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矢内原 敦 院長の独自取材記事

矢内原ウィメンズクリニック

(鎌倉市/大船駅)

最終更新日:2019/08/28

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大船駅近くのビルにあり仕事の前後でも通いやすい「矢内原ウィメンズクリニック」。玄関を開けると、まるでインテリア雑誌から抜け出てきたようなおしゃれな空間が広がり、少しでもリラックスできるようにと矢内原敦院長の心遣いが感じられる。「常に謙虚さを忘れずにいたい」という控えめで温かな矢内原院長の周りには、優しい笑顔のスタッフが集まり、穏やかなムードに満ちている。同じく大船にあり、父・矢内原 巧先生が院長を務める矢内原医院とも連携し、「妊娠から出産まできちんと関わりたい」と語る矢内原院長に、日々の診察にかける思いや考えなどを聞いた。
(取材日2015年10月27日)

患者それぞれに合わせたパーソナライズな治療

産婦人科の医師、中でも生殖医療に関わろうと思われたのはなぜですか?

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祖父も父も産婦人科の医師です。そんな2人の背中を見て育ちましたから、私も自然と産婦人科の医師の道を目指すようになりました。また、生殖医療はまだまだ解明されていない部分が多く、純粋に学問的な魅力を感じたということもありますね。患者さんの人生にとても大きな影響を与える分野でもありますし、たくさんの方のお役に立てれば、と思っています。息子の私が言うのもなんですが、私の父は話しているだけでなんとなく病気が治ってしまうような気がする仙人のような人なんです(笑)。医師としてはもちろん、人としても私とは格が違うなと、父を見ていて感じます。人間として、もっと幅を持ちたい、もっとゆとりを持って患者さんと向き合っていきたいと思いますね。

担当医制を採用され、それぞれの患者さんにあった治療を心がけていらっしゃるそうですね。

どんなご病気もそうだと思いますが、不妊治療においては特に家庭的個人的背景が大きく影響してしまう場合があると考えています。プライバシーに関わるとてもデリケートな部分ですが、それを改善できれば妊娠が期待できるケースもあるのです。できるだけ患者さんのことを理解し治療するには、医師との信頼関係が重要ですので、患者さん一人ひとりと良好な関係を築けるよう担当医制を導入しています。また、体外受精にしろ誰にでも通用する治療法はありません。様々な要因が重なり治療の成果につながるのだと考えています。とはいえ、患者さんの時間も費用も取り戻せない大切なものですので、それぞれの方に必要な検査、適切な治療を行いたいと思っています。そのため、診察は予約制にしカウンセリングや漢方治療まで様々な選択肢をご用意しています。それらを組み合わせ、患者さんにあった治療を提供するのが当クリニックの「パーソナライズ」という考え方です。

先生ご自身が患者さんと向き合う際、大切にしていることは何でしょうか?

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患者さんに対してはもちろんのこと、すべての事に対して謙虚な姿勢でいようと努めています。生殖医療はともすればエゴに走りがちです。自分が良いと思って行うことが、必ずしもほかの人にとっても良いこととは限りません。いつも自分はベストな治療ができているのだろうか、と考えています。答えがすぐに出るものでもありませんから、患者さんに自分の話すことがきちんと伝わっているだろうか、患者さんのことが理解できているだろうか、など常に意識しながら謙虚な気持ちで向き合いたいと思っていますね。

日常生活の負担にならないような治療法を考える

治療の際、患者さんにお伝えになっていることはありますか?

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不妊治療は比較的歴史の浅い治療法です。不妊治療により授かったお子さんが将来どのように成長するのか、またさらにそのお子さんへの影響はあるのか無いのか、病気のリスクはどうなのか、誰も分かりません。それは患者さんも、われわれ医師も同じです。例えば多くの方が受けているレーシックという視力回復手術がありますが、眼科の医師の中には将来の失明リスクを訴えている方もいらっしゃいます。そういったまだわからない部分が多くある、ということは必ず患者さんにお話しするようにしています。次世代のことも考えると、ただ単に妊娠すればそれでよいというのは違うのではないでしょうか。

仕事と治療を両立されている患者さんも多いと伺いました。

私の印象ではお仕事をされている患者さんの方が多いですね。当クリニックでは体外受精などの採卵も細く痛みの少ない針を使って、朝の7時半頃から始めますので、採卵後8時半くらいには仕事に向かわれる方も多くいらっしゃいます。どんな方にとっても通院は負担になりますよね。今は自宅で、患者さんご自身でしていただけることも増えましたし、いかに通院回数を減らすか、時間を短縮するかということは常に考え、できるだけ治療が日常生活の負担にならないように工夫しています

お父さまの産婦人科医院がお近くに移って来られましたね。

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はい。父が院長を務める産婦人科の矢内原医院が、2013年に由比ヶ浜から当クリニックから近いところに移転してきました。もちろん患者さんの心情に配慮して互いの存在が感じられないくらいには離れています。私も非常勤で務めさせていただいております。やはり産婦人科の医師としては、妊娠から出産まできちんと関わりたい、見守りたい、というのが共通の思いですから。長年様々な経験を一緒に積んできた患者さんがご出産されるときは、感慨深いものがありますね。患者さんの負担になってはいけないのでそういう思いはできるだけ表には出さないよう努めていますが、陰でスタッフと一緒にとても喜んでいます。生殖医療に携わる医師の多くがお産まで関わることが難しい状況の中で、私は本当に恵まれていると思います。

今後は小児科も開院。産科とも併せた総合的な関わりを

矢内原医院とはどのように連携をされているのですか。

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患者さんには少々高齢の方も多いですし、治療にかける思いもわかった上で、それぞれの医院の医師が診療に携わっていますので、良い環境が整いつつあります。矢内原院は分娩に関して豊富な経験と知識を持っていますし、互いに連携することで適切なケアができていると思います。

クリニックの今後の展望を教えてください。

患者さんのさまざまな背景や、妊娠に至るまでのご努力を知っている者がお産に関わることで、少しでも安心していただけたらと分娩にも携わるようになりました。今後はもう少し範囲を広げ、お子さんの成長も見守らせていただければありがたいなと、小児科医院を開院することにしました。こちらも近いところですが、お互いの気配が感じられない程度に離れた立地を予定しています。幸いとても良い小児科の先生がお引き受けくださいました。当クリニックはチームでご妊娠まで関わらせていただいていますが、矢内原医院を通じてお産を、さらに小児科を通じてお子さんの成長をチームで見守らせていただけるという、私の理想に近い環境ができつつあります。また不妊治療を経て生まれたお子さんがどのように成長するのか、生殖医療に関わる者として知る必要があり、適切なフィードバックをしていくことも重要だと思っています。

最後に患者さんへメッセージなどはありますか?

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近年、不妊治療に対するハードルが低くなってきたと感じます。マスコミで不妊治療をされている方を紹介してくださる機会が増えた影響もあるとは思いますが、年齢による確率論的な話もありますし、良い傾向だと感じています。不妊治療というと、体外受精や顕微授精などを思い浮かべる方も多いとは思いますが、それがすべてではありません。むしろ、当クリニックではそのほかの選択肢の方を多くご用意しています。患者さんのお気持ちを急き立てるのは嫌なのですが、初診の年齢が若いほど治療の選択肢が増えるのは事実です。ですが、お子さんを望まれるお気持ちになられるのが不妊治療を始める第一のタイミングだと思います。もし何か気になることがあればあまり思い悩まずに気軽な気持ちで受診していただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人工授精/約2万円、体外受精/20〜35万円(すべて税抜き)

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