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子どもの将来を守るための早期対策
口腔機能発達不全症の治療

オリーブ歯科こども歯科クリニック

(名古屋市港区/港北駅)

最終更新日:2025/06/13

オリーブ歯科こども歯科クリニック 子どもの将来を守るための早期対策 口腔機能発達不全症の治療 オリーブ歯科こども歯科クリニック 子どもの将来を守るための早期対策 口腔機能発達不全症の治療
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口腔機能発達不全症は、食べる・話す・呼吸するといった基本的な口の動作が十分に発達していない状態のことを指し、放置すれば不正咬合や姿勢の乱れだけでなく、学習や集中力にも悪影響を及ぼす。さらに睡眠時無呼吸症候群など、将来的なリスクにもつながる。こうした口腔機能の問題を改善に導くには、早期に治療を開始し、成長発育の過程に適したアプローチを行うこと、そして、口腔筋のトレーニングや日常生活での習慣づけなど多角的な取り組みが重要だ。「治療はお子さん一人ひとりに合わせて計画を立て、丁寧に進めていきます」と語るのは、「オリーブ歯科こども歯科クリニック」の荒川大輔院長。実際の治療内容やトレーニングの具体例について説明してもらった。

(取材日2025年5月12日)

全身とも関係する口腔機能発達不全症。学力や集中力にも関与するため、早めの対策が重要となる

Q口腔機能発達不全症の治療を早期に行う必要性を教えてください。
A
オリーブ歯科こども歯科クリニック 小児治療における豊富な経験を持つ荒川院長

▲小児治療における豊富な経験を持つ荒川院長

口腔機能の発達というのは、単に歯並びの問題にとどまらず、顔や鼻、喉の成長にまで深く関わっているんです。特に呼吸や舌の位置、噛む力などは、日々の刺激によって発育していきます。しかし鼻や喉の奥の骨は8~10歳で成長が止まってしまうため、それまでに適切に発達しないと、一生呼吸機能が育たないままになってしまいます。口呼吸が続くと「アデノイド顔貌」と呼ばれる特徴的な顔つきにもつながってしますし、睡眠時無呼吸症候群などの原因にもなり得ます。こうしたリスクを避けるためにも、治療は5~8歳の間に始めていただきたいですね。お子さんの将来の健康のためにも、早期の取り組みをお勧めしています。

Q治療計画はどのように立てるのでしょうか?
A
オリーブ歯科こども歯科クリニック 一人ひとりの発育や個性に合わせた治療を提供

▲一人ひとりの発育や個性に合わせた治療を提供

まず問診や検査を通じて、お子さんの食事内容や食べ方の癖を細かく見ていきます。舌で唇をなめる、唇を噛む、指しゃぶりや爪噛みなどの癖がないかを確認しますが、同時に生活習慣や家庭環境についても伺います。子どもは身近な大人の食べ方や話し方を真似しますので、改善にはご家族の協力が欠かせないんです。まずは親御さんの癖のアドバイスからスタートしますね。また、睡眠の質や鼻呼吸の状態、アデノイドの有無なども確認します。その上で、一人ひとりの状態に合わせた治療計画を立てます。基本はMFT(口腔筋機能療法)を用いたお口のトレーニングで、必要に応じてワイヤー矯正を併用することもあります。

Q治療期間について教えてください。
A
オリーブ歯科こども歯科クリニック トレーニングスペースが完備されている

▲トレーニングスペースが完備されている

トレーニング終了の目安は「大人の歯並びが完成し、口腔環境が安定するまで」です。治療期間にはいくつかの要素が関わっていますが、まず成長に応じて癖が変化する点が挙げられます。幼児期の指しゃぶりが、小学生になると鉛筆を噛む癖や頬づえなどへと移行するため、その都度指導内容を調整します。また、治療の開始年齢も大きく影響します。5~8歳頃が理想ですが、年齢が早いほど治療への理解や協力が難しくなることも。さらに、歯科医院でのMFTと併せて、家庭での日々のトレーニングも成果に大きく関わります。毎日の取り組みを継続できるかどうかで、治療の進み具合が変わりますので、やはりご家族の協力が必要不可欠なんです。

Qお口の筋力トレーニングの内容を教えてください。
A
オリーブ歯科こども歯科クリニック 専門のトレーナーが在籍

▲専門のトレーナーが在籍

お口の筋力トレーニングで代表的なのが「あいうべ体操」です。口の中を総合的に鍛えるのに役立ちますし、誰でも簡単に取り組めるため、当院では最初に行う基本のトレーニングとしています。ややオーバー気味に、1日3セット程度行うことをお勧めします。また、唇のトレーニングでは、紙を唇に挟んで生活するなど、口をしっかり閉じる練習を行います。口の機能は本来、日常生活の中で自然に発達するものですが、現代ではその機会が減り、口腔機能が低下している子どもが増えています。失われつつある機能を取り戻すためのトレーニングなので、特別な器具を使わずとも家庭にあるもので十分取り組めます。

Q適切な咀嚼・嚥下・発音・呼吸の訓練について教えてください。
A
オリーブ歯科こども歯科クリニック 歯磨き指導も行っている

▲歯磨き指導も行っている

咀嚼の訓練にはチューブを噛む方法などがあるのですが、当院では、普段の食生活の中でできることをメインにしています。例えば、自然とよく噛む習慣が身につくように、煮物はやわらかすぎず、食感の異なる食材を入れるなどの工夫をしています。嚥下の訓練は、舌を上顎に押しつけて飲み込む練習を行います。赤ちゃんのように舌を前に出して飲み込む「幼児嚥下」を、本来の成熟した嚥下に近づけるためです。発音面では「か・た・な・ら」が苦手な子どもが多いのですが、咀嚼や呼吸の矯正を通じて改善をめざします。そして呼吸の訓練は、鼻でゆっくりと呼吸するトレーニングを行い、口呼吸による過剰な酸素摂取を抑えるよう指導します。

ドクターからのメッセージ

荒川 大輔院長

口腔機能発達不全症の子どもは睡眠の質が悪く、成長ホルモンが分泌されにくいといわれています。その結果、集中力の低下や多動、学習障害といった問題につながることも。私自身も2歳の子どもを育てており、親目線での気づきを日々の治療に生かしています。どんなことでも気軽に相談いただき、一緒に取り組んでいけたらと思っています。また口腔機能発達不全症の治療は、専門的な知識と経験が必要です。当院は、私の両親の代から30年近くこの治療に携わり、私自身も長年取り組んできました。子どもたちの将来のために、歯科医師である私を入り口として、睡眠やアレルギーなど医科とも連携し、お子さんをしっかり支えていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ワイヤー矯正(部分矯正)/16万5000円~

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