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仲田 裕 院長の独自取材記事

立花クリニック

(松山市/いよ立花駅)

最終更新日:2021/10/12

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伊予鉄道横河原線・いよ立花駅から徒歩2分の所にある「立花クリニック」。院長の仲田裕(なかた・ゆたか)先生は、日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医。肛門疾患を中心に、外科領域の診療のほか、消化器系の疾患や成人病などにも対応している。痔の治療に特に力を入れており、日帰り手術やALTA療法(内痔核硬化療法)の豊富な実績を持っている。患者にできるだけ楽な気持ちで来院してもらえるように、完全予約制の診療時間を設けるなど、きめ細かな配慮がうれしい。どんな質問に対しても快活に笑顔で答えてくれた仲田院長。クリニックで行っている痔の治療や、患者への接し方で心がけていることなどたっぷりと語ってもらった。

(取材日2020年7月13日)

「痔の治療に行きやすいクリニック」でありたい

開院に際して、この場所を選ばれたのはなぜですか?

Df1

開業は2007年でした。当時松山市内で痔の治療を中心に行うクリニックは数少なかったので、地域の患者さんだけでなく、広いエリアから患者さんが来られることを想定していました。ですから、松山市内の中心部に位置し、わかりやすい場所がいいと考えました。いろいろな条件を満たした場所としてここを選んだんです。最寄りのいよ立花駅から歩いて2分なのでアクセスの便も良いし、目印になる物件も多いのでわかりやすいだろうと思いました。車で来院される方も多いことが予想されましたから、12台分の駐車場もあります。

クリニックはモダンなインテリアで落ち着ける雰囲気です。

患者さんに少しでもリラックスしていただけるようにと考えました。内視鏡室や処置室、点滴室は個室にし、ゆったりできるスペースを確保しています。女性が入りやすいようにしたいというのと、院内は病院っぽくないようにしたいとは思っていました。インテリアは濃い茶色を使って落ち着ける感じの空間をつくり、自分が好きだからというのもあるのですが、それぞれの空間に絵を飾っています。

痔の治療を中心にということで空間づくりだけでなく、配慮されていることはありますか?

Df2

お尻の病気ということで、診察を受けるのが恥ずかしい、人に知られたくない、と思う患者さんがおられます。痔の症状に気づいてはいるけれど、診療を受けたことがない人は少なくないと思います。患者さんのお話によると、症状を自覚してから来院まで7、8年も悩んでいるという方が多いですからね。来院のハードルを下げるために、ちょっとした工夫はしています。受付で「痔です」ということを言わなくていいようにしていたり、診察室と検査室を分けたり。また、検査は精神的な負担が少ない姿勢で受けてもらうようにしています。できることならほかの患者さんがいない時に来院したいという方もおられますから、月・火・木・金曜の14時から14時30分まで完全予約制の診療枠を設けています。

病態に応じて日帰り手術とALTA療法を提案

どういった主訴で来院される患者さんが多いですか?

Df3

8割が痔の患者さんです。痔の患者さんは広いエリアから来てくださっています。当院は日帰り手術をしておりますので、それを望まれて来院される方も多いですね。残りの2割は、高血圧や高脂血症などの生活習慣病の患者さん、腹痛やおなかの調子が悪いなどの症状を訴えて来られる方などです。この地域に住んでおられたり、この近くで勤めてされたりしている方が、内科的な主訴で来院されるというのもあります。開業前、大洲市の喜多医師会病院に勤務しており、さまざまな疾患の患者さんの診療を行った経験がありますので、幅広く対応できます。より専門的な診断や高度医療が必要な場合には、適した病院をご紹介します。

痔の診断と治療について教えてください。

問診の後、指診をし、肛門鏡を使用して中を見る検査をします。診断はほぼそれで終了、長くても3分くらいです。痔の出血ではない、ちょっと奥のほうから出血している場合や、炎症性の大腸疾患が疑われたり、直腸のポリープが大きくなって肛門から出ていたりという場合には、直腸の内視鏡検査をします。痔には「イボ痔」といわれる内痔核・外痔核と、「切れ痔」といわれる裂肛、膿がたまる痔ろうがあります。内痔核では、出血が多い、排便の際に痔が出てくるといった症状があれば、手術をご提案します。外痔核で手術をお勧めするのは、痛みが強かったり、大きくて患者さんが邪魔だと感じていたりする場合。切れ痔は、症状が進行して肛門が狭くなっている場合だけ手術をします。一方、痔ろうは手術での治療が必須です。それ以外の痔や症状が重くない場合は基本的に薬での治療となります。

日帰りの痔の手術も行っているそうですね。

Df4

はい、日帰り手術を行っています。痔がたくさんある方やほかの病気があるために、日帰り手術が難しいというケースもありますが、ほとんどのケースで日帰り手術が可能です。手術そのものは15分くらいで、手術前の準備や術後の休憩を含めると、所要時間はトータルで2時間~2時間半です。術後は翌日、受診していただき、その後は1週間に1度の来院で経過を診ます。内痔核については切除手術ではなく、「ALTA療法(内痔核硬化療法)」での治療も可能です。これは、痔に薬液を注射をするという方法で、切除手術に比べて痛みも出血も少ないというメリットがあります。ALTA療法もトータル時間は手術と同じくらいです。翌日の受診は不要で、最初の1ヵ月は週1回、その後は月に1回来院していただき経過を見ます。内痔核の状態によっては、ALTA療法と切除手術を併用することもあります。

前向きな気持ちで治療や予防に取り組めるようサポート

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

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あまり厳しい言い方をしないようにしています。もちろん病態や治療方法の説明や生活上のアドバイスなどはしっかりお話をさせていただきますが、患者さんは不安な気持ちで来院されるので、ネガティブな気持ちにさせないように心がけています。治療に前向きに取り組めるような伝え方をしたいと思っていますね。来てよかったな、と思っていただけるよう努力しています。

ところで、先生が医師の道に進まれた動機はなんだったのですか?

高校時代、周りに医学部へ進学する人が多かったんですよ。その環境の中にいたというのと、将来、物に向き合うより人に接する仕事がしたいと考えて、理系で人に接する仕事となると、医師がいいだろうと思ったのです。それで医学部への進学を決めました。外科を選んだのは、手先が器用だったのと、手術をすることで「治せる」という外科の分野に魅力を感じたからです。

プライベートな時間にどんなことを楽しんでおられるのですか?

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月に1回くらいは船で釣りに行きます。釣るのも楽しいですけど、持って帰って食べるという楽しみもありますからね。釣ってきた魚はだいたい自分で調理します。それと、庭でキュウリやナス、オクラなどを育てています。自分で育てた野菜はおいしいですよ。学生時代から料理が好きで、今でもよく作りますね。得意料理は、花椒と自家製の甜面醤をつかった麻婆豆腐です。

読者へのメッセージをお願いします。

「病気かな?」と思うことや健康のことで心配事があれば、気軽にいらしてください。痔は良性のものですが、痔だと思い込んでいたけれど実は違うということもあります。また、痔ろうが原因で急激にひどい感染症になったり、肛門が腐ったりということもあります。ハードルは高いかもしれませんが、症状に気づいたら早めに専門の医師に診てもらうことをお勧めします。痔の予防、健康維持のために、食べ過ぎに注意し、運動をするようにしてください。

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