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血管系疾患のリスクにつながる糖尿病
早期発見で改善をめざす

羽賀糖尿病・甲状腺内科

(愛西市/五ノ三駅)

最終更新日:2026/08/07

羽賀糖尿病・甲状腺内科 血管系疾患のリスクにつながる糖尿病 早期発見で改善をめざす 羽賀糖尿病・甲状腺内科 血管系疾患のリスクにつながる糖尿病 早期発見で改善をめざす
  • 保険診療

日本人の約10人に1人が罹患の疑いがあるともいわれるほど身近な「糖尿病」。高齢になるとますます増加傾向にあり、糖尿病と診断されると継続治療が必要となる。さらに糖尿病が怖いのは、脳血管系の病気や心臓病のリスクを高めることにつながる点。「羽賀糖尿病・甲状腺内科」の羽賀達也理事長は、「早期に発見し、血糖値のコントロールを図ることで、他の病気のリスクを抑えることにもつながります」と話す。日本糖尿病学会糖尿病専門医でもある羽賀理事長に、糖尿病の要因や治療法について詳しく聞いた。

(取材日2026年7月10日)

糖尿病の継続治療が、他の病気の早期発見にもつながり、重大な病気の予防に役立つ

Q糖尿病とはどんな病気ですか?
A
羽賀糖尿病・甲状腺内科 動脈硬化のリスクを高めるため、早期対策が重要

▲動脈硬化のリスクを高めるため、早期対策が重要

糖尿病とは、血糖値が高い状態が慢性的に続いている病気です。空腹時血糖値の基準は、70~99mg/dlですが、空腹時だけ高くなる、食後に高くなるなどの中間の型は境界型糖尿病といわれます。境界型糖尿病は糖尿病と診断がつくほどではありませんが、注意が必要です。糖尿病は、境界型糖尿病の人も含めて、脳卒中や心筋梗塞などの動脈硬化の病気になりやすいという傾向にあります。これは、血糖値が高い状態が長期間続くことで血管が徐々に傷ついて動脈硬化が進むため。心筋梗塞で入院した人の調査で糖尿病が3分1、境界型糖尿病が3分の1であったとの報告があります。糖尿病の方も境界型糖尿病の方も、心筋梗塞などに注意が必要です。

Q糖尿病になるのはどのような人ですか?
A
羽賀糖尿病・甲状腺内科 家族歴や肥満が気になる人は早めの受診を

▲家族歴や肥満が気になる人は早めの受診を

幅広い年代が罹患する病気ですが、高齢になると膵臓のインスリンを出す能力が低下して血糖値が高くなる傾向にあるので、高齢になるに従い、糖尿病の方の比率は高くなっています。また肥満の人も注意が必要です。40歳以上の方は健康診断で腹囲が男性85cm、女性90cm以上で、血糖、脂質、血圧が一定以上ですと、指導の対象となります。保健指導を受けて生活習慣を改善し、糖尿病を発症しないようにしましょう。日本人はインスリン分泌能力が欧米人に比べ弱く、やせ型の糖尿病の方が多いことがわかっています。遺伝的要因が大きく関係するため、血縁者に糖尿病の人がみえる方は注意が必要です。

Q再検査を放置した場合どうなりますか?
A
羽賀糖尿病・甲状腺内科 初期の段階では生活習慣の改善で血糖値の改善が期待できる

▲初期の段階では生活習慣の改善で血糖値の改善が期待できる

糖尿病を放置すると、血糖値が上がることでインスリンの効きが悪くなり、さらに血糖値が上がる悪循環に陥ります。血糖値の高い状態が長期間続くと合併症が生じてきます。ですから、基準値に収まっていない場合は、放置せずに早めに再検査を受けてください。初期の段階であれば、食生活を見直し運動習慣を取り入れることで、血糖値の改善が望める例も少なくありません。早期発見・早期治療が肝心な病気なのです。糖尿病には1型と2型があります。1型糖尿病ではインスリン治療が必要となりますが、発症早期からの適切な治療で、その後状態の改善が期待できることがわかっています。

Q検査や治療方法について教えてください。
A
羽賀糖尿病・甲状腺内科 病状や生活背景に合わせた薬剤選択が治療の基本

▲病状や生活背景に合わせた薬剤選択が治療の基本

尿検査では、尿糖、尿たんぱく、尿ケトン体、尿潜血反応などの項目を確認し、血液検査では、血糖値、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)、肝機能、血清脂質、腎機能などを調べます。これにより、糖尿病の状態、脂質系や肝臓、腎臓、合併症などを適切に把握することができます。当院では、尿の成分から一日の食塩摂取量を推定して示しています。エコーなどで動脈硬化症の検査も行います。治療は食事と運動の方法をご説明し、実践していただいた上で、必要により経口薬、場合により注射薬をご提案します。糖尿病の治療薬の進歩は目覚ましく、膵臓の負担と低血糖のリスクを抑えながら、より安全性に配慮して治療できるようになってきました。

Qこちらの糖尿病治療の特徴を教えてください。
A
羽賀糖尿病・甲状腺内科 治療法や薬剤にはさまざまな選択肢があると話す

▲治療法や薬剤にはさまざまな選択肢があると話す

必要な検査を備えるとともに、糖尿病検査はその日のうちに結果を出して、至急の処置が必要な患者さんに対応しています。内分泌内科を専門とする医師も在籍しており、甲状腺疾患を診ています。糖尿病療養について専門的な知識を持つ看護師、臨床検査技師、管理栄養士のチーム医療で患者さんがうまく治療を継続できるようサポートしています。糖尿病の方が健康を保ち続けるには血糖値だけでなく、血圧と脂質の管理、禁煙、良い睡眠が大切です。これらが実現できるよう、スタッフで協力して支えています。当院では閉塞性睡眠時無呼吸症候群の検査、治療も積極的に行っています。できる限り、通院される方をトータルにケアできるように努めています。

ドクターからのメッセージ

羽賀 達也理事長

糖尿病の方は腎不全や脳卒中、心筋梗塞になりやすいというデータはありますが、医学の進歩により変化しつつあります、その例として、人工透析の原因の第一位であった糖尿病腎症は、2011年以降減少を続けています。同様に、中途失明の原因の第一位であった糖尿病網膜症は、第三位に後退。糖尿病はまさに「一病息災」です。糖尿病の治療中にがんなど他の疾患が早期に発見されることも。2024年発表の日本人糖尿病の死因調査では、糖尿病の方と糖尿病でない方の平均死亡時年齢の差が縮まっていると報告されました。この時点でこのような結果なので、医学が格段に進歩した恩恵を享受される今の患者さんの将来は非常に明るいと思います。