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平井 雅也 院長の独自取材記事

平井クリニック

(津島市/蟹江駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR関西本線蟹江駅から車で北西方向へ10分ほどのところにある「平井クリニック」。広々とした専用駐車場が20台分ほど用意されているので、自家用車でのアクセスも便利だ。院長を務めるのは、心臓血管外科の医師として豊富な手術経験を持つ平井雅也院長。総合病院の勤務医として25年以上研鑽を積んだのち、介護や介護サービスの仕組みについて学ぶため、介護老人保健施設の施設長に就任した。2009年に同院を開業してからは、一般内科や外科、循環器内科など幅広い診療内容に対応する一方で、介護が必要な高齢者とその家族に対して介護保険や介護施設のアドバイスをすることも多い。穏やかな語り口から患者思いの優しい人柄が感じられる平井院長に、診療に対する思いをたっぷりと語ってもらった。
(取材日2018年4月26日)

介護施設での経験を生かし高齢者に寄り添う診療を

開業までの経緯を教えてください。

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名古屋大学医学部卒業後は、心臓血管外科の医師として循環器疾患の治療に携わってきました。約25年間の勤務医時代では数多くの手術を経験し、「治る手助けをした」というやりがいと誇りを感じてはいましたが、手術後に患者さんを長期間診るという経験があまりありませんでした。手術をして状態が落ち着くまでを診るのが僕の主な仕事だったんですが、その短い期間だけでなく手術の前後も自分で診たいと思ったんです。また、先に開業した知人たちからも、患者さんを診られる範囲が広がるだけでなく、他の病気を診る機会や患者さんの家族や生活に関わってくる部分も増えてくるという話を聞いて、今まで経験したことのない領域に手を広げられることに魅力を感じ、開業を決めました。

開業前には介護の仕事も経験されたそうですね。

1年半ほどでしたのでそれほど長い期間ではないんですが、介護老人保健施設の施設長として介護の現場を経験することができました。勤務医時代に心臓手術をした患者さんの中には、手術で体力を消耗してしまうお年寄りも多かったんです。せっかく手術で悪いところは治っているはずなのに、体力が落ちてしまったせいで手術前よりも元気がなくなってしまったり、もともと自分で元気に買い物へ行っていた方が、足腰が弱くなって歩けなくなってしまったりするケースもありました。手術をすれば寿命が伸びるかもしれませんが、自立して生活できる健康寿命という点ではどうなのかなという葛藤もあって、少し現場を離れてそういう勉強をしてみようと思ったのがきっかけです。

実際に介護の現場を経験されてみていかがでしたか?

実は勤務医時代には、介護といっても介護保険の申請に必要な主治医意見書を書く程度で、何が行われているのかはほとんど知らなかったんです。それが実際に介護の現場で働いたことで、介護施設の種類にはいろいろあってそれぞれに役割が違うこと、どうやって介護をするのか、どのような仕組みになっているのかなどを詳しく知ることができて、とても勉強になりました。

その経験は現在どのように生かされていますか?

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介護というのは急に必要になることが多いんですが、そうするとどうしたら良いのかわからずに途方にくれてしまうご家族も多いんです。そんな時にアドバイスができるようになったのは良かったと思います。また、ご家族の方から相談がなくても、診察中の会話の中で気になる様子があった時には、それとなく話を聞いてみたりすることもあります。診察の短い時間だけでは気づくのが難しいこともあるんですが、例えばお薬の飲み残しが増えてきたり、今までと様子が違うなと感じたりしたときには、こちらから何かお困りのことがないか声をかけています。

リスクを根気よく伝えながら患者の治療意欲を引き出す

どのような患者さんが多くいらっしゃいますか?

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循環器が専門なので、健康診断で血圧やコレステロールが高かったり糖尿病の症状が気になったりして来られる方が多いですね。あとは心臓の症状で胸の苦しさや動悸、腎臓などの症状の場合はご自身でインターネットなどを使って調べて来られる方も多いです。

禁煙相談や睡眠時無呼吸症候群などの診察もされているそうですね。

喫煙や睡眠時無呼吸症候群の方は、動脈硬化や高血圧などいろいろな危険が高くなるんです。これは私が専門にしている循環器の領域に深く関わってくる部分ですので、きちんと対応していかなくてはいけないなと思って開業から1年ほどして始めました。例えば、禁煙するだけで喫煙時に比べ生活習慣病のリスクは低くなりますし、薬を飲んでもなかなか血圧が下がらないという方の中には、睡眠時無呼吸症候群が原因になっている方も多いんです。だからこそ専門の外来が必要だと思いました。

治療に対する意欲を引き出すコツはありますか?

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禁煙にしても睡眠時無呼吸症候群にしても、自覚のない方は「やって良かった!」という達成感がないので、治療の継続率というのは良くないのが事実です。昼間の眠気や体のだるさなど自分で自覚症状がある場合には頑張って通うことができますが、そうでなければお金を払ってまで治療を継続したくないという方も多いんです。そういう患者さんには、リスクの部分を繰り返し説明していくことが大切かなと思っています。そのまま放っておいたら心筋梗塞や脳血管障害などの危険性があることなどを伝えるんです。ちょっと脅しみたいな感じもするんですが、一般の方にはそういうリスクはなかなかイメージしにくいので、きちんと伝えることが大切だと思います。

一人ひとりの体質や症状に合わせた漢方治療にも対応

漢方治療も行っているそうですね。

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もともと漢方というのは面白い薬だなと感じていて、興味があったので開業する時に勉強しました。漢方と西洋薬というのは薬の使い方がまったく違っていて、西洋薬では良くならなかった症状が、漢方で改善されるケースも珍しくありません。特に女性の場合、更年期の症状や生理に関係した体の不調、冷え性などは西洋薬だと対応しきれない場合もあるんですが、その場合に漢方薬が合えば改善できることも多いんです。また、漢方治療では漢方用の診察というのがあって、脈を見たり舌を見たり、おなかを見せてもらったりしながら患者さんの自覚症状を重視しながら合う薬を探していきます。今まで他ではなかなか取り合ってくれなかった「なんとなく調子が悪い」というような不定愁訴に悩む患者さんの中には、漢方を処方されて良くなる方や、話を聞いてもらえるだけでうれしいという方も多いんですよ。

開業して9年ですが何か変化を感じますか?

自分も含めて皆さん年を取っていきますよね。通ってくるのが難しくなった方もいて、往診が必要かなと感じることもあります。通院できなくなった方をサポートできるよう、今後、在宅医療の体制を整えていきたいと考えています。その他の変化としては、この9年ほどでいろいろな情報をテレビやネットから勉強してくる患者さんが増えてきましたね。積極的に知ろうとする姿勢は素晴らしいと思うのですが、偏った情報を信じてしまって不安になりすぎてしまったり、誤解してしまったりという方が多いのも事実で、そういう患者さんに対しては、丁寧に説明をして正しく理解していただくように心がけています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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これからも地域のかかりつけ医として、皆さんに愛されるクリニックをめざしていきたいと思います。体調のことに限らずご家族の相談など、どんな些細なことでも構いませんので気軽に相談していただけたらうれしいですね。

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