歯周病治療やインプラント
研鑽を積んだ医師が語る予防ケア
名古屋歯科口腔外科
(名古屋市中区/大須観音駅)
最終更新日:2023/01/23
- 自由診療
日本に歯周病治療の重要性が伝えられた当初から、その治療に取り組み、歯周外科技術の普及に尽力してきた「名古屋歯科口腔外科」院長の岩田哲也先生。現在の場所にクリニックを開院したのも、当時メーカーと共同して開発を進めていた3次元CT設備が、正常に使用できる造りの建物を選んだからだという。インプラント治療においても、初期の頃から取り組んできた。そんなさまざまな経験を持つ岩田院長に、歯周病治療とインプラント治療、そしてそのメンテナンスの大切さについて聞いた。
(取材日2018年7月9日)
目次
インプラント治療は、患者と歯科医師との信頼関係、その後のメンテナンスがあってこそ良い治療法だといえる
- Qクリニックの歯周病治療の特徴について教えてください。
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A
1970年代にスウェーデンの歯科医師リンデ氏が、歯周病治療の概念を日本に伝えました。その講演を聞き、私は歯周病治療の重要さを感じ、それ以降、1本でも健康な歯を残すことができるよう、歯周病治療に取り組んできました。また、国内において歯周外科の先駆者的存在であった歯科医師を師匠と仰ぎ、ともに歯周外科の治療や全国においての技術の普及に努力を重ねてきました。歯周外科による歯周病の治療とは、歯肉の移植や歯茎を開いて歯石を除去するなどの手術によって、歯周病を改善する治療法です。こうした治療に、国内でも早くから取り組んできました。
- Qその後、インプラント治療の取り組みを始められたのですね。
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A
やがて1990年代に、歯科治療の先進国であるスウェーデンではインプラント治療が発表されました。歯周病治療は重要ではあるが、それだけでは歯を守ることはできないという考えから、「第二の永久歯」と呼ばれるインプラントが開発されたのです。私もすぐにそれを取り入れるべく、講習と技術の習得に取り組みました。日本では、インプラント治療はまだあまりよく知られていない頃でしたから、患者さんにもわかりやすいように図解入りの冊子を製作したり、歯科設備のメーカーと共同で機器の開発に取り組んだりと、インプラント治療についても力を注いできたのです。
- Q予防ケアはどのようにすすめられているのでしょう。
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A
インプラントにした歯を長く使うこと、健康な歯を守ることが、めざしている状態です。それには、定期的な予防ケアが必要ですね。予防ケアでは、患者さんの口内をまず私がチェックし状態を調べ、それから、歯科衛生士のお掃除が始まります。患者さんには、3ヵ月に1度のメンテナンスをお勧めしています。もし小さな虫歯ができてしまっても、早期に発見できれば、深く削ることなく治療ができます。状態が変化してきたら、もう少し早くの来院をお願いしますが、改善されてきたらまた長い期間を経てのメンテナンスに変更していきます。これも、歯科医師が毎回チェックをしているからこそ変化に気づくことができるものだと思います。
- Qクリニックの設備についての特徴を教えてください。
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A
当院では、すべての水をオゾンを混入した除菌水を利用しています。院内で使用している水はすべてこの水ですね。これは製薬関連企業や食品関連の企業で使用されていたものを、歯科医院でも利用できないか、と製造メーカーから依頼されたのが始まりです。また、検査で使用する3次元CTの機器は、歯科医師の意見を取り入れたいとの依頼で、開発の際に協力をした機器を設置しています。
- Q先生はインプラント治療をどのように考えていらっしゃいますか?
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A
インプラント治療は、数ある歯科治療の中の一つの道具であると考えています。良い治療法だと思いますが、本当に最善の治療というものは、患者さんが望む治療です。インプラントではなくほかの治療法を望まれるのであれば、私は歯科医師として最高の努力で対応したいと思っています。そのためにも、あらゆる分野において多くの勉強と経験を積んできました。患者さんの中には「長生きして自分の歯のメンテナンスを続けてほしい」とおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。歯科治療は、治りたいと願う患者さんと、治したいと努力する歯科医師の良い関係があってこそ、最善の治療を進めることができるのだと考えて努力をしています。
自由診療費用の目安
自由診療とは36万円(税別)