全国のドクター9,097人の想いを取材
クリニック・病院 161,402件の情報を掲載(2020年3月29日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 大阪市西区
  4. 本町駅
  5. 医療法人天方会 AMA Clinic
  6. 天方 義人 理事長

天方 義人 理事長の独自取材記事

AMA Clinic

(大阪市西区/本町駅)

最終更新日:2019/08/28

143300 ama clinic

本町駅からほど近い、本町大通りに面したビル1階にある「AMA CLINIC」は、窓から自然光が降り注ぐ、明るい雰囲気のクリニックだ。「インテリアや間取りは全部、私が考えました」と穏やかに話すのは、理事長を勤める天方義人(あまかたよしひと)先生。「患者さんの症状や悩みにトータルに応えることが当初からの目標なんです」という言葉どおり、この地に開業して10年、内科から外科まで幅広い守備範囲をこなし、都会のかかりつけ医としての役割を担い続けている。さらには精神科での研究や実践経験を生かし、メンタル面からアプローチしてくれることも心強い。そんなオールラウンドな理事長に、開業医としてのコンセプトから具体的な診療、新たな取り組みまで、じっくり語ってもらった。
(取材日2017年4月28日)

心身両面から患者をトータルサポートする

こちらでは、どのような診療を得意とされていますか?

1

常勤する医師は私一人で、メインになるのは一般内科と消化器内科、それに血液内科です。特に、消化管の診療を専門としていますが、麻酔科と肛門科も診療しております。また、週に1回、麻酔科を専門とする父に手伝ってもらっています。ですので食道や胃はもちろん、十二指腸、小腸、大腸、直腸、肛門まで診ることができるんですね。普通、消化器内科の先生は肛門は診ません。肛門外科か外科の領域なんですね。当院では口から肛門まで、消化管はすべて診療できるという強みがあります。

クリニックの開業にあたり、どんなことをめざしましたか?

勤務医は制約が多く、自分の専門分野しか診療にあたることができません。でも私は、自分自身の考えや技術を生かした医療を実践したかったんです。一つは地域の開業医として、なるべく多岐・広範囲の診療で患者さんのニーズに応えること。もう一つは、私は、精神科の経験がありますので、心身両面から患者さんをサポートすることです。体を診て、メンタルも診てという医師は、そう多くはいませんから、本当の意味でのトータルケアを実現しようと考えたわけです。また、ここから徒歩10分ほどの淡路町に弟が院長をしている「AMA Clinic 淡路町院」がありますので、お互い協力し合い、より広い範囲で診療を行っております。そして、昨年西成区に健診を中心とした、「医療法人天方会 AMA Clinic 岸ノ里院」があり、予防から治療までトータルに患者さんのニーズにお応えできる体制を整えております。

精神的な理由が体を左右することはありますか?

もちろん、けっこうありますね。特に消化器というのは自律神経で動いていますから、精神的なものに左右されやすいんです。緊張しておなかが痛くなるとか、旅行先で便秘になるとか、皆さんも経験したことがあるでしょう。ストレスがかかると症状が出て、それで相談に来る方がかなりいます。普通の消化器内科だと、「検査しても正常だし、たぶん精神的な問題だから、うちではちょっと」みたいになってしまうところを、当院では、その精神的な問題も含めて診てあげられるということですね。

あくまでトータルケアにこだわっているのですね。

2

そうですね。たとえば、診察していると「ついでに別のことなんですが」と、患者さんからいろいろな相談や質問を受けるんです。「これ、ちょっと診て」と、キズや湿疹を見せてくることがありますね。ちょっとしたキズなら縫うこともできるんですが、万一、私の手に負えなければ専門の先生を紹介できますし、そういう意味でも、患者さんの健康をトータルにケアする、都会のかかりつけ医としてのスタンスをめざしています。

患者のために、最新の医療機器をいち早く

内視鏡検査は鼻から入れて行うそうですね。

3

経鼻内視鏡を使います。当院では開業時から採用していて、西区内では導入したのはかなり早いほうだと思います。鼻から入れると聞くと抵抗感のある方がいるかもしれませんが、経鼻内視鏡のカメラは直径5mm程度と細く、スムーズに挿入できて苦痛が少ないという、患者さんにとっての大きなメリットがあります。口から入れるときのようにオエッとなりませんからね。咽頭や喉頭が鮮明に見えますし、咽頭がん、喉頭がんの診断や異物の処置も可能です。当然、通常の内視鏡と同じで、十二指腸まで挿入できます。

こちらの内視鏡は新しい機種のようですね。

なるべくいい機器を使って、いい診療がしたいというプロとしての意識なんですが、最新機種が出ると最新のデモ機を試して、進化が著しいので、採算度外視でつい買い替えてしまいます。ですが、患者さんのためになるのなら、それもいいんじゃないかと思っています。

病院選びに関してのアドバイスはありますか?

4

小さな開業医にもいい先生はいますし、どんなに立派な病院でも肌が合わない先生はいます。特に大きな手術が必要なときなど、「この先生で大丈夫?」と、疑心暗鬼になることだってあるでしょう。どうしてもという場合は、病院を変えるのも選択肢の一つかもしれません。ただ、医師というのは基本的に患者さんを助けること、患者さんの病気を治すことしか考えていないものなんです。どんなに手間や時間がかかろうが、夜中に呼び出されようが、自分は患者さんを治すために存在していると。学会で研究を重ねることも、新しい機器をそろえることも、ひとえに患者さんを治療するためですから、まずは医師を信じていただくことが大切だと思います。医師が患者さんの味方だということは忘れないでほしいですね。

周囲との連携で、さらなる高みをめざす

お父さんの天方義邦先生が名誉理事をされていますね。

5

医学の世界では重鎮として知られる人で、まだまだ忙しい身なんですが、ここには私からお願いして来てもらっています。子どもの教育には厳格な父でしたが、仕事中はどうなんだろうと、ずっと興味がありましたね。それで大学院時代は滋賀医科大学、研修医時代は住之江病院と、父のいる現場について回りました。学びたいというのはもちろんですが、少しは親孝行になればという思いもありました。職場では、父の悪い評判を一度も聞いたことがありません。たまに診察風景を覗いてみると、威張った雰囲気が全然ないんですね。今は80歳を超えていることもあり、のんびりした口調で、「どないしたん、今日は?」という感じですから、患者さんもどんどん心を開いていくんです。自分はまだまだ、この域には達していないと感服しましたね。見習う部分がいくらでもあって、医師としても人としても尊敬しています。

近年、新しく取り組んだことはありますか?

2016年7月、住之江病院時代の健診グループとの縁があり、西成区の岸里に健康診断をメインに行う施設を分院としてオープンしました。たとえば、そちらで定期的な検査を受けてもらい、もし病気が見つかれば当院で治療するという一環したシステムが可能となりました。続けてもらえればデータも集積できるわけですし、また一歩、患者さんのケアに関してトータル性が高まったというところですね。グループ院として弟がやっているクリニックもありますから、今後もトータルケアに向けて、さらに何かが繋がっていければと思っています。患者さんのニーズや期待に、なるべく応えていきたいですからね。

理事長のめざす医療が実を結んでいるということですね。

6

たとえば田舎で開業していれば、付近に医院がないから一人で全部やらねばと、自然にそうなりますよね。それを都会でやっているに過ぎないんです。こんなビル街にも住んでいる方はたくさんいるわけで、地域の開業医として、その責務をまっとうしたいという感じでしょうか。幸いなことにスタッフに恵まれていて、そのおかげで今の医療ができていると思っています。私のわがままについてきてくれて、支えてくれて、それはもう感謝していますね。考えてみれば、健康診断部門設置のきっかけも旧知の方とのご縁でしたし、父の存在もあります。自分のめざす医療ができているのは決して私だけの力ではなく、周囲の支えがあって初めて実現していると、それはつくづく感じますね。

Access