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東 孝典 院長の独自取材記事

あずまリウマチ・内科クリニック

(狭山市/狭山市駅)

最終更新日:2019/08/28

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免疫機能の異常で起こるとされる膠原病。中でも患者数の多い関節リウマチは、20〜40代の女性に多いとされ、50人に1人は発症していると言われている。「少しずつ関節が変形している」「薬を一生飲まなければいけないのか」など、多くの患者が不安の日々を送る中、こうした患者をチームで支えて治療を行うクリニックがある。西武新宿線狭山駅を出てすぐ、スカイテラス3階にある「あずまリウマチ・内科クリニック」は、患者の不安を取り除きながら、ワンストップで治療を行っている。院長である東孝典先生に、リウマチ・膠原病治療に重要なこととは何か、詳しく話を聞いた。
(取材日2017年9月12日)

痛みと炎症を抑え、寛解からドラッグフリーが目標

整形外科や呼吸器の外来など、関連する診療科を充実させている理由は?

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リウマチ患者さんを多く診療するうちに、この患者さんは、外科的な処置が必要なのかどうかといったことを、すぐに判断してもらう必要性を感じ、スタッフからも同じような声が上がりました。通常は、紹介状を書いて、患者さんがそれを持って整形外科を受診するのですが、どうしてもタイムラグが生じ、治療が遅れがちになってしまいます。ワンストップでスピーディーな治療を実現させるために、整形外科の先生に来ていただいています。2017年の4月からは、呼吸器専門の外来も開設しました。リウマチの薬を使用している方は、肺炎や感染症にかかりやすく、今までは清瀬にある複十字病院を紹介していました。ところが、できるだけ早期に専門的な治療を行いたいと、複十字病院から呼吸器の診療を申し出てくださり、来ていただくことになりました。

関節リウマチのリハビリテーションの目的は何ですか?

関節リウマチのリハビリテーションは、主に疼痛緩和を目的とし、他にも、関節が固まってしまわないように、関節の可動域の確保と改善を目的としています。理学療法士が直接患者さんの体に触れ、関節や周囲の筋肉がやわらかくなるよう徒手によるリハビリテーションを行い、同時に、温熱療法なども組み合わせます。以前こんな症例がありました。施設に入っていて歩けなくなってしまった方がいて、年のせいだろうとご家族の方も諦めていたのですが、関節を痛がるので検査をしたところ、関節リウマチだとわかりました。治療と同時に、リハビリテーションも開始したところ、薬の効果と相まってか、歩けるまでに回復しました。積極的なリハビリテーションが治療効果を高め、著しい身体機能の回復に結びついたと思われます。

患者への治療目標が、とても明確に設定されていますね。

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私たちにとっては、当たり前のことなのですが(笑)。まず、患者さんの関節の痛みと炎症を抑え、日常生活を取り戻し、寛解から最終的にドラッグフリーを目標としています。ちなみに当院でいう寛解は、一般的な寛解よりも厳しい基準を設けていて、炎症反応や自覚症状がなく、関節の変形も抑制されて、血液データもすべて正常値であることを指します。すんなりと寛解までいく人もいれば、波がありながら到達する人もいて、患者さんそれぞれに寛解までの道のりは違います。治療に入るタイミングも大事で、早期に治療を始めた人や、服薬に前向きな人ほど、結果が早く見えてくる傾向がありますね。

医師をはじめスタッフ全員が、チームで患者を支える

東先生は必ず患者さんの顔を見て、訴えを丁寧に聞いて診療されていますね。

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診療中は、患者さんの治療に専念するため、カルテへの入力は、すべて事務の担当が行います。また横に看護師が控えていて、私と患者さんが話している内容から、以前処方された薬など、必要な情報を伝えてくれるようになっています。私が治療で特に重要視しているのは、関節リウマチを抑え込むための戦略をどのようにするかです。患者さんの表情を見て、薬を服用する気があるかどうか、ないようだったら注射にしたほうがいいか、基礎疾患を持っていれば、さらに複雑になります。どの治療が合うか、ベストの治療を患者さんと話しながら選んでいきます。また、患者さんは関節が変形してそのままになってしまうのではないか、一生治らないのではないかと、多くの不安を抱えています。治療の最初は「関節リウマチは治癒する疾患なので、頑張って治療をしていきましょう」というところから入ります。

リウマチコールも患者さんにとっては心強いですね。

当院では、患者さんに電話番号を渡していて、24時間いつでも私と連絡が取れるような体制を敷いています。出られないこともあるので、10回コールしたら、看護師長に転送される仕組みです。電話番号を伝える際、患者さんには2つのことを約束しています。1つは「こんなことを聞いていいのかな」と思ったら電話をすること、2つ目は、つながるまで電話を切らないことです。疾患に対しての疑問や不安を解消することは、患者さんが治療に対して前向きになれる力になるはずです。だからこそ、遠慮なくなんでも話してほしいと思っています。

開業当時から残薬調整も行っているとのこと、どのような目的からでしょうか。

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残薬調整の目的は、残っている薬を再度処方するのはもったいないというのもありますが、治療を行う上で、薬がちゃんと服用できているかをチェックすることにあります。再診票の中に、処方する薬はいつも通りの量でいいのか、いつもより少ないほうがいいのか、前回処方されていないが必要な薬はあるか、本日薬は必要がない、を患者さんが選んで丸を付けます。残っている薬をメモに書いて持ってくる患者さんもいます。例えば夜は飲酒をするので薬が飲めないという人は、朝一回だけ服用する薬に変更するなど、患者さん一人ひとりに合った薬の調整を行い、きちんと服薬できるようにしていきます。治療のためには服薬が欠かせません。こういったことも、当院の患者さんの寛解につながっていると思います。

関節リウマチは治癒がめざせる、諦めないでほしい

治験にも数多く参加しているそうですね。

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当院では製薬会社からの依頼を受けて、治験に参加しています。私が患者さんをエントリーしているのですが、患者さんの中には、治験に対して抵抗がある人もいるので、細かく丁寧に説明し、もし治験に入れなかった場合の治療方法もきちんと説明します。患者さんは治療方法を納得し、安心して治験に参加することができます。こういった方々がいるからこそ、新薬が承認され、治療が進歩を遂げることができるのです。

スタッフが患者さんに積極的に声をかけていますね。

僕はあまり1人の患者さんに時間を多くとることが難しいので、その分、スタッフが疾患のことや治療のことを、納得がいくまで患者さんに説明してくれます。また、医療関係以外のスタッフの存在も重要です。受付では、来院された患者さんに、必ず「風邪をひいていませんか?」と声をかけ、容態を確認しますし、例えば、いつもつえを突いてきている患者さんが、今日はつえなしで来られたら、診療の前に看護師や私に伝えてくれるなど、患者さんの些細な変化や情報を伝えてくれるので、診療のヒントになることも多いですね。

お互いのコミュニケーションはどのように図っているのですか?

当院の理念は「患者さんの幸せの先に、私たちの幸せと喜びがあると信じてクリニックを運営していきます」というもの。だから私1人だけではなく、全員の協力が必要なんです。そのために、全体ミーティングや週ミーティング、部署ミーティングなど、さまざまなミーティングを通して連携を図っているのと、毎日日直を決め、伝達事項等、全員と必ず話す機会を設けています。これは、スタッフが自主的に始めたことなんですよ。チームワークの良さは、ここから生まれているのかもしれません。

最後に患者さんに向けたメッセージをお願いします。

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現在ドクターは、私の他に、大学病院や総合病院から5人の医師に来ていただいています。難しい症例の患者さんについては、月に1度、埼玉医科大学総合医療センターの先生に来ていただき、治療に関する情報交換も行っています。関節リウマチは治る病気になりつつあります。頑張って治療を行えば、8割の方は症状がなくなります。関節が変形してしまっても改善しますし、痛みも取れるので、ぜひ、諦めないで治療を行ってください。

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