾かないように常に生成されていますが、通常は涙道を通じて鼻に流れていくのであふれることはありません。しかし鼻涙管閉塞症といって、何かしらの原因で涙道が詰まると、涙があふれて常時涙目になり、「目やにがたまりやすい」「視界がぼやける」といった不快な状態に。当院ではこの鼻涙管閉塞症に対する手術を行っており、CTや涙道内視鏡などを用いて鼻涙管の中の状態を確認し、シリコーン製のチューブを涙道から鼻に通して詰まりの解消を図ります。初期であれば15分ほどで終わる手術ですが、「涙目くらい大したことない」と放置してしまうと重症化し、手術が大がかりになってしまうことも。気になったらお早めにご相談いただくことをお勧めします。

眼内コンタクトレンズの日帰り手術にも力を入れているそうですね。

湯田健太郎副院長 きくな湯田眼科4

そうですね。近隣の開発が進んだこともあってここ数年で20~30代の若い世代のご来院が増え、近視や乱視の矯正を目的に眼内コンタクトレンズ手術を希望される方も多くなってきました。手術は点眼麻酔をした上で、目の脇に小さな穴を開けて、虹彩と水晶体の間に薄いレンズを挿入します。よく比較されるレーシック手術との違いは、角膜を削らずに済み、後からレンズを取り出すこともできるので、術前の状態に戻せるところでしょう。将来もし白内障などのほかの眼科疾患にかかった場合も、レンズを取り出せば問題なく治療を受けられます。自由診療で費用はかかりますが、目の状態が変わらなければ半永久的に眼鏡やコンタクトレンズを装着せずに過ごすことが期待できます。特に花粉症などのアレルギーでコンタクトレンズの装着が難しい方や、強度近視で眼鏡が重たく負担がある方には、有用な選択肢の一つではないでしょうか。

専門性を磨きながら、患者に寄り添う診療をめざす

こちらで行っている角膜移植について教えてください。

湯田健太郎副院長 きくな湯田眼科5

角膜移植は、本来透明であるべき角膜が白く濁ったり、変形したりした場合に新しい角膜を移植する手術です。角膜が濁る原因には、外傷や水疱性角膜症などの病気、眼科手術の合併症、先天的な要因が挙げられます。精密な技術を要する難しい手術ですが、当院では角膜内皮移植を多数手がけてきた医師が手術を担当していますのでご安心ください

硝子体の手術にも対応可能だそうですね。

硝子体は眼球の中を満たしている透明なゼリー状の組織で、硝子体手術はその硝子体に異常が起こり、目の奥にある網膜に光が届かなくなって視力が低下した場合に行われる手術です。当院では、硝子体の老化により網膜の真ん中にある黄斑の表面に膜が張る「黄斑上膜」や、目の中の出血、網膜剥離などの場合に行います。目の中を触る非常に繊細な手術で、網膜裂孔や網膜剥離のリスクが伴うので、適切な手順を守ることを徹底し、安全性に配慮して進めています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

湯田健太郎副院長 きくな湯田眼科6

今後も「先進の医療をより身近に」をテーマに、眼科クリニックとしてさらに専門性を磨いていきたいですね。手術では患者さんの負担を減らせるように努めていますので、例えば緑内障と網膜剥離の同時手術も可能です。合併症がある方もご相談ください。一方で、患者さんに寄り添うことも大切にしていきたいです。当院に来られる患者さんは困り事や不安を抱えているはずですが、それをはっきりと口にされる方は実はあまり多くありません。しかし、「目は心の窓」と例えられるように、本音は目から読み取れるといいます。私も患者さんと目と目を合わせて、お気持ちを理解した上で診療を行う医師でありたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

多焦点眼内レンズを用いた白内障手術(選定療養)/通常の手術費用に加えて、片眼24万2000円~、眼内コンタクトレンズ/30万8000円~

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