赤坂 衣理 先生、柳 珍郁 先生の独自取材記事
なかい歯科
(京都市中京区/京都市役所前駅)
最終更新日:2026/09/04
京都市役所前駅からほど近い場所にある「なかい歯科」は、高度な補綴・インプラント治療から、審美面にも配慮した予防歯科、訪問診療まで幅広く対応するクリニックだ。国内外の科学的根拠に基づいた選択肢を提示し、患者の人生に適した治療を追求するという中居伸行院長の理念を、全スタッフが共有している。赤坂衣理先生は、小児歯科や審美歯科、食支援に注力する訪問診療を担当。英語力を生かした外国人患者の診療にもあたる。柳珍郁先生は、一般診療を軸に、母国語の韓国語や英語を駆使して言葉の壁を取り払い、患者の負担を抑えるロジカルな診療を実践している。先進のデジタル機器による精密な治療と対話を重視する両医師に、話を聞いた。
(取材日2026年7月28日)
言語や恐怖心の壁を取り除き、誰もが安心できる診療を
まずは、こちらで担当されている診療について教えてください。

【赤坂先生】虫歯や歯周病の治療、小児歯科、審美歯科、訪問歯科診療を担当しています。京都という土地柄、海外からの旅行者や移住者の方も多く来院されるので、カナダへの留学経験を生かして英語で診療を行うこともあります。当院は受付スタッフも英語での対応が可能で、言葉の壁を取り払うことで、国籍を問わずどなたでも不安なく通える環境を整えることを大切にしています。
【柳先生】一般診療全般を軸に、インプラント治療やマウスピース型装置を用いた矯正に携わっています。私は韓国出身ですので、英語に加えて場合によっては韓国語での対応も可能です。幅広いバックグラウンドを持つ患者さんのニーズにお応えし、適切な歯科医療の提供に努めています。
女性歯科医師の診療を希望される方もいらっしゃるそうですね。
【赤坂先生】歯科治療に恐怖心がある方や、お子さんの親御さんから女性歯科医師のリクエストをいただく機会は多いですね。私は近隣の保育園などでの健診も担当しており、小さなお子さんとの接点を大切にしています。お子さんの通院をきっかけに、親御さんがホワイトニングなどの審美歯科に興味を持たれるケースも増えています。見た目を整えることは、ご自身の歯に関心を持っていただく良い入り口。診療を通じてメンテナンスの重要性を知ってもらい、将来的に良い状態を長く維持していただくためのサポートを重視しています。どのような悩みでも威圧感のない丁寧な対話を心がけ、前向きに治療に臨めるような雰囲気づくりを意識しています。
柳先生が入職後に驚かれたことやご自身の変化を感じられたことはありますか?

【柳先生】大学病院では「自分が思う理想の治療」を追求するあまり、無意識に患者さんを付き合わせてしまっていた面があったと思います。しかし当院で科学的根拠を重視する方針にふれ、治療において重要性の高い箇所とそうでない箇所を明確に分けられるようになりました。やみくもに力を尽くすのではなく、国際的な質の高い論文に基づいた冷静な判断を行うことで、患者さんの負担を抑えつつ結果を出す「ロジカルな診療」へと意識が変化したと感じています。何が本当に必要かを見極める余裕が生まれたことで、以前にも増して精密で効率的な医療を提供できるようになりましたね。根拠に基づいた判断を徹底する今のスタイルは、歯科医師としての大きな一歩になったと実感しています。
根拠のある数字を提示し、患者の選択をサポート
こちらのクリニックの特徴を教えてください。

【赤坂先生】患者さんが納得して治療の意思決定を行えるよう、具体的な数値を示すようにしている点です。例えば「10年持たせられる確率は何パーセントか」といった予後の見通しや、治療の優先順位について、国際的な質の高い論文などの科学的根拠をベースに数値を出して説明します。歯科医師としての適切な診断を提示した上で、客観的な材料をもとに、患者さんご自身の価値観で治療を選び取っていただけるようサポートしています。患者さんの人生や生活を尊重し、対等な関係で診療を組み立てていく姿勢が当院の特徴です。治療の利点だけでなく欠点も正直にお伝えし、対話を重ねることを徹底しています。
では、クリニックの強みは何でしょうか?
【柳先生】院内のどの歯科医師に相談しても、診断基準が統一されており、回答が違うということがない「標準化」された組織力が強みです。特定の個人に頼るのではなく、チーム全体が高い水準で同じコンセプトを共有しているため、患者さんは一貫性のあるケアを受けることができます。私たちはプロとしての理想を一方的に提示するのではなく、患者さんの生活に寄り添ったゴールをともに探る姿勢を貫いています。ブレのない診療体制が、患者さんの信頼や安心感につながっているのではないでしょうか。若手を育てるための勉強会も活発で、職種を問わず全員が同じ方向を向いて知見のアップデートを続けています。
診療で心がけていることや譲れないポイントを教えてください。

【赤坂先生】患者さんのライフスタイルや治療歴を丁寧に聞き取ることです。トラブルの原因は日々の習慣に隠れていることが多いため、それらを共有した上で「10年後も良い状態を保つための診断」を行うよう努めています。また、「歯科医師としての適切な診断と、患者さんの意思決定は別物」であることを意識し、相互のリスペクトに基づいた着地点を見つけることを大切にしています。
【柳先生】患者さんの視点を重視した医療の徹底を心がけています。高度な技術があっても、ご本人が望まない過剰な治療は行いません。患者さんが何を求めているのかを深く理解し、豊富な選択肢からその方に適した提案をすることにこだわっています。
訪問診療や先進機器も活用し、豊かな人生を支える
赤坂先生は、訪問診療にも対応されていますね。

【赤坂先生】近隣の高齢者や寝たきりの方を中心に、医科の先生やケアマネジャー、当院在籍の管理栄養士と連携して診療を行っています。お口のトラブルの解決にとどまらず、食支援を通じて「最期まで自分の口でおいしく食べる」ためのサポートに注力しています。ご家族の方にも安心を届けられるよう、密なコミュニケーションを欠かしません。訪問先では患者さんの生活に直接ふれるため、その方の人生を支える責任を感じながら取り組んでいます。お口の状態を整えることで、患者さんが笑顔や前向きな気持ちを取り戻される姿を見るのが、私にとっての大きな喜びです。
先進の機器を活用した治療についてお聞かせください。
【赤坂先生】当院では先進の口腔内スキャナーを活用しています。従来の粘土のような型採りに比べてゆがみが少なく、喉への違和感など身体的な負担も大幅に軽減されました。スキャンデータと3Dプリンターを連携させることで、適合性の優れた詰め物やかぶせ物をスピーディーに、かつ高い精度で作製することが可能です。補綴を強みにしているクリニックとして、先進機器を駆使し、より精度の高いものを提供できていると感じています。デジタル技術による予後の可視化も含め、患者さんが納得して治療を受けられる環境の実現をめざしています。
最後に、今後の目標や患者さんへのメッセージをお願いします。

【赤坂先生】今後は医科歯科連携をさらに深め、特に糖尿病などの全身疾患とお口の健康の関わりについて専門性を高めていきたいです。例えば、マウスピース型装置を用いた矯正では、装着時間を確保するために食事や間食のタイミングを意識するようになり、結果として生活習慣を見直すきっかけになることがあります。そうした変化が、お口の健康だけでなく全身の健康維持にもつながる可能性があります。お口をきれいにすることを入り口に、患者さんが生活習慣を見直すきっかけづくりを支援していきたいですね。
【柳先生】入職後に学んだ「本当に大事な部分を丁寧に行う」というロジカルな診療を追求していきます。お口の問題は自分では気づかないことも多いため、まずは検診を通じて現状を知ることから始めていただければと思います。患者さんの幸せを第一に考えた誠実な医療を、チーム一丸となって提供し続けます。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた部分矯正/44万200円~
インプラント(サージカルガイド料込み)/56万円~
オフィスホワイトニング/2万9700円~
ホームホワイトニング/4万4000円~
デュアルホワイトニング/6万6000円~
オールセラミック冠/13万円~

