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はじめての漢方薬
気になる飲み方や効果、副作用などについて

かしわばらクリニック

(春日井市/勝川駅)

最終更新日:2019/07/08

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  • 保険診療

体に良い、やさしいというイメージの強い漢方。最近では薬局などでも手軽に手に入るため、以前と比べ身近に感じる機会が増えてきているのではないだろうか。女性なら「冷え性やダイエットなどにも効く」といった話を聞いて気になっている人も多いはず。しかし一方で、「正しい漢方の選び方」や「西洋医学とは何が違うのか」といったことはまだ知られていない。また、「効果が表れるのに時間がかかる」といったイメージを持たれていることも実情だ。そんな人のために、今回は長年漢方を用いた治療で研鑽を積み、症状に応じて柔軟に西洋医学を組み合わせた治療を行う「かしわばらクリニック」の市川篤院長に、奥深い漢方の特徴から漢方が得意とする症状・疾患について詳しく聞いた。(取材日2016年12月9日)

患者の持つゆがみを見定め、包括的な視点から症状を改善へ導く

Qまず漢方とは、どのような特徴を持っているのでしょうか?
A
1

▲市川院長は患者の体全体を把握した上で、漢方治療を行うという

一般的に西洋医学では臓器に着目した診断を下し、それをもとに薬を処方したり手術を行ったりします。対して漢方では、訴えている症状を踏まえつつ、独自の診察方法を用いて患者さんの体全体の状態を把握し、患者さんの体質や癖など、いわゆるゆがみを見定め、整えることを第一としています。誰しも生活習慣から多少ゆがみを持っているのですが、健康が保たれていれば異常が表に出ることはありません。しかしストレスなど外的要因によってそのゆがみが強くなると、冷えや不眠といった症状が現れます。漢方治療では、表に出てしまった症状を改善する「標治」と、不調の根本にアプローチする「本治」という2つの考え方が軸となっています。

Q漢方特有の診察方法や処方の仕方について教えてください。
A
2

▲建物は木の香りが爽快で開放感のあるつくり

漢方では「四診」という方法を用いた診察を行います。患者さんの姿勢や表情、動作を観察する「望診」、口調、声量などを診る「聞診」、これまでの病歴や症状をヒアリングする「問診」、患者さんの腹部などを触る「切診」を行います。患者さんが診察室に入る様子を観察することから診察は始まり、見て、聞いて、話して、触れる。五感をフル活用して患者さんの疾患をイメージし、それに合った漢方を処方します。当院では煎じ薬より手軽に服用でき、保険が適用となる漢方の成分が粉末状になったエキス剤を組み合わせて処方しています。飲み方は一般的な薬のように水やオブラートを使って飲んでいただけます。

Q漢方が特に得意とする疾患などはあるのでしょうか?
A
3

▲患者の訴えを聞き逃さないよう対話することを大切にしている

特定の疾患というわけではありませんが、やはり治療を受けている患者さんは、複合的にいろいろな症状・疾患を抱えていることが多いです。漢方は、西洋医学的には原因がわからない、対処が難しいような症状へのアプローチを得意としています。他にも、明らかな病気ではないけれど、なんとなく不調に感じる、最近ではメディアを通して耳にする機会も多い「未病」という状態に対するアプローチも得意としていますね。どちらにしても、症状として表れたゆがみが、何によって強くなってしまったのか、どんな特徴を持っているのかを理解して、体質からアプローチすることが欠かせません。

Qアトピー性皮膚炎の治療にも漢方を取り入れているそうですね。
A
4

▲幅広い症状に対応可能なのも漢方の魅力だ

漢方では「症状が出てしまう原因は何か?」を踏まえた治療を考えます。皮膚に炎症が起きるのは、細胞の元気が失われているから。例えば女性だと、生理前になると肌が荒れることがありますよね。皮膚はあらゆる臓器の窓口として考えられています。全身の不調が皮膚に表れ、そしてその不調と重ねてアレルゲン物質に反応してしまい、アトピー性皮膚炎が起きる、というわけです。漢方では表皮の炎症を抑えるのと同時に皮膚の元気が失われてしまっている原因を探り、改善することで、発症しにくくすることをめざします。きちんと見立てがあっていれば、即効性が期待できるのも漢方の特徴ですね。

Q「自分に合った漢方薬」もわかるものなのでしょうか?
A
5

▲複雑な漢方も専門家に診てもらえば適切な処方が受けられる

最近は薬局でも手軽に漢方薬を購入できるようになっていますし、ある程度定番化された症状であれば、市販の漢方薬も有効です。例えば、生理前の冷えやだるさ、むくみなどの不調には当帰芍薬散、下痢や嘔吐といった症状のある胃腸風邪などには五苓散、寒さによって腰や関節が痛む、ぞくぞくとする場合は葛根湯などが挙げられますね。しかし、きちんと自分に合ったものをと考えたときには、専門の医師の診察を受けることが大切です。単に患者さんを診るだけでなく、季節や生活環境といった外的要因も踏まえた包括的な視点が必要となりますので、特に言葉に表しづらいような症状がある場合は、一度専門の医師に相談してみるべきでしょう。

ドクターからのメッセージ

市川 篤院長

漢方は自然の恵みを薬として扱っているため体にやさしいです。見立てが合えば即効性も期待でき、しかも長期的な健康維持にもつながります。そして症状に対して西洋医学とまったく異なる視点を持っています。西洋医学ではまったく別のグループ(病態)に属しているものでも、漢方ではどちらも同じグループに属する症状・病気だと考えられているケースもあるのです。西洋医学では対処が難しい症状に対しても、漢方を用いてアプローチできることもありますので、改善しない症状に悩んでいる方は一度漢方の視点を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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