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阿部 充伯 院長、藤枝 裕之 副院長の独自取材記事

よつば循環器科クリニック

(松山市/JR松山駅前駅)

最終更新日:2019/08/28

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心疾患への最善のアプローチを追求するため、循環器内科と心臓血管外科を併設するという体制を整えた「よつば循環器科クリニック」。松山市内中心部からのアクセスも良好な新空港通りにある同院は、まるでカフェのような雰囲気。やわらかな陽光が注がれる待合フロアでは、受付スタッフが患者を温かく出迎えている。多くのカテーテル治療の研鑽を積んできた阿部充伯院長と藤枝裕之副院長が中心となり開院してから14年。「すべては患者のために」。そんな熱い想いを抱き理想の医療を追求する2人に、循環器内科と心臓血管外科の連携による医療の可能性、そしてこれからの地域医療の在り方について話してもらった。
(取材日2019年3月27日)

機動力に長けた、患者ファーストのクリニックをめざす

開院のきっかけを教えてください。

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【院長】循環器の病気は救急が多いため、瞬時に最善の治療を選択し、迅速な処置が求められます。私は、愛媛県内の基幹病院の循環器内科で長年経験を重ねる中で、機動性という面での行き詰まりを感じていました。そして、よりスピード感をもって患者さんに対応できる、心臓の病気に特化した医療機関をつくりたいと考えたのです。
【副院長】ともに開業医だった祖父と父が一人で多くの患者さんを抱えているのを間近で見てきて、一人の医師による地域医療の限界を感じていました。そんなときに阿部先生と出会い、想いを共有したことで自然と開業の流れになりました。チーム医療を確立し、患者さんと向き合うことに可能性を感じたのです。

クリニック名の「よつば」に込められた想いをお聞かせください。

【院長】それぞれ「患者さん」「医師」「医療従事者」「社会環境」を意味します。四つ葉のクローバーのように、「4者がつながりあい、患者さんに対して優しい医療を続けよう」という想いを込めました。
【副院長】訪れた皆さんに四つ葉のクローバーのように元気で幸せになってもらえるように明るい病院をめざしました。「入りやすいクリニック」をコンセプトに、動線や過ごし方にも配慮。待合室を外側に配置し色味も淡く優しい雰囲気とすることで明るい光の中ゆったりと過ごしていただけるように工夫しました。

クリニックの特徴、治療方針について教えてください。

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【院長】循環器内科と心臓血管外科を併設することで、カテーテルや投薬などの内科的治療も、バイパス手術や下肢静脈瘤などの外科的手術にも対応でき、数ある選択肢の中からより、症状に合わせた治療方法を選択することが可能となります。そして、初動から治療までのスピードも当院の強みの一つ。できる限り来院されたその日に検査を実施し、内科と外科が情報を共有してミニカンファレンスを行い、治療方針を決めていきます。
【副院長】医師、薬剤師、看護師、放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士、管理栄養士、事務担当者など、様々な分野のエキスパートが一つのチームとなって、患者さんに寄り添い、最適な医療提供の実現をめざしています。

内科と外科が連携し、ハイブリッドな治療に取り組む

循環器内科と心臓血管外科の連携はクリニックではあまり聞かないかもしれませんね。

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【院長】心臓血管外科との連携は、理想とする医療を実現するためには必要なことでした。大がかりな手術とならないカテーテル治療で、新たな血管の道をつくるバイパス手術と同じような作用が期待できるのであれば、そのほうが患者さんの精神的負担は少ないかもしれませんが、それにも限界があります。血管が蛇行していたり、石灰化が進んでいたりする方にカテーテル治療をすると、不利益が生じたり、成功しにくい可能性があるのです。そのような場合に、循環器内科だけだと基幹病院を紹介するしかありません。しかし、院内で外科との連携が図れれば、両面のアプローチから患者さんにとってベストな治療法を提案することができます。「よつば」を訪ねてくださった患者さんは「よつば」で最後まで治療をまっとうしたい。ワンストップの治療で患者さんの負担をできる限り軽減したいと考えています。

愛媛県は心疾患による死亡率が全国的にみても高いそうですね。

【院長】主に2つの原因があるとみています。1つは、愛媛県は高齢者が多いので必然的に心疾患の患者さんも増加しているという状況。そしてもう1つは、心臓に関する検査を受けられる医療機関が少ないこと。心臓の血管が悪いのか、不整脈が原因なのかなどの診断ができていないために、適切な治療を受けられない人が多いのだと思います。そこで当院では、検査から確定診断、治療、その後のフォローアップまでトータルで対応できるように体制を整えています。心臓に関して専門的な治療からかかりつけ医としての役割までをカバーしているクリニックは全国的にも数少ないのではないかと思います。

かかりつけ医として、生活習慣病の予防にも取り組んでいらっしゃいますね。

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【院長】生活習慣病の治療は、日頃からの意識づけが肝心。当院では、かかりつけ医として高血圧、高脂血症、糖尿病などの基礎疾患についてもフォローしており、専属の栄養士が生活習慣病の患者さん一人ひとりに栄養指導を行っています。薬の服用や食事療法、適度な運動などは、継続することが大切。定期的な検査によりコレステロールや血圧、血糖値の変動を見ていくことで、取り組みの変化を実感していただけるようにしています。
【副院長】当院のスタッフとサイクリング部やマラソン部を結成して活動していますが、それも、患者さんと一緒に健康を維持するため。高血圧などの生活習慣病を抱える患者さんには年代が近い方も多く、クリニックで会うたびに体型をチェックし合いながら、切磋琢磨しています。

100人を超えるスタッフによるチーム力が強み

医師としてやりがいを感じる瞬間は?

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【院長】カテーテル治療により症状が改善に向かう喜び、長く経過を見守っていくかかりつけ医としてのやりがいも日々感じています。勤務医時代から20年以上のつき合いになる方もいます。中には私のことを息子のようにかわいがってくださる方も。そんなふうに思っていただけるのはドクター冥利に尽きますね。患者さんからの信頼に応えるためにも、まだまだ頑張らねばと身が引き締まります。
【副院長】勤務医時代にはできなかった環境づくり、スタッフ全員が活躍できるステージを提供することは大きなやりがいですね。開業から14年目となる今、当院は組織として成熟期を迎えています。さまざまな職種のスタッフ、そして患者さんが「よつば」をつくりあげてくださっていることが本当にありがたく、改めて人に恵まれていると感じます。

クリニックの運営に関して心がけていることは何ですか?

【院長】「患者さんのために頑張ろう」という医療人としての基礎を医師や技師、看護師が共有し、スキルアップの場を設けています。当院には従業員が110人ほどいます。それは、医師や技師、看護師が一人でも多くの患者さんと向き合うため。一人ひとりが専門分野の仕事に集中できるよう努めています。クリニックで100人以上は多いと言われますが、患者さんをお待たせすることなく迅速に対応するためには必要な人数です。また、患者さんの負担を減らすため、院内調剤を実施しています。院内調剤は在庫を置く必要があり大変な面もありますが、患者さんに喜んでいただくことが一番ですから、できる限り続けていきたいと考えています。

最後に読者の方へメッセージをお願いします。

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【院長】当院の患者さんの年齢層は10代から80代以上まで幅広く、他の循環器内科と比べて若年層が多い傾向にあります。それは、学校の検診での心電図異常などが見られた場合に、学生さんが再検査に訪れるため。専門的な機器を用いた精密検査により心疾患の早期発見・早期治療に努めています。心疾患や生活習慣病についてのセミナーも定期的に開催しているので、ぜひお越しいただき、知識を深めていただけたらうれしいです。
【副院長】私はいつも患者さんに「僕と一緒に元気でいましょうね」とお話ししています。病院の役割は、医療を提供することだけではありません。患者さんの心に寄り添い、コミュニケーションをとることで健康を取り戻し、維持していくことが大切。お互いに生きがいを感じ、「よつば」に行くのが楽しみだと思っていただけるようなクリニックをめざしていきたいですね。

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