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羽賀 達也 理事長の独自取材記事

羽賀糖尿病内科整形外科

(愛西市/五ノ三駅)

最終更新日:2021/04/05

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五ノ三駅から徒歩10分、田畑の多いのどかな地域にある「羽賀糖尿病内科整形外科」。「糖尿病でない人と同じ暮らしを糖尿病患者さんにもしてもらいたい」と、羽賀達也理事長が一人ひとりに寄り添ったきめ細かな医療を提供している。長年糖尿病治療に特化してきたが、現在は息子の羽賀貴博先生が週に1度、整形外科を担当する。近く増築し、内科と整形外科を拡大する予定があるという。柔らかな表情と優しい口調から、穏やかな人柄がうかがえる理事長。終始和やかな雰囲気の中、クリニックの治療方針や特徴を聞いた。
(取材日2021年3月11日)

薬・運動・食事で、糖尿病患者のQOL向上をめざす

開院14年とのことですが、振り返って感じられることは?

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患者さんお一人ひとりに対して行っている治療が、着実に当院の実績になるということを感じています。診療では、患者さんのお仕事や生活、ご家族などのことをお聴きするようにしていますが、それらは糖尿病の状態にすごく影響を及ぼします。食事のタイミングや、手料理なのか外食が多いのか、運動できる環境にあるのか。それにより気をつけなければならないことが変わります。深夜に帰宅して早朝に出勤する方に、家に帰ってから運動してくださいなんて言えないですからね。そのようにお一人お一人に寄り添ったことが、今につながっていると感じます。糖尿病に特化した特殊な医院なので、糖尿病の患者さんが少しでも糖尿病でない人と同じように暮らせるということをめざして日々の診療に臨んでいます。それが評価されるかされないかで、患者さんが通院を続けられるかどうかが決まると思います。

糖尿病というと、長く付き合っていかなければいけないイメージですね。

糖尿病の治療はどんどん変わってきていて、糖尿病であってもそうでない人とほとんど変わらない生活が望めるようになってきています。まず、食事のカロリーや栄養素のバランスがご自身にとって適切であるかを検討します。そして、どの程度の運動をしているかを確認します。お仕事でたくさん歩くとか力仕事をしている方はそれ以上の運動は必ずしも必要ありません。食事療法、運動療法で体重が目標に近づいても血糖コントロールがうまくいかないときはお薬の出番です。最近では、治療を開始してして2、3ヵ月で血糖値が改善した人は膵臓のインスリンを出す力が衰えず、将来的にも軽めの治療で良好な血糖値が維持できるということが分かってきています。このため、低血糖をきたしにくいお薬は以前より早めに処方される傾向にあります。最終的には、生涯にわたって健康で過ごしていただくことをめざしています。

どのようなお薬が使われるのですか?

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以前は、膵臓からインスリンを多く出して血糖値を下げるSU薬が主流でした。SU薬は低血糖を起こす危険があるため、最近では第1剤目、第2剤目としては使われなくなってきました。低血糖を起こしにくいビグアナイド薬、DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬などが組み合わされて使われるようになっています。特に、SGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬は、体重を落としながら動脈硬化を抑制し、腎臓を守ってくれることが期待できます。GLP-1受容体作動薬はホルモン剤なので注射ですが、毎日打つタイプもあるものの、今は週に1度が主流になっています。そこに最近、新たに内服タイプが加わり、多くの人が使用できるようになってきました。

運動や食事指導もされているのですね。

糖尿病は食事、運動療法が基本です。どんなに良いお薬を使っても食事がでたらめならば、良くはなりません。管理栄養士が患者さんの食生活をお聞きして、栄養素のバランスをどのようにとるのか、どういう食材をどういう順番で食べていくといいのかなどの指導をさせていただきます。血糖値が高くて多くのお薬を飲んでいる人が生活習慣を改善する努力をされていない場合は、お薬を少し減らし気味にして食事や運動をもう一度見直していただきます。日頃から、食事や運動がうまくいっているかを考えることは重要です。

2022年に増築し、内科・整形外科を拡大予定

糖尿病は「一病息災」という言葉がぴったり当てはまるといったことをホームページに書かれていますね。

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当院の患者さんは糖尿病という病気を持っていますが、その治療はとりもなおさず、健康的な生活につながる行動です。患者さんが相談されることに対して、その都度アドバイスをさせていただいています。その分、病院にかかっていない方より、いざというときに役立つ予備知識を持たれているのではないでしょうか。何かあれば、「まずは医師に聞いてみよう」と思われているので、仮に糖尿病以外の病気になってしまったときにも、すぐに対応できると思います。

スタッフ体制について教えてください。

専門職は、管理栄養士1人、臨床検査技師2人、看護師5人です。彼女たちは糖尿病の方を指導するための専門知識も持っています。あとは医療事務を担当してくれるスタッフです。医師は私と整形外科医の長男が週に1回、そのほかに大学病院などの糖尿病専門の先生方に非常勤で来ていただいています。

息子さんがこちらで整形外科をされているのですか?

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糖尿病の患者さんは整形外科の病気をお持ちの方も多くおみえです。現在、整形外科は、週に1日2時間のみの診療となっております。これから1年以上かかりますが、医院の増築を予定しております。その際は内科を充実させて整形外科も拡大します。診察室を増やし、待合スペースを広くし、トイレも増やします。多くの患者さんが尿検査をするので、職員の動線も考慮して、もう少しスムーズに作業を進められるようにしたいと考えています。

息子さんも先生のお姿を見て医師をめざされたのでしょうね。

それはないと思いますが(笑)。妻が小児科医でして、私よりも熱心に患児の治療にあたっていました。妻の方が子どもたちには近い存在でしたし、妻の背中を見て医師になろうと思ったのではないでしょうか。先に紹介された長男が整形外科で、次男は循環器内科の医師です。

換気システムやCO2モニターなど徹底した感染症対策

学生の時からマラソンをされているとか?

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今も続けていますが、ほとんど歩くのと変わらないくらいのスピードになってしまいました(笑)。夜や休日は声楽の練習もしています。もともと声楽をしていた妻に誘われてやってみたのですが、かなり難しいですね。バリトンの先生に教えてもらっていて、その発表会で歌うくらいですが、すごく楽しいです。体をきちんと使わなくては声が出ないので、インナーマッスルを鍛えることができます。声楽は健康のためにもなると思います。

ところで、院内の感染対策はどのようにされているのですか?

当院は、外からフィルターを通したきれいで新鮮な空気を中に入れて、室内の汚れた空気を外に出すという第1種換気システムを採用しています。ですから換気のために窓を開ける必要がありません。また、二酸化炭素がどのくらいあるのかを検知するモニターで待合室が三密になっているかを見ておりますが、有害とされる1000ppmよりもかなり低い値で推移しているようです。窓を閉め切っていると患者さんが不安に感じられるので、換気中だということがわかるステッカーを換気口に貼っています。また、次亜塩素酸を利用した空気清浄機も使用しています。サーモグラフィーカメラが設置してあり、非接触で体温を計測しますが、マスクをしていない方には、カメラが「マスクをしてください」と注意します。新型コロナ感染症以前から感染対策には注意を払ってきました。

患者さんや読者へのアドバイスをお願いします。

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この辺りは農家の方が多いので野菜はたくさん食べられるのですが、お漬物にしてしまう人が多いですね。塩分が高くなるので、できれば生野菜を食べていただければと思います。合併症によりますが、腎臓が非常に悪くなると、カリウムを多く含む生野菜を食べられなくなります。糖尿病で腎臓が悪くなる前に予防できれば、それに越したことはありません。健康診断を受けて早期発見することが重要です。何かあれば指摘されるので、その時に病院を受診しましょう。健診を受けることでがんの早期発見ができることもありますから、ぜひ受けてもらえればと思います。

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