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田中 真弘 院長、田中 弘美 先生の独自取材記事

田中整形外科

(大田区/長原駅)

最終更新日:2021/09/01

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大田区上池台、東急池上線・長原駅から徒歩3分ほどの静かな住宅街に「田中整形外科」はある。1階に診察室、2階にリハビリテーション室を設け、エレベーター完備でバリアフリーアクセスも可能な通いやすい医院だ。広々とした待合室で迎えてくれたのは、初代院長の田中弘美先生と、今年4月に同院を継承したばかりの田中真弘院長。「大切なのは優しく寄り添い、丁寧に診ること」と口をそろえる2人に話を聞いた。
(取材日2021年8月20日)

優しく寄り添う丁寧な診療を次世代に継承

医院継承の経緯を教えてください。

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【弘美先生】1990年に開設した当時、この辺りは妻の実家があったものの私自身はよく知らないエリアでしたが、診療を通し、地域や住民について知ることができました。体力的な衰えも感じ、いずれは次世代に継承をと考え、長男に声をかけたのですが、勤務医を続けたいという希望もあったため、次男の真弘に声をかけたところ快く引き受けてくれました。
【真弘院長】兄も整形外科医で、ここは兄が継ぐものだと思っていたので、父から話を聞いたときは驚くとともに、うれしく感じました。幼稚園の頃からずっと住んできたこの街には友人や知人も多く、違和感なく診療できています。

真弘院長も継承前には大学病院で長く勤務されていたのですよね。

【真弘院長】15年ほど勤めていた大学では指導的立場にもあり、多くの手術も手がけていました。そのため、後進の育成や引き継ぎなどに3年の時間をかけ、ゆっくりと医院継承の準備を整えてきました。父母の姿を目にして、幼心に医院運営には家族の協力も欠かせないものだと感じていたので、事前に妻にも継承について話し、十分な理解を得るなど家庭環境も整えました。
【弘美先生】ベテラン医師を失うことは、大学医局としては大きな損失になるでしょうから、継承に向けて環境を整えることには時間を費やしました。同時に5年ほど前から診療を週1回担当してもらっており、当院の方針や診療について把握した上で、満を持しての継承となりました。

診療において大切にしていらっしゃることは何ですか?

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【弘美先生】患者さんに優しく寄り添い、丁寧な診療を行うことを大切にしてきました。また、開業医としての地域での役割を意識し、難しい症例については早めに適切な医療機関に紹介するということも心がけています。開業当初はできるだけここで診るべきといった考えにとらわれていたこともありますが、地域医療において開業医は医療の入り口として患者さんを適切な医療につなげることも重要だと考えています。
【真弘院長】優しく接し、丁寧に診るというのは基本として継承後も変わらず大切にしていることです。大学病院と違い、医院では自分の診療により患者さんに継続して来ていただけるかどうかが決まります。求められるものも違うと思うので、日々意識しています。

新たな機器も導入し、地域の健康寿命延伸に貢献

継承で診療の内容や診療環境などに変化は?

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【真弘院長】診療する中で必要性を感じ、骨粗しょう症をより高精度に診断するための検査機器を導入しました。長寿の時代において、骨密度は健康寿命を左右する重要なもの。大田区の検診項目にも加えられました。精密な検査により早期に骨粗しょう症を発見し、適切な治療につなげることで、骨粗しょう症による骨折をきっかけに寝たきりになってしまう高齢者を地域から減らしたいと考えています。また、電子カルテも導入し、診療の効率化もめざしています。
【弘美先生】新しい技術については若い世代のほうが豊富な知識を持っているのが当然。基本的には息子に任せ、必要なものをそろえました。

超音波診断装置も導入していらっしゃるとか。

【真弘院長】私が院長を継承したときに新たに導入しました。整形外科の診断というとエックス線検査のイメージが強いと思いますが、エックス線には映らない筋肉や腱の状態を評価できる超音波検査も診断にたいへん有用なものです。エックス線と違って被ばくもなく、短時間で気軽に検査できるのが超音波の特徴。経過観察においても、エックス線検査を何度も受けていただくことは患者さんの負担ともなりますので、超音波を上手に併用して行っています。

お二人のご専門について教えてください。

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【弘美先生】2人とも脊椎外科を専門としていますが、当院では幅広い症例について広く診ています。
【真弘院長】大学病院では脊椎分野の専門家として臨床を担ってきましたが、ここでは他領域も診る必要がありますので、今は診療と並行して守備範囲を広げるための勉強に努めています。また、必要に応じて近隣病院の協力のもと、経皮的椎体形成術(BKP)などの手術を執刀することも可能です。BKPは骨折で痛みが出た脊椎の椎体内に骨セメントを充填する治療法ですが、低侵襲で、早く痛みを取り除くために有用な方法です。当院で圧迫骨折などの診断がついた方に対しては、病院施設をお借りして手術を行い、術後の経過は当院で継続して診るという体制も整えています。

リハビリや外来診療は予約制ではないのですね。

【弘美先生】困った時にいつでも来ていただける医院でありたいとの想いから、当院では予約制を採用しておりません。予約なしで気軽にご来院いただけるのもメリットだと考えています。       
【真弘院長】「丁寧に診る」ことと「短時間で診る」ことの両立は容易ではありませんが、父が実践してきた「気軽に受けられて、待たされない医療」を継続できるよう、日々模索中です。看護師をはじめ、スタッフたちは父の代から勤務してくれており、その貢献によって円滑に診療ができています。時にはお待たせしてしまうこともあるかもしれませんが、お困りの際にはいつでも気軽にご相談いただければと思います。

頼れるスタッフと連携し骨粗しょう症の運動指導も開始

院長が医師をめざされたのは、やはりお父さまの影響ですか?

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【真弘院長】高校生になって進路を真剣に考えるようになり、父の影響もあって、あらためて「医師になりたい」と考えるようになりました。それまで真面目に勉強してこなかったため、医学部入学はあまり現実的ではなかったのですが、ほかの職業には魅力を感じられず、必死で受験勉強に取り組みました。           
【弘美先生】当時の成績を見て、医学部は絶対無理だと思っていました(笑)。しかし一度決めると目を見張る集中力を発揮して実現したその努力は素晴らしいものだと思います。

ところで、休日はどのようにリフレッシュされていますか?

【弘美先生】何十年もテニスをしており、院長を引き継いで時間ができたらもっとプレイしたいと願ってきました。今は念願かなって週2回コートで汗を流しています。また、65歳の頃に一念発起して書道を始めました。教室初の成人男性生徒として異色の存在でしたが、気持ちがあればなんでもできるもの。最近は新聞社主催の展覧会にも出展して楽しんでいます。
【真弘院長】父から「趣味は大切」と言われ続けており、何かやりたいという意欲はあるのですが、なかなか時間が取れないのが現状です。父いわく「趣味探しは仕事を辞めてから始めるのでは遅い」そうなので、徐々に時間を見つけて何かチャレンジしたいとは思っています。ちなみに父の影響で息子には書道をやらせています。

今後注力していきたいことは?

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【真弘院長】2階にリハビリテーション室があり、5名の専門スタッフがいます。そこで運動も含めた理学療法を中心としたリハビリテーションを行っています。骨粗しょう症に対しては、近年では運動も良いとのデータを受けて、骨粗しょう症と判断された方が、それ以上悪化しないための運動指導も始めました。リハビリ室のスタッフとは定期的なミーティングで論文なども共有し、時代のニーズに合わせた新しい治療にも取り組んでいきたいと考えています。

読者へメッセージをお願いします。

【弘美先生】待ち時間や予約なしでも気軽に受診でき、丁寧に診る診療を次世代が引き継いでくれました。実際に院長を引き継いでみると、思った以上に一生懸命やってくれていて、信頼できる存在だと感じています。ご安心の上、ご縁を長く続けていただければと思います。
【真弘院長】若い院長が引き継いだということで「大丈夫?」と不安に感じていらっしゃる方も多いのではないかと思います。父が築き上げた信頼を大切に、気軽に安心して受診していただける医院をめざしています。お困りの際はぜひご来院ください。

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