小谷晟梧院長の独自取材記事

みのおデンタルクリニック

(箕面市／箕面萱野駅)

最終更新日：2025/04/15

北大阪急行電鉄・箕面萱野駅の駅前にあるショッピングモール内に移転リニューアルした「みのおデンタルクリニック」。医療法人徳真会グループが運営する歯科医院の1つで、一般診療から小児歯科、矯正、予防歯科まで、地域密着型のクリニックとして幅広く対応している。少しでも長く歯を残すために、できるだけ歯を「抜かない」「削らない」治療に力を入れ、「患者さんに困り事があればいつでも対応できるクリニックでありたい」と話す小谷晟梧（こたに・せいご）院長に、新しくなったクリニックについて話を聞かせてもらった。

（取材日2025年3月5日）

駅前へ移転、総合歯科診療で患者本位の治療を
こまやかなコミュニケーションで信頼関係を築く
一般歯科だけでなく専門的な診療にも注力

駅前へ移転、総合歯科診療で患者本位の治療を

貴院は医療法人徳真会グループが運営されていますが、クリニック全体でめざしていることを教えてください。

徳真会グループは、国内外に87の拠点を持ち、創業45年を迎える歯科医療グループで、すべての拠点で当初から「地域社会の健康づくりに奉仕し、患者さんの信頼と感謝を得る」ことを診療理念に掲げてきたため、当院でも何かあった時に頼っていただける地域のかかりつけ医をめざしてきました。患者さんに安心して通っていただけるよう、虫歯や歯周病治療をはじめ、小児歯科、矯正、インプラント治療、予防歯科まで幅広く対応する総合歯科診療を提供しています。さまざまな選択肢の中から、患者さんのご要望やライフスタイルに合った治療方法をご提案し、長く健康な歯を守るお手伝いをしています。

最近移転されたことで、どのような点が変わりましたか？

2005年に箕面市西宿に開業以来20年もの間、地域の方々に支えられながら診療してきましたが、より良い歯科治療と医療環境をご提供できるよう、2024年7月に、みのおキューズモール内に移転しました。箕面萱野駅に直結した大型商業施設内という通院の利便性に加え、年中無休で診療を行っているので、お仕事帰りや平日の通院が難しい方にもご利用いただきやすくなったと思います。また、お買い物のついでに立ち寄れるので、家族そろって気軽に通院できるというお声もたくさんいただいています。院内はバリアフリー設計で、ベビーカーや車いすのままスムーズに診療室まで移動が可能です。診療室は全8室あり、広々とした診療スペースに加え、新たに4つの個室診療室も設けています。お子さんと一緒に過ごせるキッズスペースつきのファミリールームや、落ち着いた和風ルームなどもあり、周りの目を気にせずリラックスして治療を受けていただけます。

お子さんからご年配の方まで、幅広い世代の患者さんが通いやすい環境を整えていらっしゃるのですね。

診療の面からも対応の面からも、さまざまな年代の患者さんに満足していただけるよう取り組んでいます。移転リニューアルを機に、マイクロスコープや3D光学スキャナーなどの先進の機器を導入したのも、より質の高い診療を提供したいという思いからです。患者さんの体へのご負担は少なく、より精密な治療を提供できるようにと選定しました。もちろん、患者さんが通いやすいクリニックづくりをめざす上で、欠かせないのがスタッフの存在です。スタッフとは密にコミュニケーションを取っており、診療終了後には、誰のどんな対応が良かったのかも含めてその日の振り返りをするようにしています。こうした日々の積み重ねが、患者さんがより快適に過ごせるようにするにはどうしたらいいかを、チーム全体で考えて実践する風土につながっていると感じます。

こまやかなコミュニケーションで信頼関係を築く

クリニックで掲げている、できるだけ歯を「抜かない」「削らない」治療について教えていただけますか？

私たちがめざす治療は、1人でも多くの方にお口の健康を長く快適に維持していただくことです。そのための考え方として、診査診断に基づいて本当に歯を削る必要があるのかを見極めるという点に注力しています。同じ歯を4度削ると、最終的に抜歯が避けられなくなるといわれており、そのためにも削るタイミングはできるだけ遅いほうが良いと考えています。例えば小さな虫歯があっても、やみくもに削るのではなく、適切なタイミングを見極めた上で精密な治療を行うことで、歯を健康に保つ時間を少しでも長く維持していきたいと思っています。そこで、新たに導入したマイクロスコープにより、高倍率で歯を確認しながら治療できる環境を整えました。これにより、悪い部分だけを削る治療が可能になったので、より精密に安全に、患者さんにとって負担の少ない治療を提供できるよう努めています。

お子さんの診療では予防にも力を入れられているそうですね。

小児の歯が悪くなる主な原因は、虫歯・歯周病・噛み合わせの3つです。将来の大きな治療を防ぐためには、小さい頃から原因をしっかり見極め、根本的な対策を行うことが大事です。健康な歯を守る習慣として、予防歯科にぜひ取り組んでいただきたいですね。小児歯科では、定期検診、歯磨き指導、フッ素処置、シーラントなどを行っています。また、「将来の歯並びが不安」「口をポカンと開けがち」といったお悩みがある場合は、口腔筋機能療法をお勧めしています。唇や舌、頬などのお口周りの筋肉のバランスを整えることで、口呼吸やお口がポカンとなる症状の改善をめざし、噛み合わせや歯並びなどを正しい方へ導きます。お子さんの気になる癖や習慣がありましたら、お気軽にご相談ください。

先生が患者さんと接するとき、何を大切にされていますか？

歯科医院での診察は、多くの患者さんにとって少し緊張するものかもしれません。そうした不安や緊張を和らげることができるよう、お天気の話など何げない会話も挟みながら、患者さんとのコミュニケーションを大切にしています。特にお子さんの場合、歯科医院に苦手意識を持たないよう、お子さん自身の気持ちを尊重した治療を心がけています。「今日は治療をやりたくない」という場合には無理に治療を進めず、「今日はここまで治療を頑張ってみよう」となれば、治療後に必ず褒めることを大切にしています。お子さんの頑張りを認めてあげることで、「歯医者は褒めてもらえる楽しい所」といったイメージを持ってもらえるとうれしいですね。

こまやかなコミュニケーションを大事にされていらっしゃるんですね。

不安や心配事があって相談しているのに、頭ごなしに否定されたり、一方的な意見を押しつけられたりすると、不安が解消されるどころか、ますます悩みが深まってしまいますからね。それが原因で歯科医院に通わなくなることが患者さんにとって最も不利益なことだと思っています。患者さんに快適に通っていただけるよう、私たちは常に患者さんに寄り添いながら、どうすれば解決できるかを一緒に考えていくことを大事にしたいと思っています。

一般歯科だけでなく専門的な診療にも注力

歯列矯正にも力を入れていると伺いました。

歯科矯正の主な方法として、マウスピース型装置を用いた矯正とワイヤー矯正があります。当院では、光学スキャナーを用いて口腔内の歯や粘膜をスキャンし、そのデータから3Dモデルを作成して装置の設計やシミュレーションを行い、精密な矯正を行っていきます。仕上がりのイメージはもちろん、矯正の過程も患者さんと共有することができ、矯正期間も比較的わかりやすいです。

インプラント治療についても詳しく教えてください。

当院では、やり替えがきくインプラント治療をお勧めしています。インプラントの耐用年数は長いものの、途中で隣接する歯がなくなったり、食いしばりや歯ぎしりなどのダメージで欠けてしまったりすることも、長い人生の中でないとはいえません。そうしたリスクに備えて、当院では上部構造を変えて入れ歯としても使用できるインプラント治療を実施しています。当院には大学病院の口腔インプラント科で20年のインプラント治療実績を持つ専門家が在籍して治療にあたるなど、専門的なインプラント治療の提供に努めています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院には8人の歯科医師が在籍しており、症例の発表やテーマに沿って講義を行うなど、定期的に勉強会を開催しています。さまざまな勉強会を通じて新しい知識と技術を習得することで、より質の良い治療を届けたいと考えています。その上で常に心がけているのは「いかに歯の健康寿命を延ばすか」です。お子さんからご年配の方まで、幅広い患者さんのお悩みに対して一緒に考え、サポートできるクリニックをめざしていますので、まずはお気軽にご来院いただければと思います。