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白内障手術の精度向上が期待できる
フェムトセカンドレーザーとは

大宮七里眼科

(さいたま市見沼区/七里駅)

最終更新日:2024/07/01

大宮七里眼科 白内障手術の精度向上が期待できる フェムトセカンドレーザーとは 大宮七里眼科 白内障手術の精度向上が期待できる フェムトセカンドレーザーとは
  • 自由診療

一般的に白内障手術は、角膜切開、および水晶体前嚢と呼ばれる水晶体の膜の前部を円形に切開した後、濁った水晶体を取り出し、人工眼内レンズを埋め込む、といった流れで行われる。これらの手技にはメスを用いることが多いが、医院によってはフェムトセカンドレーザーによる手術を選択できる場合がある。こうしたレーザーの動きはコンピューターで制御されるため、医師が手にメスを持って切開する従来の手術に比べて、より安全性に配慮した精密な手術が期待でき、手術後の見え方の質にも寄与するという。10年以上前からフェムトセカンドレーザーを用いた白内障手術を実践してきた「大宮七里眼科」の山﨑健一朗院長に、レーザーによる手術の特徴と手術を希望する際の医院選びのポイントなどを聞いた。

(取材日2024年6月14日)

コンピューター制御によるレーザーと眼内の詳細な分析で、患者の目の状態に合わせた精密な手術が可能に

Q手術に用いるフェムトセカンドレーザーの特徴は何ですか?
A
大宮七里眼科 2012年からレーザー手術を開始し、多数の実績を持つ山﨑院長

▲2012年からレーザー手術を開始し、多数の実績を持つ山﨑院長

このレーザーは1000兆分の1秒(フェムトセカンド)という非常に短時間の照射を繰り返し、目標とする組織を切断する医療機器です。照射の位置やタイミングはコンピューターで制御され、より安全性に配慮した精密な手術が期待できます。こうしたレーザー手術ではOCT(光干渉断層計)で患者さんの目の形・各部の位置を精密に測定し、水晶体前嚢や角膜の切開前に理想的な大きさ・深さを計算した上で行うため、一人ひとりの目の状態に合わせた手術がめざせるのです。また、水晶体は超音波で細かく砕いて取り出すのですが、レーザーで事前に水晶体を細かく砕けば超音波での処置時間を短縮でき、角膜内皮細胞に対するダメージの軽減も図れます。

Q従来のメスによる手術との違いはどのような点がありますか?
A
大宮七里眼科 術前の検査も重要。精度の高い検査で個々に合わせ治療計画を立案

▲術前の検査も重要。精度の高い検査で個々に合わせ治療計画を立案

白内障の手術では最初に水晶体前嚢を円形に切り抜きますが、医師が手に持ったメスで行う手術では、切開部分の大きさや形は術者の感覚に頼るしかありません。いくら熟練した医師といっても予定どおりに寸分の狂いもなく切開することは至難の業でしょう。一方、フェムトセカンドレーザーによる白内障手術では、OCTの結果をもとに患者さんの目の状態や置き換える眼内レンズに合わせて、水晶体前嚢および角膜を切開する位置・形を決定します。照射はコンピューターにより1000分の1mm単位で制御しながら行うため、予定した切開の位置や形をほとんど誤差なく実現することが可能です。

Q眼内レンズを眼内に固定する際にもメリットがあると伺いました。
A
大宮七里眼科 期待できる術後の視力もレンズによって変わるため慎重に検討を

▲期待できる術後の視力もレンズによって変わるため慎重に検討を

白内障手術で「近距離・中距離・遠距離」など複数の距離に焦点が合うよう設計された多焦点眼内レンズを使用すれば、手術前まで使っていた眼鏡が不要になることも期待できます。ただ、こうしたピント合わせの機能を十分に発揮させるには、正確な位置・角度で眼内レンズが固定されることが重要で、レンズを支えて固定する役割を果たすのが水晶体前嚢の切り抜き穴です。フェムトセカンドレーザーによる手術では、水晶体前嚢を狙いどおりの形・位置半径で切開することが可能で、良質な見え方のために望ましい、眼内レンズと角膜の中心が一致する位置への固定がめざせます。

Qレーザー手術の費用や考えられるリスクなども教えてください。
A
大宮七里眼科 レーザー手術は従来法より目の組織にかかる負担軽減が期待できる

▲レーザー手術は従来法より目の組織にかかる負担軽減が期待できる

保険適用の白内障手術では、眼科医の手による手術で単焦点眼内レンズを使用します。それに対して多焦点眼内レンズを使用したレーザー白内障手術は自由診療となります。そのため医院によって費用は異なり、選ぶレンズによっても費用は違うため、手術内容と費用は事前に医師から説明を受けて納得いくまで話し合い、ご自身に合った治療を選ぶことが大切です。当院では多焦点眼内レンズを使い、フェムトセカンドレーザーを用いた白内障手術の場合、片眼で110万円からとなっています。フェムトセカンドレーザーのリスクはあまり見当たりませんが、ごく一部の限られた施設でしか行われていません。これまでの症例数なども見て医院を選んでください。

Q最後にこちらのクリニックの特徴を教えてください。
A
大宮七里眼科 クリーンルームで行い、無菌状態での手術にも注力している

▲クリーンルームで行い、無菌状態での手術にも注力している

レーザーでの手術は患者さんの希望する見え方、目の状態などをもとに、適切な手術計画を立てることから始まります。当院ではフェムトセカンドレーザーによる白内障手術を2012年6月から開始し、それから2024年5月までに4954件の手術を実施してきました。多様な手術計画と多くの手術を経験したことは大きな強みでしょう。また、手術を行う際に眼球内を無菌状態に保つため、クリーンルームにした手術室にフェムトセカンドレーザーの装置も設置して、白内障手術の一連の流れをすべてクリーンルーム内で行っています。こうした衛生面への十分な配慮も当院の特徴といえます。

ドクターからのメッセージ

山﨑 健一朗院長

保険適用の白内障手術は、単焦点眼内レンズとメスを使った手術の組み合わせのみです。しかし「眼鏡を使わずに広い範囲を見たい」「見え方の質にもこだわりたい」などのご希望があれば、多焦点眼内レンズについて調べてみてはいかがでしょうか。多焦点眼内レンズの機能を十分に発揮するには、手術の正確性の向上に役立つフェムトセカンドレーザー白内障手術が重要となります。私はこれまで数多くの手術経験があり、フェムトセカンドレーザーの扱いも熟知した上で、適切で安全性の高い手術を心がけています。フェムトセカンドレーザー白内障手術や多焦点眼内レンズはまだ十分に普及していませんが、当院は多数行っていますのでぜひご検討ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

多焦点眼内レンズを使ったフェムトセカンドレーザーによる白内障手術/片眼で110万円~(税込み)

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