良い状態を長持ちさせるための
セラミックによる修復治療
みやかわデンタルクリニック
(名古屋市中村区/名古屋駅)
最終更新日:2025/03/07


- 自由診療
審美歯科とは、見た目の美しさと機能性を追求した歯科分野のこと。一般的な虫歯治療や歯周病治療の際のセラミックによる修復治療やインプラントのほか、ホワイトニングなども審美歯科に含まれ、アプローチの方法は多種多様だ。「審美歯科は見た目の美しさだけではなく、歯周病管理や噛み合わせなど、口腔内全体の機能性まで考慮することが重要」と話すのは、「みやかわデンタルクリニック」の宮川宗久院長だ。同院では経験豊富な歯科技工士との連携により、良質で幅広い審美歯科診療を追究。患者それぞれがめざすゴールに寄り添い、長期的な視点に立った治療をモットーとしている。そこで今回は宮川院長に、審美歯科に対する考えやセラミックによる修復治療について詳しく話を聞いた。
(取材日2024年12月20日)
目次
見た目だけでなく機能面でもメリットが多い審美歯科。虫歯の詰め物やかぶせ物にはセラミックが有用
- Q審美歯科は見た目にこだわるイメージがあります。
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A
▲「適切な医療を提供したい」と話す宮川院長
審美歯科のイメージとしてよくあるのが、見た目をきれいにしたり、歯の色味を明るくしたりというものだと思います。ですが、見た目を整える際には機能面もきちんと考慮しなくてはなりません。審美面だけを追求すると、最初は良くても時間の経過とともに、口腔機能が破綻するリスクが高くなります。具体的には、歯茎が下がる、かぶせ物が破損する、歯が折れる、割れるなど、ご自身の大切な歯を失うことも起こり得ます。患者さんの中には、「早くきれいにしたい」と望まれる方もいますが、審美面にも配慮した治療を行う上で、健康な口腔環境であることは必須条件。たとえ歯1本に対する治療であっても、口腔内全体について考慮することが大切です。
- Qセラミックによる修復治療とはどのような治療なのでしょうか?
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A
▲術前の検査を重要視しておりCTなどに加え3Dスキャナーも駆使
セラミック素材を使って天然歯に詰め物やかぶせ物をする治療法で、主に虫歯治療の際に有用です。銀歯やプラスチック素材のレジンを用いた治療は保険診療であるのに対し、セラミックを用いた修復治療は自由診療です。セラミックには、ジルコニアやメタルボンドなど数種類あります。材料の種類が豊富なため、患者さんのニーズや目的に合わせて素材を選択することができます。かぶせ物の品質は歯科技工士の技術によっても左右されますが、セラミックは天然歯の見た目に近く、美しい仕上がりが期待できます。天然の歯は単色ではなく、実はグラデーションになっているのです。当院では、そういった細部にまでこだわって色味の再現に努めています。
- Qセラミックの良さはどんな点でしょうか?
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A
▲患者の理想の状態をかなえるため、カウンセリングに力を入れる
近年、セラミック技術は大幅に進化しています。中でも、ジルコニアは強度が高いという点で優れています。変形しづらく破損のリスクが低い素材ですので、力が加わりやすい奥歯の治療でも用いられています。銀歯など金属のかぶせ物の場合、比較的劣化が早く、自分の歯と金属の間に隙間ができやすいことから、二次虫歯になりやすい傾向があります。一方、セラミックは治療の際に強力な接着剤を用いており、かぶせ物と自分の歯の間の隙間ができにくく、汚れも付着しにくいため、二次虫歯になりにくいとされています。審美性と機能性を兼ね備えているセラミックは、お口に入れる素材として、とても適していると考えています。
- Qセラミック治療に適しているのはどのような方でしょうか?
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A
▲口腔内の環境も整えた上で、治療に移る
虫歯の大きさにもよりますが、皆さんにお勧めしたい治療法です。「治療費が高いから、そこまでは出せない」というお気持ちもわかります。しかし、歯というのは洋服やアクセサリーといった「アウター」ではなく、「インナー」、つまり体の一部です。そこにかける費用と考えると、決して高くないのではないでしょうか。ただし、それも患者さんのご希望次第。虫歯ができて、詰め物やかぶせ物の処置が必要な方に対して、第一選択肢としてお勧めはしますが、銀歯を否定しているわけではないのです。すでに銀歯を入れていて視診やエックス線撮影の結果、虫歯がないことが確認できるのであれば、急いで銀歯を外してセラミックにする必要はないでしょう。
- Q審美歯科やセラミック治療に対応される上で心がけていることは?
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A
▲早めに相談をしてほしいと話す宮川院長
審美歯科は、実はとても範囲が広い分野です。一人ひとりお顔が違うように、口の中も一人として同じ状態の人はいません。そのため、それぞれの条件に合わせて、最適解はどこなのかをご本人と相談しながら決めていくことが重要。歯列だけ整えれば良い方もいる一方で、歯の色や形など全体的に治療をしていくケースもあります。歯の色味を白くする場合でも、芸能人のように真っ白にしたい方もいれば、自然な色がいいという方も。ですので、当院では患者さんが何を望んでいるのかを適切に把握することを何より大切にしています。治療法の提案もメリットとデメリット両方を提示し、費用もお伝えした上で、最終的にはご本人に選択いただいています。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミック(ジルコニア)インレー/4万9500円程度、セラミック(ジルコニア)クラウン/9万9000円程度、 オールセラミッククラウン(前歯用)/13万2000円程度
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。