特徴豊かなインプラント治療
長持ちさせる上で大切なポイントとは
オリーブ歯科こども歯科クリニック
(名古屋市港区/港北駅)
最終更新日:2024/12/03


- 自由診療
歯を失った部分を補うための治療として、入れ歯やブリッジと並び一般的となったインプラント治療。しかし、治療後も長持ちさせる上で治療前後の口腔内管理が重要だということは、あまり周知されていないのではないだろうか。インプラント治療後に歯周病に似た症状が急速に進行することで問題視されている「インプラント周囲炎」は、治療前後の管理の徹底が予防のために重要といわれている。「口腔内を良い状態にしてから手術を行い、術後はメンテナンスを継続していけば、何十年も良い状態の維持が望めるといわれています」と語る「オリーブ歯科クリニック」の荒川大輔院長。インプラント治療の特徴や、治療を行う上での同院のこだわりのポイント、術前術後の管理の徹底による治療後の影響などを詳しく解説してもらった。
(取材日2019年7月23日/情報更新日2024年11月20日)
目次
多くのメリットを持つインプラント治療の実力をいかんなく発揮するためにも、治療前後の管理を徹底
- Qインプラント治療の特徴について教えてください。
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A
▲インプラント治療について話す荒川院長
最大の特徴は、健康な歯にほとんど負担をかけることなく治療できる点です。例えばブリッジは隣り合う歯を削る必要がありますし、入れ歯は隣り合う歯に金具をかけて固定するので、どうしても健康な歯に負担がかかってしまいます。つまりこれらの治療は健康な歯の犠牲の上に成り立っているともいえるのです。その点インプラント治療は、歯を失った部分のみで完結する、他の歯へのダメージが少ない治療です。骨にネジを埋め込んで歯を人工的に“生やす”ので天然歯のようにしっかり噛むことが望め、見た目にも自然で前歯など目につく箇所の治療にも向いています。治療技術の進歩により質も向上しており、私自身非常に優れた治療法と考えています。
- Qどのような方が受けられる治療なのですか?
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A
▲治療の風景
顎の骨がしっかりとしていれば、基本的にどなたでも選択できる治療です。骨がやせていたりもろい状態にあったりする場合には、治療に際して骨造成などを検討していきます。また当院で用いる人工歯根はチタン製ですから、金属アレルギーの心配も少ないです。ただ、治療には外科手術を伴うため、脳梗塞や心筋梗塞、心臓病の手術経験のある方や、糖尿病や骨粗しょう症の治療を受けられている方など、全身に関わる疾患のある方の治療は注意が必要です。事前に休薬などができれば、問題なくインプラント治療を行えるケースもありますから、まずは主治医の先生にご相談していただき、当院のカウンセリングでも疾患に関する情報をご共有ください。
- Qインプラント治療は、メリットの多い治療なのですね。
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A
▲オリーブ歯科クリニックでは治療は完全個室で行う
たくさんのメリットがあるインプラント治療ですが、トラブルの心配がまったくないというわけではありません。例えば、歯周病リスクがある状態でインプラント治療を行ったり、治療後のメンテナンスが十分でなかったりすると、治療部分の歯茎に炎症が起きたり、進行すると人工歯根を支える骨が溶けてしまったりする「インプラント周囲炎」を発症しやすくなります。インプラント周囲炎は歯周病に似ているものの、自覚症状がほとんどなく異変に気づいた頃には病状が深刻化していることも珍しくありません。ですから未然に防ぐことが非常に重要で、治療前に口腔内の環境を整え、インプラント治療後のこまめなメンテナンスが欠かせないのです。
- Qインプラント治療前に行うことで、重要視しているポイントとは?
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A
▲術後のこともスタッフから説明がある
口腔内診査を通じて口腔内全体の特性を把握することです。患者さんは歯を失った“一部”に着目してしまうでしょうが、私たちが診ているのは、歯を失った部分だけでなく、歯を失った原因や歯を失ったことで起こった変化などを含めた、口腔内全体です。原因や変化を放置したままに治療を行ってしまえば、新たなトラブルを招く可能性がありますから。当院ではインプラント治療前に、虫歯や歯周病の有無、噛み合わせのバランスなどをくまなく診査し、その結果虫歯や歯周病などの治療、噛み合わせの治療などが必要と判断すれば先に行って、口腔内全体を整えた上で手術を行うことを徹底しています。良い結果をめざす上で欠かせないことですね。
- Q治療後、状態を維持するために大切なことは何ですか?
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A
▲術後のケアも非常に大切
患者さんに日々セルフケアを実践していただき、併せて定期的にクリニックでプロフェッショナルケアを受けていただくことで、状態を長く維持しやすくなります。というのも、人工歯根は健康な歯と違って骨などの生体の変化には適応できないので、インプラント周囲炎のように骨がやせてしまう原因となるような病気を防いでいかないといけません。また、見た目にどれだけ自然でも、あくまでも人工物。それに合ったケアを行う必要があります。当院では、汚れがたまりやすい部分やセルフケアのコツを熟知する歯科衛生士が、定期メンテナンスに際して歯間ブラシやデンタルフロスなどを用いたセルフケアの方法を重点的に指導させていただいています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/30万円~ 骨造成手術/10万円~