宮川 宗久 院長の独自取材記事
みやかわデンタルクリニック
(名古屋市中村区/名古屋駅)
最終更新日:2024/11/26
名古屋駅の地下街の出口からも近い地上18階建てのオフィスビルの1階フロアに位置する「みやかわデンタルクリニック」。名古屋市の鉄道の玄関口から徒歩圏内という立地から、近隣で働くビジネスパーソンはもちろん、遠方から通院する患者も少なくない。宮川宗久院長は、口の中全体のバランスを整えるための包括的な治療を得意とし、歯科医療において幅広く研鑽を重ねてきた。虫歯や歯周病などの治療はもちろん、インプラント治療やマウスピース型装置を用いた矯正などの先進の施術や、ホワイトニングなど患者に付加価値の提供をめざす新しいサービスにも注力する。「患者さんの健康の入り口になりたい」と語る宮川院長に、診療への想いや今後の展望を聞いた。
(取材日2024年3月4日)
海外で研鑽を積み開業当初よりインプラントを本格導入
まずは開業の経緯を教えてください。
私の父と祖父は、名古屋市生まれ名古屋育ち。父が転勤の多い仕事についていた関係で、子ども時代は広島県、大阪府、名古屋市、東京都と転々としていましたが、父の勤務先の本社が名古屋市にあったこともあり、名古屋市は私にとって縁が深い町でした。ですから、この町で開業するのはごく自然な流れだったんです。大学卒業後に勤務していた歯科医院は東京都内にあったものの、いずれは名古屋市内で開業したいと思い描いていました。名古屋市の中でも特に、行き交う人が多いとされる名古屋駅エリアで開業したのも、父と祖父の影響からです。2人とも会社員だったので、開業するならビジネスパーソンを中心に治療したいと考えました。
こちらでは、開業当初からインプラントにも力を入れてこられたそうですね。
はい。私が大学を卒業した1990年代には、日本ではまだインプラント治療は普及していなかったので、きちんと対応できる施設も限られていてトラブルも多かったんです。安全に提供できる技術と知識を身につけたくて、インプラント治療の先進国であるドイツで学びました。インプラント治療はインプラントを入れるだけではなくて、入れた後の口の中全体の状態をいかに適切に保つかが大切です。虫歯や歯周病などがあると口の中全体の健やかさを保つことができなくなるので、インプラントを入れた箇所も影響を受けてしまいかねません。だからインプラントさえ入れられればいいということではなくて、包括的に口の中全体を診ることが大切です。そのため包括的な治療のトレーニングを、インプラント治療のトレーニングと同時に重ねてきました。治療の前提にあるのは患者さんとの信頼関係だと思いますので、信頼を裏切らない丁寧で適切な治療をしたいと思っています。
ホワイトニングにも注力されていらっしゃるそうですね。
そうですね。インプラント治療同様、ホワイトニングも開業当初から対応しています。新型コロナウイルス感染症の拡大以降、マスクをつけた生活が続いていましたが、最近はマスクを外すこともだんだんと多くなってきました。それに伴って口元を意識する方が増え、ホワイトニングのニーズが高まってきたように感じます。そんなニーズの高まりも受けて、改めて使用するホワイトニング剤を見直しました。また、新たに導入した光照射の機械は紫外線を発することがなく、安全性に配慮したものを選びました。当院では、まず口内環境をチェックして歯石などの汚れをきちんとケアしてからホワイトニングを行います。見た目の美しさだけではなく、口腔環境まで考えて健康に配慮したホワイトニングを行いたい方は、歯科医院での施術をお勧めします。ぜひ、お気軽にご相談ください。
口の中を長く良好な状態に保つための治療の提案
診療で大切にされていることを教えてください。
患者さんの言葉にしっかりと耳を傾けて要望を丁寧に整理し、できる限りその要望に沿えるよう適切な提案をすることをモットーとしています。同時に、診療では患者さん自身に現状を正しく理解していただくことが大切です。患者さんの悩み、治療に対する要望をヒアリングしつつ、私たちは口腔内診査やエックス線検査を通じて、患者さんの口腔内の現状を把握し、必要な治療を精査します。そして診査診断の結果を交えながら、現状とそうなった原因を説明し、治療内容のすり合わせをしていきます。状況によっては患者さんから要望される治療と別の治療方法を提案することもありますが、どんな時も私たちがめざしているのは「患者さんのメリットにつながる、長く良い状態を保つための治療を提案し、実現に導く」ことです。提案する治療の根底にはこの想いがあります。
具体的にはどのように治療を提案するのでしょうか。
「短い治療期間で経済的コストも下げて、最良の結果を求めたい」という患者さんの心情は理解できますが、すべてかなえるのは難しいもの。ですから診療では患者さんとよくお話しして、要望の優先度を整理したり、要望をかなえるために患者さんに協力してもらいたいことを伝えたりして、二人三脚で患者さんに合った治療方針を組み立てていきます。当然ながら、どれだけ歯科医師として良いと判断していても、患者さんが望まないのであればやってはいけません。歯科医師の判断で押しつけるのではなく、患者さん自身が納得した上でより良い治療を選んでもらえるよう、力を尽くすのがわれわれの務めだと考えています。
複数の歯科医師が在籍されていますが、どのように連携されているのですか。
午前と午後の診療の間の時間などに、治療計画について日常的に意見を交わしています。当院では大学で口腔外科を専門に学んできた歯科医師や、一般の歯科医院で研鑽を積んできた歯科医師が常勤で働いています。若手を中心にお互いが学び合う姿勢を持って日々研鑽に励んでいます。それぞれの得意分野、専門知識などを生かし合いながら、より良い治療を行う体制が整っていますので、どんなお悩みでも安心して、まずはご相談ください。
健康の入り口として気軽に通い続けられる場でありたい
歯をきっかけに全身の健康に貢献したいとお考えだそうですね。
はい。もちろん私がすることは、虫歯や歯周病、顎関節症といったお口の問題に、歯科医師として質の高い治療を追求することです。ただ、口内環境を見ると、歯以外の部分に課題があると感じることも少なくないんです。例えば歯ぎしりがひどい方は、ストレスが大きな原因であるとも考えられます。ストレスから肩凝りや眼精疲労などの肉体的な症状が出たり、精神的な不調が出たり、体調不良を起こしたりすることが知られていますよね。それらと同じようにストレスと関係する口腔内の症状の一つが歯ぎしりなんです。虫歯や歯周病でもないのに歯や歯茎が痛い時は、歯ぎしりが原因のこともあります。口内環境をチェックすることで、ひいては患者さんご自身に全身の健康を考えていただくきっかけにしていただけたらと思っています。
今後の展望をお願いいたします。
「口の中の状態」と一口にいってもいろいろあります。欠損、歯列、歯周病とさまざまな問題が複合的に絡み合っていることもあります。そんな時には包括的な治療が求められます。どのように口全体をいい状態、正常な状態に戻すことを図り、それを維持できるようにしていくか。5年先、10年先を見据えながら末永く伴走して、口の中の健康を保ち続けるための治療をいつも心がけています。患者さんお一人お一人の口の中の健康を守っていくのが私たちの使命だと思っています。そのために、しっかりと口腔環境を定期的にチェックし、管理しながら、口の中をより健康な状態にアップデートできるよう、メンテナンスや患者さん自身のセルフケアのサポートにも一層力を入れていきたいと考えています。
読者へのメッセージをお願いします。
医療機関は基本的には調子が悪くなってから行く場所です。その中でも歯科医院は、不調を感じずとも定期的なメンテナンスで通っていただける、珍しい存在だと思うんです。まだまだ何かトラブルがあってから歯科医院を受診する方もいらっしゃるとは思いますが、定期的なクリーニングなど予防歯科の重要性が以前より広く認知されるようになってきていると感じます。スポーツジムや美容室に通うような感覚で、まずは定期的に通っていただいて、少しでも不安なことがあればお気軽に相談してほしいと思います。口の健康はひいては全身の健康とつながっていますから、この場を「ご自身の健康の入り口」として、上手に活用していただけたらうれしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療(1本)/33万円~
マウスピース型装置を用いた矯正/87万7800円
セラミックの詰め物/4万9500円~
<ホワイトニング>
コンプリートコース/10万1394円
スタンダードコース/4万9500円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。