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馬渕 信行 院長の独自取材記事

馬渕消化器内科クリニック

(大垣市/大垣駅)

最終更新日:2019/08/07

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JR東海道本線の大垣駅から徒歩3分、駅前から続く商店街のすぐ裏手にある「馬渕消化器内科クリニック」。4階建てのビルの1階と3階部分に位置し、消化器内科を中心に幅広い疾患の相談に応じている。院長を務める馬渕信行先生は、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医で消化器内科のエキスパート。病院勤務医時代には通常の疾患はもちろん難病の治療や検査にも数多く携わり、2009年から同院の院長を務めている。取材では、医院の歴史や力を入れる胃や大腸の内視鏡検査への思い、患者と接する際の心がけなどを話してもらった。
(取材日2019年6月20日)

祖父や父の思いを受け継いで地域に根差した診療を行う

大変歴史のあるクリニックだとお聞きしました。

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もともとは医師の祖父が大垣で開業したのが始まりです。同じく医師の父がこの地に「馬渕内科」を設立し、2009年4月にリニューアルをして「馬渕消化器内科クリニック」となりました。父は心臓や血管といった循環器分野を専門にしており、本来ならば私と父とで一緒に診療を行おうと準備を進めていたところでしたが、残念ながら父は2008年の12月に急逝してしまい、私が引き継ぐ形となったのです。そこで私が専門とする消化器内科を医院名に入れて現在の形になりました。私はずっとこちらに住んでいるので、この地域にはとても愛着があります。ほかの地域と同じように高齢化は進んでいますが、市が子育て世帯を呼び込もうと力を入れているので、若い世代の方も増えている印象です。また、周辺には企業がたくさんありますので、若い方からご高齢の方、会社勤めの方まで、幅広い層の方がお越しくださっています。

医師を志した理由は何ですか?

一番身近な職業でしたし、祖父、父の姿を見ていてやりがいのある仕事だと感じていました。実は相撲に打ち込んでいた時期もあったのですが、やはり父と一緒に医師をやるのも良いなと考えてこの道に進んだのです。兄も医師をしております。診療科を選択する際は、体を動かすことが好きなので、手術のできる外科や産婦人科を志望して研修を回っていました。その中で消化器内科は、検査をしながらがんやポリープの治療ができるという外科的な要素があり、開業をしても自分で積極的な治療を行える点を魅力に感じて選択しました。開業後も、病院にいた頃と今とで行っていることにそれほど違いはなく、ほぼ自分がイメージする診療形態で検査や治療ができています。

先生がこちらに来られた経緯をお教えください。

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こちらに来る前までは病院に勤務していたのですが、以前からいずれ開業を、ということは考えていました。父の医院は兄が継ぐ可能性もあったのですが、兄が東京で開業し、父も年齢を重ねてきたため、私がこちらに来るという流れになりました。父と一緒に診療を行うにあたり、導入する機器のことなどを含め、医院の改装について父と今までにないくらいたくさん話をしたことが、今となってはとても思い出深いです。私が内視鏡を専門にしており、検査設備を充実させたいという思いがあったのですが、父がそんな私を後押ししてくれて、内視鏡やCT、エックス線撮影装置などをひと通りそろえることができました。

各種検査設備を備え、胃や大腸の内視鏡検査に注力

新型のCTも導入されているのですね。

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はい。CTがあることは当院の強みですね。CTはエックス線撮影装置、いわゆるレントゲンに比べて情報量が多いことが特徴です。おなかの病気はCTで診ないとわからないことも多いため、大規模病院に紹介するべきか、あるいは当院で対応が可能かなどを判断するのに役立っています。新型のCTなので、撮影する情報量も増え、逆に被ばく量は減っています。当院には常勤の臨床放射線技師がおりますので、必要があれば速やかにCT撮影ができる点も強みです。また、胃や大腸の内視鏡検査は、苦手意識から躊躇される方も少なくないのですが、まず負担の少ないCTで撮影して、結果をお伝えしながら内視鏡検査の必要性をご説明するのにも役立っていますね。実際に病気を見つけて手術に結びついたこともあります。

胃や大腸の内視鏡検査の重要性について、どのようにお考えですか?

近年ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌が進んでいることから、昔に比べて圧倒的に胃の環境が良くなり、胃がんが減ってきているといわれています。一方で食生活の変化からか、大腸がんやポリープは増加傾向が顕著です。皆さん健康診断で便潜血検査を受けられると思いますが、陽性反応が出ても、詳しい検査を受けずにそのままにされる方が少なくないという現状があります。お仕事が忙しかったり、内視鏡検査は痛く苦しいものというイメージを持たれていたり、また出血があっても痔のせいだと自己判断してしまう方も多くいらっしゃるようです。放置をして手術が必要な状態や手遅れの事態に至らないためにも、便潜血検査で陽性が出たら、内視鏡で詳しく調べることがとても重要です。私としては、大腸内視鏡検査がそれほど苦しいものではないと一人でも多くの方に知ってほしいですし、検査を受けに来ていただくことが大腸の病気減少につながると確信しております。

近年気になる疾患はありますか?

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最近は若い方に炎症性腸疾患が増えています。具体的には潰瘍性大腸炎とクローン病があり、昔はとてもまれな病気でしたが、近年は患者数が増え、少しずつ身近な病気になっていると感じます。症状としては下痢や腹痛、下血、発熱などの症状が慢性的に持続します。以前は治療にあたり、数ヵ月の入院が必要でしたが、現在は外来で診療が行えるようになっていて、毎日の生活と両立しながら治療を進めることも十分に可能です。そのためには我慢し過ぎて状態を悪化させないこと、早くから治療に取りかかることが重要です。1日に数回の下痢が続いているというような方は、我慢せず相談にお越しいただきたいですね。

患者の気持ちに寄り添った誠実な対応を

内視鏡検査を行う際に、先生が気をつけられていることはなんでしょうか?

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ポリープができる体質の方は何度もポリープができやすいので、定期的な観察が必要です。そのため、やりっぱなしではなく次につながる検査にしたいと考え、二度と検査が嫌だと思われないように配慮をしながら検査を行っています。例えば腸に癒着があり、痛みを強く感じやすい人のほか、痛みに敏感な人、不安が強い人もいらっしゃいますよね。当院ではそういった患者さんのご様子やご希望に合わせて、内視鏡検査を痛み止めだけで行う場合と、麻酔で眠っていただいた状態で行う場合とで臨機応変に対応しています。痛み止めのみで行う場合は、意識がありますので、実際に画像をお見せしながらリアルタイムで説明をさせていただき、検査・治療を進めていきます。もちろん患者さんがつらそうだと感じたら、無理をさせず眠っていただきますのでご安心ください。

患者さんと接する際に、大切にされていることをお聞かせください。

一番は、患者さんの顔を見ながら何を求めて来られたのかを読み取り、真意を引き出してあげることですね。若い頃、アルバイトをしていた時に、人の顔にはいろいろなことが書いてあると学んだ経験が生きているのかもしれません。全員が全員、検査を希望されて来ているわけではありません。まずは内服治療をして、良くならなければ検査を、というお考えの方もいらっしゃいます。今日はお薬だけ処方してもらって様子を見たいのか、または検査を希望されているのかなどを読み取って、患者さんに応じた対応をするようにしています。また、炎症性腸疾患など長期的な治療が必要な方とは付き合いも長くなりますので、いろいろ言い合える対等な関係が築けるように心がけています。実際に、思いの丈を話してもらい、すっきりとした気持ちで帰っていただけている方もいるのでうれしいですね。

最後に、読者へメッセージをお願いいたします。

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子育てや仕事などで忙しく、健康診断を受けるのが難しい方も多くいらっしゃると思います。けれど、今は忙しいからやめよう、もう少し子どもが大きくなってからにしようなどと後回しせずに、積極的に健康診断や検査を受けていただきたいです。結果的に異常が見つからなければそれで良いですし、万が一何かあっても早めに治療を行うことができるのがメリットです。状態が悪化してからだと入院や手術が必要になってしまうなど、かえって負担が大きくなってしまいます。ぜひご自身やご家族のためにも、健康診断や各種検査を利用していただきたいですね。

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